愛犬との日常生活…その中に危険が潜んでいることも
毎日穏やかに過ぎていく愛犬との日常生活には、なるべく危険がないようにと気を配っている飼い主さんも多いでしょう。
しかし、普段何の問題もなく行っている愛犬の行為に、実はとても大きな危険が潜んでいることも少なくありません。特に高齢期に入ったシニア犬は、今まで当たり前にやってきた行動が危険をもたらすことも多いです。
怪我につながったり、後に障害を残してしまったりする恐れもあるため、できる対策はしっかり取っておくことを推奨します。
対策例も紹介!犬にとって超危険な『日常のトラブル』5選
では、犬にとって超危険な『日常のトラブル』には、どのようなトラブルがあるのでしょうか。それぞれのトラブルに対応した対策例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.誤飲誤食による食中毒や窒息
誤飲誤食によるトラブルは毎年多くの事例が報告されています。散歩中の道端に落ちていた物を拾い食いしてしまったという報告はもちろん、室内で飼い主が食べていた食事や食べこぼしたもの、さらにはゴミ箱を漁って誤食してしまった例も少なくありません。
誤飲による事故の中で多く報告されており、命にかかわるものは「紐」です。飲み込んでしまうことで窒息だけでなく、腸閉塞を引き起こしてしまう恐れもあるため、非常に危険です。
対策としては、まず犬の手の届く場所や視界に入る場所に誤飲誤食しそうなものは置かないこと。そしてゴミ箱は蓋付のものにしたり、子ども用のおもちゃなども床に散らかしたままにしないなどの対策が重要です。
2.転落や落下による怪我
室内でよくありがちなトラブルとして、転落や落下による骨折や脱臼などの怪我も挙げられます。
一戸建ての場合は、階段から足を踏み外して落下してしまったという事故が多く報告されています。また高齢犬の場合は、ソファーから落下して脱臼や骨折する事例も少なくありません。
推奨されている対策として階段前にはバリケードとなる柵を設けること、そしてシニア期に入った犬には、ソファーやベッドなどの高所に移動するためのスロープを設けたり、別の場所に居心地の良い休憩スペースを作るといった対策も有効です。
3.転倒による怪我や事故症状
意外と多い室内トラブルに、フローリングの上を思い切り走った時に滑ってしまい、転倒してしまうという事故があります。犬は思い切り走り回るため、転倒した時に体に受ける衝撃はとても強いです。
体を強打することで思わぬ骨折や怪我に繋がるケースは多く、中には後遺症が残りやすい椎間板ヘルニアを発症してしまうケースもあります。
フローリングは滑りやすいため、滑り止めのコーティングを施したり、愛犬が過ごすスペースにマットを敷いたりする対策を取るご家庭が多いです。
特にシニア期に入った犬は、滑りやすく後遺症が残りやすいため、なるべく早めに対策を取り入れてあげましょう。
4.コードを噛んでしまうことによる感電
現在、ご家庭には多くの家電が置かれていると思います。常に設置していない家電も含めると、私たちは多くの家電に囲まれていることでしょう。
しかしこうした家電には、必ずと言っても過言ではないほど「コード」が付属しています。コードをコンセントに差し込むことで使用できるようになる家電が多く、このコードを犬が噛んでしまい感電するといった事故は、昔から後を絶ちません。
対策として、まずはコードを収納するケースを用意し、なるべくコード部分をケースの中に収納するという方法があります。専用のケースに収納しておくことで、留守番中や飼い主の目が行き届いていない時にいたずらされることを防ぐことができます。
また、使用していない家電は必ず犬の手の届かない場所に片付けたり、最近販売されている丈夫なコードカバーを取り付けるといった方法も効果的です。
5.暑さによる熱中症
これからやって来る夏に向けて、暑さ対策は万全ですか。屋外だけでなく室内でもしっかりと暑さ対策をしなければ、犬は軽い熱中症になってしまいます。
エアコンを25℃前後に自動設定したり、直射日光の当たる場所を避けて寝床を用意してあげるなど、心地よい涼しさで快適に過ごせる室内環境を整えてあげましょう。サーキュレーターや扇風機でエアコンの風の巡りを良くしてあげるのも効果的です。
また、冬場は暖房器具による低温やけどが多発します。主に電気ストーブや石油ストーブなどで起こりやすいので、こちらもガードを取り付けたり、エアコンの暖房機能を使うなど工夫しましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬との生活には、今まで当たり前にできていた行為に問題が起こったり、何気ない日常生活にすでに危険が潜んでいたりすることは多くあります。少しでも愛犬の健康寿命を長く維持してあげるためにも、回避できるトラブルに対して対策を打っておきましょう。