犬が服を着たがらない理由3つ
犬が服を着るメリットはおしゃれ以外に、抜け毛やフケの飛沫防止、体温調節、雨濡れがあります。術後や皮膚病の犬なら、引っ掻き防止のために服が役立つことも。こんな風に、意外と犬が服を着るメリットは多いです。
飼い主さんとしては「ぜひ服を着て欲しい」と思うところですが、いざとなると犬が服を嫌がるパターンはよくあります。まずは、犬の気持ちを知るために、犬が服を着たがらない理由3つをチェックしてみてください。
1.違和感がある
そもそも犬には服を着る習慣などないですよね。人間は生まれてすぐに衣服をまといますが、犬にとっての服の役目は被毛です。つまり、服を着る必要性を持ち合わせていません。
さまざまなメリットを考えた上で「犬に服を着せたい」と飼い主さんが思っても、いざとなった時に犬が嫌がるのは自然なことです。「うちの犬は悪い子」なんていうことは決してないので、叱ったりしないでくださいね。
2.動きにくい
次に考えられる理由は、「動きにくいから嫌がる」というものです。慣れない上に、身動きしにくい状態に嫌がっても仕方ないでしょう。
体にフィットした服は圧迫感があり、逆にゆったりとした服も足が抜けてしまったりと、犬の動作の邪魔になります。そんな不快な経験を持ってしまうことで、トラウマとなってしまう可能性も高いです。
3.ストレスになる
違和感がある上に身動きしにくい、となれば相当なストレスになります。加えて、犬は背中に圧迫感を感じてしまうことで、他の犬が背中に乗ってマウンティングされた時の危機感と似た感覚に陥ってしまうこともあるんです。
また、服を着る際に押さえつけられたり、追いかけられたりしたりされた経験がトラウマになってしまうでしょう。すでに犬が服を嫌がる場合は、トラウマ解消から始めるつもりで、長い目で取り組む必要があります。
犬が服を嫌がる場合の対処法
最初から大人しく服を着ることに従う犬は少なく、たいていの犬が嫌がります。たとえ暴れたりしなくても、「うちの犬は服を着ると落ち込む」というように、テンションが下がってしまう犬も多いですね。
ここで、犬に服を着ることに慣れさせるコツをまとめてご紹介します。
- 着せやすい服を選ぶ
- 優しく着せる
首や足を通さなければならない難易度の高い服ではなく、まずはマジックテープで留めるだけのシンプルで簡単な服を選びましょう。触り心地の良い伸縮性のある素材の服を選ぶこともポイントです。
そして、着せる時はゆっくりと優しく接します。犬に「服を着ると良いことがある」と覚えさせるために、完成したらおやつのご褒美を与えても◎です。とにかく慣らすことを優先にして、デザイン性のある服よりも、着せやすさと着心地の良い服を選んでください。
犬が服を着たがらない時のNG行為
すでに服を嫌がる犬に、決して無理強いをしてはなりません。もちろん、無理やり押さえつけて着せる行為は逆効果となるのでやめましょう。
先ほどお伝えした通り、まずは簡単な服から少しづつ慣らします。そして嫌がるならやめておきます。根気よく続けていくしかなく、年齢を重ねた時に突然おとなしく着るようになるケースも多いです。
もし服を着ることができなくても、犬本来の自然な姿ですので受け入れてあげましょう。
まとめ
ドッグカフェやドッグランなどでかわいい服を着た犬を見ると羨ましくもあり、焦りも感じてしまうかと思います。でも、今回お伝えしたように、犬に服を着る必要性はありません。
犬が服を嫌がるうちは、焦らずに少しづつ慣らしていくようにしましょう。慣れていけば、飼い主さんが好む服を着てくれる日が訪れるかもしれません。