飼い主注意!動物病院で絶対にしてはいけないNG行為10選

飼い主注意!動物病院で絶対にしてはいけないNG行為10選

愛犬を迎え入れたら、1日も早く信頼できる動物病院を見つけて、何でも気軽に相談できる関係を構築してください。そうすることが、愛犬を長く健康で快適に暮らせるようにしてあげることにつながるはずです。そのためには、飼い主さんが動物病院で守るべきマナーがあります。飼い主さんが動物病院で絶対にやってはいけない、避けるべきNG行為をご紹介します。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

大切にしたい動物病院との信頼関係

抱かれる犬と獣医師

ドッグイヤーという言葉があるほど、犬の成長は早いです。中・小型犬の場合は1年で人間の20歳相当になり、その後は1年で4歳分歳をとっていきます。大型犬の場合は2年で20歳相当になり、その後は1年で7歳分歳をとっていきます。

つまり1年に1度の健康診断も、人間に例えると4年や7年に1度と同じなのです。そう考えると、寄生虫予防やワクチン接種などの予防と共に健康チェックや心配事を気軽に相談できる、かかりつけの動物病院の存在はとても大切です。

動物病院と信頼関係を構築できれば、万が一愛犬が病気や怪我をした時にも、うまく連携して愛犬のために最善の治療ができることでしょう。そのためには、日頃から動物病院でマナーを守ることも大切です。

今回は、飼い主さんが動物病院でしてはいけないNG行為をご紹介します。

待合室でのNG行為

吠える犬

1.吠えるのを止められない

動物病院にやってくるのは、犬だけではありません。猫、フェレット、うさぎ、鳥など、いろいろな動物達がやってきます。大型犬はもちろん、超小型犬でもその鳴き声が他の動物に与える脅威は大きいと認識しましょう。

ただし、愛犬にとっても動物病院は慣れない場所、嫌な思いをした場所であることが多いでしょう。待合室で飼い主さんの指示を聞けなくなるほど怯えて吠える場合は、スタッフに声を掛けて車の中や外で待たせてもらうことも考えましょう。

2.リードを付けない

普段おとなしくて飼い主さんに忠実な子でも、慣れない場所で知らない動物達と一緒にいると、何が起こるか分かりません。首輪が抜けないか確認し、必ずリードを着用し、短めに持って飼い主さんの足元に座らせましょう。ケージに入れても良いです。

3.粗相をしてもスタッフに言わない

粗相した犬

体調が悪いために、待合室で粗相をしたり嘔吐したりすることもあるでしょう。また病気ではなくても、慣れない場所や環境に緊張してしまい、粗相することもあるでしょう。

その場合は、必ずスタッフに声を掛けてください。病気の動物たちが集まってくる動物病院では、消毒をしなければならない等の規則があります。たとえ飼い主さんがキレイに後片付けをしたとしても、それだけでは不十分なのです。

4.他の飼い主さんとの不適切な会話

待ち時間が長くなり、他の飼い主さんと世間話になる場合もあるでしょう。その場合の会話の内容にも配慮しましょう。相手の飼い犬について根掘り葉掘り聞いたり、動物病院のスタッフに関する噂話は避けましょう。

5.他の動物との接触

待合室にいる動物たちは、体調が悪い、慣れない場所で緊張しているという状態です。気安く接触することは避けましょう。

診察室でのNG行為

犬の症状を説明する飼い主

6.要領を得ない説明

診察室に入ってきた犬の体をいきなり触って検査を始める獣医師は、ほとんどいません。まず飼い主さんから話を聞きます。その内容を基に、大まかに病気を絞り込み、そこからさらに絞り込むために必要な検査をしていくのです。

そのため、より早くより正確な診断のためには、飼い主さんの話がとても重要になります。長々と要領を得ない説明にならないように、事前にポイントをしっかりと整理しておきましょう。

「いつから、どのような症状が、どのくらいの頻度で見られるのか」や、「その症状が現れる少し前に変わったことがなかったか」などを整理しておきましょう。

初めて受診する場合は、その子の年齢やワクチンの接種状況などの説明も必要です。また下痢や嘔吐といった症状だけではなく、普段と異なる行動やしぐさをするようになった場合も同様に説明しましょう。

7.分からないのに分かったふりをする

理解しようとする人と犬

獣医師や看護師は、分かりやすい説明を心掛けています。しかし内容が難しいと、理解できないこともあります。そこで分かったふりをしてしまうと、愛犬のためによくありません。分からない時は分からないと伝えましょう。

8.愛犬に声を掛けない、保定しない

診察台の上の愛犬は、非常に緊張しています。飼い主さんも緊張されているかもしれませんが、ただ座っているだけではいけません。愛犬の緊張が少しでも和らぐように声を掛け、獣医師が診察しやすいように保定に協力しましょう。

9.獣医師や看護師との世間話

何度か通院していると、獣医師や看護師とも親しくなってきます。また信頼関係を築くためにも、会話は大切です。しかし、診察中に必要以上に世間話をするのは、診察の妨げになります。

入院室・処置室でのNG行為

処置を受ける犬

10.周囲への配慮をしない

愛犬が入院した場合は、できるだけ飼い主さんの姿を見せ声を聞かせてあげましょう。病院によっては面会はできない場合や、面会室で面会をする場合もあります。

入院室に通されて面会をする場合、作業中のスタッフに配慮せず、勝手に器具を触ったり大きな声で話したりといった行為は慎みましょう。

また、愛犬の病状や性格、病院内の混雑状況などにより、処置への付き添いが認められ、愛犬と一緒に処置室に通されることがあります。処置室では複数の動物達が処置を受けています。周囲の邪魔にならないように配慮しましょう。

まとめ

診察風景

動物病院には、基本的には病気や怪我をした動物達が集まります。また健康な動物達も、慣れない環境に緊張しています。そういった特殊な場所ですが、飼い主さんにとっては最も身近な動物の専門家に会える大切な場所でもあります。

愛犬に1日でも長く健康に暮らしてもらいたいなら、動物病院と良い関係を構築することが大切です。そのためには、守るべきマナーをきちんと守り、動物病院のスタッフや他の飼い主さん達と良好な関係を築けるよう、日頃からコミュニケーションをとっていくようにしましょう。

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