最近でも東日本を中心に震度4〜5の地震が起きていますよね。今後は南海トラフ地震も起きると言われています。できることなら大きな被害は避けたいもの。
昔から犬や猫は地震が起きる前に異常な行動を取ると言われています。
もし、飼っている愛犬がこれから紹介する行動を取ることがあれば少しでも地震の被害を小さくすることができるかもしれません。
犬が地震の前によくする行動やサイン10選
1995年に起きた阪神淡路大震災では、被災地付近で飼育されている犬や猫のうち、約20%の犬と約30%の猫が地震の前にいつもとは違う異常行動を取っていたそうです。
具体的には、以下のような行動です。
1.異常な鳴き方をする
2.急に遠吠えをはじめる
3.同じ場所をグルグルと回ったり落ち着きがなくなる
4.突然怯え始める
5.飼い主の言うことを全く聞かなくなる
6.穴を掘るような行動を取る
7.興奮して攻撃的になる
8.エサを食べない
9.下痢や嘔吐をする
10.飼い主のそばから離れようとしない
こうした犬の異常行動は早くて地震発生の約1ヶ月前から見られたり、約4〜5日前、地震発生の前日、さらには発生2〜3時間前から見られると考えられています。
実際に地震前に飼い主さんが目にした、愛犬が取った異常行動についてのエピソードもご紹介します。
- 滅多に吠えたことない愛犬の鳴き声で目が覚めた
- 飼い主の首元に飛びついてきて離れなかった
- 地震前からソワソワして、しばらく悲しげにクンクン鳴いていた
- 爆睡していた愛犬が地震前に突然とび起きて吠えた
- 地震前に3分近くベットの周りをぐるぐるしていた
- 少し遠くから近所の犬の吠え続ける声が聞こえてきて、それに返事をするように吠えていた
犬の様子がいつもと何かおかしいと感じたら「地震が起きるかも?」と察して防災グッズの見直しや、家具家電の転倒防止の再確認など何かしら備えることができるかもしれませんね。
犬が地震の前に異常行動を取る理由は?
地震発生前に犬が異常行動を取るのはなぜなのでしょうか?
電磁波説
電磁波による影響、一般的に地震は地盤が動いてそこに歪みが生じて起こり、このとき破壊された岩盤の影響で電磁波が生じます。強い電磁破が発生すると、テレビやラジオにノイズが入ります。
地震前にこの電磁破を感じ取っているため異常行動を起こすのではないかと考えられています。
岩盤移動音説
また岩盤が動くときの地中から聞こえる音に反応しているという説もあります。
帯電エアロゾル説
地震発生前、地中深くで岩盤が破壊されると岩盤に強い力が加わりピエゾ電気という電流が発生します。
このメカニズムによって大量に発生したピエゾ電気が地中で静電気を帯びた微粒子「帯電エアロゾル」を生み出し、それに動物たちが過敏に反応することを帯電エアロゾル説と言われています。
イオン濃度説
地震前に生じた地面の小さな亀裂が大気中にラドンというガスを放出し、それがイオン濃度を急激に高めると考えられています。
この高いイオン濃度を犬たちが感知しているのではというのがイオン濃度説です。
P波感知説
地震発生時に生じる小さなエネルギーのことを「P波」といい伝わる速度が速く、その後にエネルギーが大きく速度の遅い「S波」の到達で大きな揺れが伝わってきます。犬が人間よりも早く微弱なP波を感知しているため異常な行動に出ているのではないかというのがP波感知説です。
ちなみに異常行動を取る犬ばかりではなく全く影響を受けない犬もいます。飼い主さんが大きな揺れを感じて慌てている横でのんびり寝ていたなんてことも。
まとめ
犬が地震発生前に見せる行動やサインは、私たち人間では分からない電磁波やP波などを敏感に感知したことが原因ではないかと言われています。
愛犬に(いつもと違って様子が変だな…)と感じた場合は、「もしかしたら地震が来るのかも?!」と気にかけておくと良いかもしれませんね。