犬の過ごす室内環境は重要!快適な環境を整えるべし
4月が終わり、5月になると全国的に気温が上昇していきます。日本の夏は世界的に見ても蒸し暑く、過ごしづらい環境として有名です。屋外はもちろん、室内にいても対策を取らなければ熱中症になってしまいます。
人間はもちろんですが、家の中で過ごす犬たちの体調にも気を使わなければいけません。室内だからと油断していると夏の暑さにやられてしまい、熱中症や脱水症状になってしまう恐れがあります。
犬の場合、1日の多くの時間を同じ室内で過ごすため、快適な環境を整えてあげることは健康を維持する上でとても重要になってくるのです。
犬の『快適な室温』は?注意点や押さえるべきポイントを解説
では、犬にとって『快適な室温』とは何度なのでしょうか。ここでは、犬の快適な室温や快適な環境を作るポイント、エアコンの設定方法などを解説していきます。
1.犬にとって快適な室温は21〜25℃
一般的に、犬にとって快適な室温は21〜25℃と言われています。寒い地方で生まれた犬種は夏の暑さに非常に弱いため20℃前後を目安に、比較的暖かい国で生まれた犬種や日本育ちの犬種に関しては、22〜25℃を目安に調節すると良いとされています。
また、蒸し暑い日本の環境では湿度を調節することも大切です。犬にとって快適な湿度は50%前後と言われています。しかし日本の夏は、室内にいても放っておくと80%を超えてしまうことも珍しくありません。
したがって、室温と湿度を同時に調節し、愛犬が熱中症の症状を引き起こさないように注意しなければいけません。この『快適な室温』は冬にも言えることなので、冬場はこの室温を保てるよう暖かくしてあげましょう。
2.快適な環境を作るために押さえるべきポイント
犬にとって快適な室温を保つ環境を作るためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 必要に応じてエアコンを使用する
- 愛犬の逃げ場所を作ってあげる
- 体温調節できるようなアイテムを置いておく
- 湿度対策も忘れずに行う
夏場はもちろん、冬場も犬にとって安全な暖房器具であるエアコンは、室温を調節するためにとても優秀です。必要に応じて、エアコンを使用するようにしましょう。
また、留守番中は飼い主が室内の環境を確認することが難しく、愛犬が自分で体温調節する必要があります。「暑い」と感じた時に逃げ場がないと熱中症を引き起こす可能性がありますので、ケージの半分にクールマットを敷いてあげたり、寝床の設置場所を変えたりと工夫してあげましょう。
湿度対策には除湿機はもちろん、エアコンの風による除湿効果が期待できます。夏場はご家庭に合った除湿対策を行いましょう。
3.エアコンの設定はどうするのがベスト?
一般的に、エアコンの温度設定は環境に配慮した28℃が推奨されています。しかし、犬を飼っているご家庭の場合、26〜27℃と少々低めに設定すると安心と言われています。犬種によって暑さに強い・弱いと分かれるので、犬種に合った温度設定を行いましょう。
またエアコンの設定は、通常設定ではなく自動設定にすることをお勧めします。自動に設定することで室温を感知し、設定温度と比較した上で適した風量、風向きで冷風(暖房の場合は温風)を出してくれるからです。
自動設定にすることで余計に電力を使用しなくて済むというメリットもあるため、犬にとっても家計にとっても優しいですよ。また、サーキュレーターや扇風機を使いエアコンの風を部屋全体に行き渡らせる方法もお勧めです。
4.快適な環境を維持するために注意したい点は?
犬にとって快適な環境を維持するためには、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。ここでは主にエアコンを使う夏場に着目し、注意すべき点を挙げてみました。
- 直射日光が当たる場所に寝床を設置しない
- エアコンの風が直接当たる場所に寝床やケージを設置しない
まず、部屋に入ってくる直射日光には注意が必要です。直射日光に長時間当たり続けると、それだけで熱中症や熱射病になる危険性があります。
室内に入ってくる陽射しによって、室内の温度が高くなってしまう可能性もあります。なるべく出かける際は遮光カーテンなどを利用して、室内に日差しが入りにくいように環境整備しましょう。
また良かれと思い、エアコンの風が直接当たる場所にケージや寝床を設置する人がいます。しかし、これは寒さを感じた時に犬が逃げられなかったり、直接当たる風によって十分休めないなどのデメリットが生じます。
エアコンの風にが直接当たる場所にケージやお気に入りの寝床を設置することは避けてください。
まとめ
いかがでしたか。犬にとって、快適な室温は21~25℃と言われています。しかし、エアコンを設定する際は、温度設定を26〜27℃に設定した上で湿度も確認するのが理想的です。ぜひ今回紹介したポイントや注意点、快適な室温を参考に、暑い夏場を乗り切りましょう。