犬が悲しい目をしている時の心理とは?5つの気持ちと対処法

犬が悲しい目をしている時の心理とは?5つの気持ちと対処法

私達の身近にいる動物の中でも、特に犬は表情が豊かです。喜んだり悲しんだりといった表情が、私達人間ととても良く似ています。さらに、尻尾や耳、姿勢など全身も使って自分の感情を伝えてくれています。しかし、人間の表情と犬の表情がすべて同じだとは限りません。犬が悲しい目をしている時に、実際はどのような心理でいるのかについて紹介します。

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犬が見せる悲しい目の表情

悲しそうに見つめる犬

犬はとても表情が豊かです。顔の表情はもちろんですが、耳、尻尾、姿勢などの全身で自分の感情を表現します。その表情は、人間の表情ととても良く似ています。

目を輝かせて口角を上げ、ちょっと興奮気味にしっぽを振っている犬はとても喜んでいるように見えますし、少しうつむき加減で上目遣いに虚ろな目で見つめられるととても悲しそうに見えます。

犬の表情と人間の表情が似ているからといって、その時の心理状態まで全く同じだとは限りません。実際、犬が悲しげな目で飼い主さんを見つめるシーンは、意外と多いように感じます。

今回は、犬が悲しい目をしている時に、実際はどのような心理状態でいるのかについてご紹介します。

犬が悲しい目をしている時の心理

ご飯を待つ犬

1.要望

飼い主さんに対して何か要望がある場合に、悲しそうな目でじっと飼い主さんを見つめていることがあります。飼い主さんが忙しく、長時間放っておかれたので構って欲しいとか、ご飯の時間がとっくに過ぎていてお腹が空いているので早くご飯にして欲しい、というような理由です。

飼い主さんが愛犬からの悲しげで熱い視線にも気付かずにいると、か細く、いかにも悲しげな声でクゥ〜ンとかクンクンと声を出すこともあるかもしれません。

飼い主さんは愛犬からの悲しい視線に気付いたら、構って欲しいのか、お腹が空いているのか、散歩に行きたいのかなど、何を要望しているのかを見極めてあげてください。

ただし、何でもすぐに要求するようになったと感じた場合は、すぐに応じるのではなく、「オスワリ」「マテ」などの指示を与え、そのご褒美として叶えてあげるようにすると良いでしょう。

2.寂しい

寂しい犬

犬は、寂しいと感じている時にも悲しい目をして見つめてくることがあります。寂しいとは、心が満たされずに物足りない気持ちの状態でいることを表します。

心が満たされていないということは、満たされるためにはこうして欲しいという要望を持つこともあるでしょうから、「要望がある」時と似たような表情になるのかもしれません。

犬は元々群れで生活をしていたため、ひとりで過ごす時間が長くなると非常に寂しい思いをすると考えられます。悲しい目で見つめてくることが増えたなと感じたら、留守番の時間が増えていないか、飼い主さんの在宅時間は長くても忙しくて構ってあげる時間が減っていないかなどを振り返り、できるだけスキンシップやコミュニケーションする時間を増やすようにしてあげましょう。

3.失望

気力をなくした犬

犬は、失望した時にも悲しい目をすることがあります。期待度が高ければ高いほど、それが叶わなかった時の失望度合いも高くなり、より悲しげな目で見つめる時間も長くなるかもしれません。

例えば、飼い主さんが台所に行ったので「ご飯がもらえる!」と期待していたのに手ぶらで戻ってきてしまったとか、飼い主さんがおもちゃを手にしたので一緒に遊べると期待していたのに片付けられてしまったといったようなケースです。

これも、期待していたことをして欲しかったのにという気持ちなので、冒頭でご紹介した「要望がある」時と似ている感情だといえるかもしれません。ただし、あまりにも失望することが増えると、愛犬に強いストレスを与えてしまいます。

愛犬に期待させておいてわざとそれに応えないなどの行為を繰り返すのは、やめましょう。またわざとではなくても、愛犬に期待させてしまうような行為をしないように注意してください。

4.不安、恐れ

不安げに見つめる犬

何かに対して不安な気持ちや恐れを抱いている場合にも、悲しい目をすることがあります。

例えば、体調が悪い時です。いつもと違ってお腹が痛い、気持ちが悪いなどといった体の不調があると、人間も「どうしたのだろう」と不安になりますが、犬も同じなのです。

また、粗相等の失敗をして叱られるのではないかと心配している時や、知らない場所で緊張しているときなどの悲しそうな目は、この心理状態から来ていると考えられます。

愛犬が悲しい目をしているけれども、特に何か要望がある、寂しい、失望しているといったような心当たりが無い場合は、不安や恐れの気持ちである可能性が高いので、その原因を見つけて取り除いてあげましょう。

5.様子をうかがっている

様子をうかがう犬

犬は、自分の家族である飼い主さんのことをとても気にかけています。飼い主さんの仕草や歩き方、声の調子、表情などから、飼い主さんの気持ちを細かく察知しているのです。人間の子どもが、ご両親や学校の先生、クラスの友達の機嫌や顔色をうかがうのと似ているかもしれません。

このように、犬が飼い主さんの機嫌や顔色をうかがっている時にも、悲しい目で見つめていることがあります。どちらかというと、飼い主さんの機嫌が悪そうな時に多いかもしれません。飼い主さんに対して「不安」を感じるからです。

もし愛犬が悲しそうな目で飼い主さんの姿を追っているようであれば、不機嫌ではないことを示して不安を解消してあげるために、やさしく声を掛けたり撫でたりしてあげましょう。

まとめ

悲しそうな目の犬

犬が悲しい目をしている時の心理は、1つではありません。しかし、その根底には、「要望」や「不安」がありそうです。

もし、愛犬が飼い主さんのことを悲しい目で見つめていると気付いたら、一体何に「不安」を感じているのか、または何を「要望」しているのかを考えてあげましょう。

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