1.飼い主のにおいが好き
犬が飼い主さんの洋服の上で寝る理由として、最も大きなポイントとして考えられるのが「飼い主さんのにおいがするから」というものです。
犬は非常に嗅覚が優れていて、においで相手のことを把握したり理解したりします。そのため、飼い主さんを認識するときにもにおいは重要な要素となり、大好きな飼い主さんのにおいを嗅ぐと安心感を得るようになります。
洋服は飼い主さんの体のにおいが強くついているものなので、そのにおいに惹かれてそばに寄っていきたがるものです。特に、外出先からの帰宅後やお風呂の前に脱いだ服は、洗濯後の服よりも犬が好んで上に乗ったり寝たりする様子が見られます。
2.洋服の感触が心地がいい
犬は寝心地の良い場所を探すことがとても得意です。寒い季節には、太陽が当たってポカポカとあたたかい場所、暑い季節には玄関や廊下の床のようにひんやりとした場所を選んで寝る様子が多く見られると思います。
そして、ふかふかとしていて柔らかく、寝心地が良いと感じる場所も好んで選ぶ傾向があります。
その傾向から、飼い主さんの洋服の上が心地良いと感じて寝ているということも考えられます。特に、飼い主さんが脱いだばかりでホカホカとあたたかい洋服や、セーターやジャンパーのようにふんわりとしていて柔らかいものはより好んで乗ることが多いでしょう。
3.寂しさや不安を感じている
犬は飼い主さんのにおいが好きで、そのにおいをより近く感じるために洋服の上で寝ることがあります。その行動が、飼い主さんが家にいない留守番中に多く見られる場合は、そのときに犬が不安や寂しさを感じていることが考えられます。
ひとりきりで不安になっているときや、飼い主さんがいなくて寂しいと感じているときに、飼い主さんのにおいがするものに囲まれることで安心感を得ようとしているのです。これと同じ心理で、飼い主さんのベッドや布団にもぐり込んで寝ることもあります。
4.飼い主さんの注目を集めたい
いくら可愛い愛犬と言えど、上質な生地でできた大切な洋服や洗ったばかりの洋服の上に寝られるのは困ってしまいますよね。
そのため、愛犬が大切な服の上で寝ようとしたときに「きゃー！やめて！」「だめだめ！」などと大きな反応をしたり、抱き上げて自分の方に引き寄せたりすることもあるのではないでしょうか。
犬は、飼い主さんの反応や様子を観察しているので、自分がどのような行動をするとかまってもらえるかということをよく理解しています。そのため、飼い主さんの気を引いたり、かまってもらうために、わざと洋服の上に乗るという行動をくり返すこともあるでしょう。
洋服の上で寝て欲しくないときは、犬がそのような行動を取ってもリアクションを取らず、淡々と洋服を片付けるといいでしょう。
まとめ
犬が洋服の上で寝るのは、大好きな飼い主さんのにおいに囲まれて眠りたいと思っていたり、寝心地の良さを感じていたりすることが考えられます。特にひとりで寂しさを感じているときなどには、飼い主さんのにおいを嗅ぐことで安心感を得たいと思っているのかもしれません。
また、洋服の上に寝ることで飼い主さんの気を引いている場合もあるので、服の上に乗られて困る場合はあえて反応はしないようにすることをおすすめします。
