犬を飼うのに適した『年収』とは?必要なお金や貯金額の目安を解説

犬を飼うのに適した『年収』とは?必要なお金や貯金額の目安を解説

実際に犬を迎える前に、経済的に犬を飼う余裕があるのかよく考えるのはとても大事なことです。そこをよく考えずに飼い始めてしまうと、自身の生活が苦しくなり、犬を手放すことにもなりかねません。この記事では、犬を飼うにはどのくらいのお金が必要で、どのくらいの年収が適しているのか、また犬のための貯金の目安はどのくらいなのかを解説します。

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犬を飼うのに必要なお金は?

メガネをかけた犬と計算機

犬を飼ったら犬の生涯にわたり、いろいろなお金がかかります。アニコム損害保険が行った2021年分の調査結果によると、犬にかける年間費用は345,572円とのこと。犬の平均寿命の14年で計算すると、生涯にかかる費用は480万円を超えることになります。

では大体、何にどのくらいのお金が必要なのでしょうか。犬を飼った場合の初期費用、毎月かかる費用、年間にかかる費用、その他にかかる費用をそれぞれご紹介します。あくまでも目安ですので、参考としてご覧ください。

1.初期費用

  • 畜犬登録料(地域によって異なる)…3,000円
  • 狂犬病予防注射(地域や動物病院によって異なる。注射済票代含む)…3,550円
  • 健康診断(検査内容や動物病院によって異なる)…10,000〜30,000円
  • 混合ワクチン2回分(種類や動物病院によって異なる)…10,000〜20,000円
  • 生活用具(クレート、トイレ、首輪、おもちゃなど)…30,000円〜40,000円

2.毎月かかる費用

  • ドッグフード…3,000〜6,000円
  • おやつ…1,000〜2,000円
  • ペットシーツ…1,000〜2,000円

3.毎年かかる費用

  • 狂犬病予防注射(地域や動物病院によって異なる)…3,550円
  • 混合ワクチン接種(種類や動物病院によって異なる)…5,000〜10,000円
  • フィラリア予防薬(地域や体重、動物病院によって異なる)…10,000〜13,000円
  • ノミ、ダニ予防薬(体重や動物病院によって異なる)…12,000〜15,000円
  • 健康診断(検査内容や動物病院によって異なる)…10,000〜30,000円
  • 消耗品(シャンプー、歯ブラシ、おもちゃ、洋服など)…18,000〜30,000円
  • 光熱費(留守番時のエアコン代など)…12,000円

4.その他にかかる費用

  • シャンプー、トリミング…1回5,000〜10,000円
  • ペット保険(犬種、年齢、補償内容によって異なる)…年間24,000〜90,000円
  • しつけ教室…1回3,000〜5,000円
  • 避妊/去勢手術(体重や動物病院によって異なる)…避妊:30,000〜50,000円、去勢:20,000〜30,000円
  • 病気やケガの治療費…年間平均60,000円
  • 家財の修繕や買い替え…生涯で200,000〜300,000円
  • ペットホテル、ペットシッター(年に2〜3回利用)…年間14,000〜18,000円
  • ドッグラン…1回1,000〜2,000円

犬を飼うのに適した年収は?

給料袋と1万円札

犬を飼うのに必要なお金をご紹介してきましたが、では犬を飼うのに適した年収とはどのくらいなのでしょうか?

一例として、ひとり暮らしの人が犬を飼う場合を考えてみましょう。自身の生活費に月に15万円、年間で180万円かかるとします。それにプラスして犬に年間34万円かかるとすると合計214万円ですので、年収300万円はないと厳しいかもしれません。

これは一例であり、家庭によって家族構成や支出が異なりますので、犬を飼うのに適した年収を言うのは難しいです。大体の目安として、世帯の年間支出にプラス34万円を出しても無理なく生活できる年収であれば、犬を飼うのに適していると言えるのではないでしょうか。

犬のための貯金額の目安は?

ブタの貯金箱と子犬

犬と暮らしていると、いつ何にお金が必要になるか分かりません。特に犬が病気やケガをした場合の医療費は、待ったなしでお金が必要になります。そしてそれが高額になることも少なくなく、検査に数万〜数十万円、手術に数十万〜百万円程かかることもあります。

ペット保険に加入していればひとまず安心ですが、全額カバーできるとは限りません。ということは、もしものときに備えて犬のために使える貯金が必要です。2017年にマーケティングリサーチ会社のマクロミルが行った調査では、万が一に備えた犬のための貯金の平均額は約30万円との結果が出ています。

しかし、犬の生涯にかかる医療費の平均は約100万円とも言われています。そのためペット保険に加入していない場合の犬のための貯金額は、100万円がひとつの目安になるかもしれません。

犬のための貯金は多ければ多いほど安心です。犬の老後や病気になった場合などを考えると心もとないのであれば、なるべく早いうちからコツコツ貯金していくのがいいでしょう。

まとめ

電卓を見るレトリバー

犬を飼うためには、犬が寿命を迎えるまで飼い続ける責任とお金が必要です。犬の寿命は昔よりも延びて今や14歳です。長生きになった分、犬の生涯にかかるお金も高額になってきています。そのため犬の飼い主さんには、それなりの年収や貯金が求められます。

犬を飼いたいと思ったら、犬の生涯にかかる費用のことまでよく考えてみてください。もし「経済的に無理かも」と感じるのなら、今は飼うべきではないです。犬を迎えるのは、費用面においても生涯面倒を見る自信が持てるようになってからにしましょう。

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