飼い主にできることは?愛犬が不幸を感じてしまう『NG行為』6選
飼い主の何気ない行動に傷ついたり、不満を感じている犬は少なくありません。自分が愛犬に不幸を感じさせているのであれば、すぐに改善したいですよね。そこで今回は、愛犬が不幸を感じてしまうNG行為や飼い主にできることを紹介していきます。
1.大きな声で怒鳴って叱る
愛犬が悪いことをした時、必要以上に大きな声で怒鳴りつける叱り方をしていませんか。つい感情的に怒鳴ってしまうという人もいますが、これは恐怖で支配しているに過ぎません。
あまりにも大きな声で威圧的に叱っていると、犬は飼い主に対して恐怖を感じ不幸になってしまいます。もちろん、叩いたり蹴ったりといった体罰は厳禁です。
叱る際は恐怖で支配するのではなく、「ダメ」と低い声で目を見ながら簡潔に伝え、一定時間愛犬に構わない、あるいは部屋を出てひとりにさせるなどの方法で「これをすると飼い主がかまってくれなくなる」など不利益が生じることを理解させましょう。
2.ルールに一貫性がない
「昨日同じことをした時は叱られなかったのに、今日はなぜか叱られた」というように、飼い主のしつけルールに一貫性がない場合、犬は混乱してしまい理不尽に怒られていると感じます。
犬はルールを守ることで仲間と協力し合い、自らの身を守ることにもなると考えています。そのため、ルールに一貫性がなく理不尽に怒られていると感じると、飼い主に対する信頼感も下がり安心感のある生活が送れなくなってしまうのです。
ご家庭のルールは家族で決め、「ダメなことはダメ」「これはOK」とルールを家族で統一し、一貫した姿勢を貫きましょう。
3.愛犬とコミュニケーションを取ろうとしない
犬にとって仲間である家族や飼い主とコミュニケーションを取れない状況は、非常にストレスがたまります。本来、集団行動をしていた犬にとって、ひとりぼっち、寂しいといった孤独感は不幸を感じやすいのです。
そのため、愛犬とスキンシップや遊びなどを通してコミュニケーションを取ろうとしない飼い主の行動や態度には、不幸感や不満を感じる犬が多いです。
忙しい時でも、毎日必ず10〜20分は愛犬との時間を作り、愛犬とだけ向き合いながらコミュニケーションをとるようにしましょう。
4.あまりにも長い時間、ひとりでお留守番させる
共働き家庭でも犬を飼うご家庭が増え、ひとりでお留守番させていることに不安を感じているという飼い主さんが増えています。ある程度ひとりでお留守番させることは仕方のないことなので、強く問題視する必要はありません。
しかしあまりにも長い時間、犬を一人きりでお留守番させる行為は、やはり犬に強いストレスを与える行為となります。お留守番時間が長いと「つまらない」「寂しい」「心細い」と不幸に感じやすくなります。
目安としては、ひとりきりでお留守番させる時間は7〜8時間にとどめ、なるべく早めに帰宅することを心がけましょう。
5.犬が嫌がっていることを無理強いする
当たり前ですが、犬が嫌がることを無理強いすることは良くありません。必要なお世話などは少しずつ慣れてもらう必要がありますが、生活する上で不必要な無理強いは禁物です。
しかし、犬が嫌がることと人が嫌がることは少々違います。よく飼い主が勘違いしやすい、犬が嫌がる行為に以下のような行動が挙げられます。
- 服を着せる
- 散歩で他の犬と無理に触れ合わせる
- トレーニングを早く進めようとする
- 嫌がっている犬をしつこくかまう
犬は社交的な動物と思われがちですが、犬にも性格があります。中には、他の犬や人とあまり触れ合いたくないと考えている犬もいるため、怯えている様子を見せているときは無理に触れ合わせるのではなく、遠くから眺めるだけにしましょう。
また、犬は飼い主にかまってほしいという印象が強く、飼い主の中には愛犬が嫌がっていることに気付かずしつこくかまってしまう人もいます。しかし、こうした「しつこい」と言える触れ合いもストレス原因になりやすいので、愛犬の様子を見ながらコミュニケーションをとるようにしましょう。
6.犬としての本能を満たす遊びや行動を制限する
最後に、犬としての本能的行動を制限するような行為もなるべく控えてください。犬が本能的に喜びを感じる行動には、以下のような行動が当てはまります。
- 他の犬と触れ合うこと
- 散歩中に匂いを嗅ぐこと
- おもちゃを使った遊び
特に、散歩中に地面の匂いを嗅いでいる犬を無理やり先に進ませるといった行為は、思っている以上に強いストレスを与えています。時間の許す限り、愛犬が一生懸命匂いを嗅いでいるときは満足のいくまで匂いを嗅がせてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は飼い主の恐怖で支配しようとする行為や、愛犬のペースや性格を無視した行為、孤独感などに不幸を感じやすいです。犬がストレスや不満を感じやすい行為はなるべく避け、トレーニングやしつけ、コミュニケーションなども正しい距離感や方法を意識しましょう。