犬が寝やすいと思っている場所
1.ケージやクレートの中
犬はケージやクレートの中を寝やすい場所だと思っています。犬の習性のみで考えた場合、薄暗く狭い隔離された場所を好むからです。“良質な睡眠をとる”という意味では最も好ましい場所であると言えます。
うちでは、寝室に私のベッドと愛犬用のクレートを置いていますが、愛犬たちは必ず私のベッドにやって来ます。
そのまま一緒に眠るのですが、夜中ふと目が覚めた時に愛犬たちの様子を確認してみると、それぞれのクレートに入って眠っています。私のベッドで一人と二頭で眠るのは、やはり少し寝苦しいのです。
夜眠る時にのみ使用しているため、ソフトクレートというタイプを置いています。折りたためるので使わない時は片づけてしまうこともありますし、他所で宿泊する時にも持って行くことができて便利です。
2.飼い主のベッド
犬は飼い主のベッドを寝やすい場所だと思っています。
- 飼い主のにおいがして安心できる
- ふかふかで寝心地がいい
- あたたかい
- 広々としていて体をうんと伸ばすことができる
このような理由があります。寝やすいと思っているのは、お留守番中の寝床として気に入っているという意味が含まれています。
飼い主のベッドをお留守番中の寝床として自由にさせる場合の注意点があります。犬が上り下りをする時、事故やケガが起きてしまわないようにしなければならないということです。
ベッドから飛び降りる時、脱臼や骨折をしてしまう犬が多くいます。体や頭を床に強打してしまうこともあるかもしれません。
犬用の階段やスロープもありますが、安全性に優れているというわけではありません。犬用の階段やスロープを上手く使いこなせない犬もいます。
犬は寝やすい場所だと思っているかもしれませんが、決して安全な場所ではないということを考える必要があると思います。
3.玄関や廊下
犬は玄関や廊下を寝やすい場所だと思っています。おそらく風の通り道なのです。熱や湿気がこもりにくく、涼しく快適な場所なのでしょう。
夜眠る場所としては好まない場合もありますが、お留守番中や寝転がってくつろぐ場所としては好む犬が多いと思います。暑く寝苦しい夜には玄関や廊下に寝転がっている犬もいるのではないでしょうか。
玄関や廊下を寝やすい場所として好む場合、ケージやクレートやベッドなど、寝床を置いている場所が快適ではないというサインかもしれません。温度計を置き、温度と湿度を常に目で見て確認できる状態で管理するとよいと思います。
体格・年齢・健康状態などによって個体差はありますが、犬にとって快適な室内の温度は18℃~20℃くらい、湿度は40%~60%くらいだとされています。
4.ソファーの端っこ
犬はソファーの端っこを寝やすい場所だと思っています。
飼い主のにおいがする、ふかふかで寝心地がいい、あたたかくて広々としているなど、好む理由は飼い主とベッドと同様でしょう。
ソファーの端っこが寝やすい理由は、ひじ掛けがあることだと思います。体をぴったりと寄せて寝ると安心できる犬もいます。ひじ掛けを枕のように使って寝る体勢を好む犬もいます。
ソファーの端っこをホリホリしてボロボロにしてしまう犬もいますよね。くつろぐ時や寝る時の準備としてホリホリするんです。愛犬専用席としている飼い主も多いのではないでしょうか。
飼い主の体の上で寝る理由
犬が飼い主の体の上で寝るのは、「甘えたい」「不安」「寒い」などの理由があります。うちのポメラニアンもよくお腹の上で寝ようとしますが、暑くなるといなくなってしまいます。
そのまま寝息を立てて寝るようであれば、安心しているサインだと思います。体を丸めて寝る時は寒いのでしょう。シニア犬や老犬になると体温調節が上手くできないことがあります。季節の変わり目は注意してあげてください。
体を震わせている時は、何かに恐怖を感じているのかもしれません。雨の日は、雷の音や振動を怖がり、飼い主の体の上で寝たがることがあります。
まとめ
犬が寝やすいと思っている場所を4つ解説しました。
- ケージやクレートの中
- 飼い主のベッド
- 玄関や廊下
- ソファーの端っこ
犬の習性や安全性を考えると、ケージやクレートが最も寝やすい場所だと思っているのではないかと思います。
お留守番することにストレスを感じやすかったり、飼い主と離れることに不安を感じやすかったり、寂しがりやな犬にはケージやクレートの中に飼い主が使用しているブランケットや服を入れてあげると安心して休むことができることがあります。