犬を正しく叱る方法とコツ
1.最中または直後に叱る
イタズラや悪い行動をしている最中または直後に叱ることで犬に理解されやすくなります。
例えば、飼い主のスリッパを噛んでボロボロに破壊している様子を目撃した時、スリッパを指しながら「いけない」「ダメ」などと叱ります。スリッパを口にくわえた時点で発見し、叱ることができると破壊されずに済みます。
最大のポイントは「最中であること」です。犬がいけない行動をしている最中に叱ってあげてください。
2.短い言葉を使う
犬を叱る時の言葉は短ければ短いほど犬に理解されやすくなります。
言葉は何でもよいのですが、叱る時の言葉としてひとつ決めておくとよいと思います。そうすると、その言葉を聞いた犬が「叱られているんだ」「よくないことをしたんだ」と理解できるようになります。
(例)
- 「何でこんなことしたの!」と叱る
- 「ダメ!」と叱る
後者の方が明らかに短い言葉ですし、毎回この言葉を使って叱ることで犬が理解できるようになります。
犬が危険な物を口に入れようとすることがありますよね。言葉が短ければ、咄嗟の時にもすぐに「ダメ!」と注意することができ、犬が口から出してくれることがあります。「放せ」のしつけもしておくとよりよいです。
3.声のトーンを変える
声のトーンを変えることで叱り方にメリハリをつけてみてください。常に全力で「いけない!」と叱る必要はないですよね。声をかけた時の愛犬の反応や態度を見て、どれくらい叱ればよいのかを判断するとよいと思います。
いけない行動をしている愛犬の姿を発見したら、まずは「あ、いけないよ?」くらいのトーンで声をかけてみます。すると、スッとやめてくれることがあります。やめることができたら褒めてあげましょう。
「いけない!!」と強い口調で叱るのは、愛犬の身に危険が及ぶような行為や行動をした時です。
犬を叱る時にやるべきではないこと
大きな物音を立てる
犬を叱る時に大きな物音を立てることは、やるべきではないと思います。
犬がいけない行為をしている時、壁や床を叩いたり、大きな物音を立てたりすることで驚かせるとよいとされることがあります。確かに行為をやめてくれます。シュン…と大人しくなることがあります。しかし、ほんの一時的な効果です。驚いたり、恐怖を感じたりしただけで、「いけない行為だ」と認識してやめたわけではないんです。
大きな物音を立てた後、「もう二度と同じいけない行為をしなくなりました」という話を聞いたことがないからです。
飼い主の目の前では二度としないかもしれません。また驚かされるのではないかと怯えているからです。お留守番中など飼い主に隠れてイタズラをしていることがあります。
無視をする
無視をするのって簡単ですよね。怒鳴りつけたり体罰を与えたりするよりはいい叱り方だと考える人もいるかもしれません。
犬に飼い主が無視をする意味を理解することができるでしょうか。無視されることは叱られていることと同じだ、と感じることができるでしょうか。イタズラや悪い行いを無視されるということは「飼い主が許してくれている」と勘違いさせてしまうことがほとんどです。
試しに無視をしてみてもよいとは思いますが、悪い行為や行動をやめることがないのであれば、無視することに叱る効果はないということです。他の方法で叱ってあげてください。
まとめ
犬を正しく叱る方法とコツを3つ解説しました。
- 最中または直後に叱る
- 短い言葉を使う
- 声のトーンを変える
叱ることには愛情が必須です。愛情があるからこそ正しく叱れるのだと思います。怒りの感情をぶつけてしまうことは「叱る」ではなく「怒る」です。
どんな叱り方が効果があるかは犬それぞれ違うと思います。愛犬が理解できる方法を見つけてあげてください。