犬種による性格の違い
犬種が持つ特有の性格を感じたことがあるのではないでしょうか。日本犬の中でよく話題になるのが柴犬です。「柴距離」という特有な距離感を持ち、飼い主とも付かず離れずに暮らしたい性格をしています。いわゆるツンデレです。
トイプードルは、基本的な性格は明るく活発で社交性が高いとされています。そして、毛色によって性格に違いがあるとも言われています。例えば、ブラウンの毛色のトイプードルはマイペースなんだそうです。
ポメラニアンは、体はとても小さいですが、警戒心が強く勇敢な性格です。自分より大きな犬に対しても積極的に立ち向かうことがあります。甘えん坊な一面もあり、飼い主に対しての依存性が強い性格であるとも言われています。
全ての犬に当てはまるものではありませんが、犬種による性格の違いがあり、ご自身の性格やライフスタイルに合わせて犬種を選ぶ人もいます。
飼い主の性格が影響する
犬の性格には、飼い主の性格が反映されることがあります。飼い主がおっとり系の性格であると、犬もおっとりマイペースな性格に育つことがあります。飼い主が活発でせっかちな性格であると、犬も常に落ち着きがないようなせかせかとした性格に育つことがあります。
「飼い主に似る」なんてよく言いますが、犬が飼い主を見て学んでいるからなのではないでしょうか。また、「自分に似た性格の犬を連れてくる」なんて言われることもあるようです。
育て方の違い
飼い主の育て方によって犬の性格が形成されることがあります。例えば、飼い主のタイプも以下のように分けられるのではないでしょうか。
- 失敗すると厳しく叱りつける
- 失敗しても何も言わず放っておく
- 指示を間違えても「大丈夫だよ♡」と優しく声をかけてくれる
- 成功する度に、褒めてくれたりおやつをくれたりしてくれる
- 愛犬のイタズラや粗相に、イライラした感情をむき出しにする
飼い主に叱りつけられたり無視されたりする犬は、人を恐れたり警戒したりしやすい性格に育つことがあります。
メリハリは大事ですが、よく褒めてもらう犬は、よい行いができる性格に育つことがあります。こうしたら褒めてもらえる、こうしたら飼い主が喜んでくれる、ということを理解して行動するからです。
犬の性格は一生変わらないのか
犬の性格は変わることもあれば変わらないこともあると思います。その犬がどのような経験をし、飼い主からどのように愛情を与えられ、どのように暮らすかによって異なるからです。
引っ越しをしたり、家族が増えたりすると、急激な変化に上手く対応できず、性格が変わってしまったかのように感じられることがあります。
ケガや病気、加齢などによって体に不自由が起きた時、イライラして怒りっぽくなったり、わがままで甘えん坊になったりすることでも性格が変わってしまったかのように感じられることがあります。
生まれ持った性格は成長してもあまり変わらないなと感じられることもあります。子犬だった頃、おてんば娘だった愛犬が成長と共に落ち着いてきます。老犬になった時、なぜか突然におてんば娘な一面を見せてくることがあります。
「ああ…こんなところは変わってなかったんだな」と、懐かしく感じられるのではないでしょうか。
まとめ
犬の性格を決める要因は様々です。生まれ持った性格もあります。母犬からのしつけによって形成される性格もあるでしょうし、兄弟姉妹犬との過ごし方によって形成される性格もあると思います。
そして何より重要なのは、やはり飼い主との過ごし方だと思います。ビビリで怖がりな性格であると直してあげたいと思うかもしれません。愛犬の性格や個性を尊重しながら上手く付き合ってあげられるとよいのではないでしょうか。