1.飼い主さんのまわりをウロウロする
飼い主さんがお風呂に入ったり、歯を磨いたり、家中の戸締りをしたりと寝る準備に取り掛かると、犬がその様子を目で追ったり、後ろをついて歩いたりすることがあります。
犬は飼い主さんの行動をよく観察していて、飼い主さんがそうした行動を取るということで「そろそろ寝るのかな?」と察知していると考えられます。寝る準備をし始めると、そばにくっついていたり、周囲をウロウロとしたりしているときは、飼い主さんが寝室に行くときに置いて行かれないようにしているのかもしれませんね。
歯を磨くために洗面所に行ったり、戸締りの確認のために家中を歩いたりするときに、犬も一緒になってついてくる場合には、「そろそろ寝る?一緒に寝よう!」と思っていることが考えられます。飼い主さんが寝室に向かうときに、置いて行かれたくないと思っているのでしょう。
2.飼い主さんの布団やベッドに先に乗る
飼い主さんがそろそろ寝るということを察知した犬は、飼い主さんの布団やベッドに先回りして上に乗ったり、布団の中に潜り込んだりすることがあります。これはとても分かりやすい行動で、「一緒に寝よう!」とはっきり意思表示していると思います。
ただし、飼い主さんが寝る時間ではなく、日中などにも飼い主さんの布団やベッドを使って寝ることが多い場合は、単純にその場所に寝心地の良さを感じていることが考えられます。
飼い主さんのベッドが、日中日当たりが良くあたたかかったり、布団がふかふかとしていて心地良いと感じたりしているので、飼い主さんがいるかいないかはあまり関係ないようです。
3.寝る時間になると鳴く、吠える
普段家の中で自由に動いていても、寝るときは犬用のケージやハウスに入れている家庭もあると思います。また、犬はリビングにある自分のベッドで寝かせて、飼い主さんは寝室で寝るという場合も多いでしょう。
そのような場合には、飼い主さんが寝る時間を察すると、寂しさや置いていかれなくないという気持ちから、犬は吠えたり鳴いたりすることがあります。「キューン」と甘えるように鳴いたり、「ワンワン!」と大きな声で吠えたりして、飼い主さんにそばにいてもらおうとするのです。
はじめは単純に寂しさから吠えたり鳴いたりしていても、声を出すことで飼い主さんが戻ってきたり寝室に連れて行ってくれたりすることで、犬はそれを学習します。そのため、ひとりで寝るのが寂しいときや、一緒に寝たいと思っているときに、吠えたり鳴いたりするようになってしまいます。
犬と一緒に寝るのは悪いこと?
一昔前は、「犬をリーダーにしないために、一緒に寝てはいけない」と言われていました。飼い主さんは犬のリーダーになるべきで、主従関係をはっきりするために高い位置に犬を乗せてはいけないと考えられていたのです。
しかし、近年ではその考えが疑問視されるようになっていて、しつけにおいてしっかりとした関係性が作れていれば、一緒に寝ることに問題はないと考えられるようになっています。
ただし、犬と一緒に寝る場合、寝具が汚れたり、犬がベッドから落下したりといった衛生面や安全面でのトラブルが起こる可能性があることを覚えておいてください。
ブラッシングやシャンプーなどで犬の体の清潔を保ち、落下防止柵を設置するなどの工夫をして、お互い安全に寝られるようにしましょう。
また、いつも一緒に寝ることで、飼い主さんと離れることができない「分離不安症」に陥る可能性も。たまには犬がひとりで寝る時間や、ひとりきりで留守番をする時間も作るようにしてください。
まとめ
犬は飼い主さんと一緒に寝たいと思っているとき、ここで紹介したような仕草や行動でその気持ちを伝えようとします。
犬と一緒に寝るときは、衛生面や怪我の可能性に注意をして、安全を確保するようにしましょう。
犬は大好きな飼い主さんと寝ることで安心感や幸福感を感じるので、飼い主さんに負担がかからないようであれば、時々一緒に寝てあげるのもいいかもしれません。