1.外の景色がよく見える場所
外の景色が見渡せる窓際の明るい場所は、人間にとっては特等席のように思えます。ですが実はこんな場所はわんこにとってはNG。見えるのが自宅の庭の中程度であればまだ良いのですが、人や車の往来が見えてしまう場合には特に要注意です。
常に警戒モードになってしまう
わんこには警戒心が強く、なわばり意識があります。警戒心の強さは犬種や個体によって違うので一概に言うことはできませんが、オオカミの頃から受け継がれた本能によるものなので仕方のないものです。
人や車の往来がよく見えたり外の音がよく聞こえたりしてしまうと、わんこは常に「誰か来た!家に入ってこないかな?」「今通ったあれは危険なものじゃないかな?」と、気を張っていなくてはならず心が休まりません。
2.家族の動線上にある場所
マイホームのレイアウトを考える際に重要なポイントは、家族の生活動線。実はわんこの居場所を考える場合にも、この生活動線が大きく関わってくるのです。家族が忙しく行き来する動線上にわんこの居場所を置いてしまうと、わんこは落ち着いて過ごすことができません。
家族の様子が気になってしまう
くつろごうとしているときに家族が近くをバタバタと行き来していると、わんこは「え?どうしたの?」と気になってしまって休むことができません。また、通りすがりの家族が近づいてきたときにも「もしかして撫でてくれる?遊んでくれる?」と期待を寄せてしまい、無駄にガッカリしてしまうことにもなりかねません。
3.適温でない場所
室内でわんこと暮らすのに当たって、飼い主さんたちが気を遣うのは「室温」ではないでしょうか。お留守番をしているわんこが暑い思いや寒い思いをしていないか、お出かけ中も気がかりで仕方ないなんて人も少なくないはずです。室温を調節するためのエアコン器具やケージの配置には気をつけなければなりません。
暑すぎ・寒すぎは大きなストレスに
私たち人間も暑すぎる環境や寒すぎる環境では、安心してくつろぐことはできませんよね。それはわんこも同じです。
高すぎる室温は熱中症の原因になり、わんこの命を奪いかねないのは周知の事実ですが、そこまで至らなくても適切でない気温はわんこにとって大きなストレスになります。
また特に注意したいのは、「良かれと思って」使用しているエアコンが逆にわんこにとって不快な状況を作っていないかです。エアコンの風がわんこを直撃してしまっていたり、「エアコンの効きすぎで寒いな、暑いな」と思ったときのための逃げ場がなかったりすると、わんこは不快な状況にさらされつづけてしまいます。
わんこは居心地の良い場所を知っている
真夏の猛暑日、ふと気づくとエアコンが利いた部屋からわんこがいなくなっている。家の中を探して、わんこが寝転がっている場所に行ってみると涼しくて気持ちが良かった…なんて経験はありませんか?
そうなのです。つまるところが「わんこは自分の居心地の良い場所を知っている」のです。もちろん家庭環境や飼育状況によって、わんこの自由に行動できる範囲を制限せざるをえない場合もありますから、どの家庭でも可能なことではありませんが、わんこの居心地の良い場所は、わんこ自身に選んでもらうのが一番なのかもしれません。
そしてその場所がどんな特徴を持っているのかをよく観察してみると、きっとわんこが居心地の良い場所の条件を知ることができますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?落ち着けない場所にいるとわんこはストレスを溜めてしまいますし、心身の健康に良い状態とはいえません。もちろん今回ご紹介した条件が全てではなく、わんこによってはもっと別の要素が加わることもあれば、上記の条件に当てはまっていても、全く気にせず気持ち良さそうに過ごしている子もいるでしょう。
「うちの子はどうだろう?」と不安になったら、ぜひわんこの様子をじっくり確認してみましょう。リラックスした体勢でぐっすり眠れているようなら、そこは落ち着ける居心地の良い場所。そうでない場合は何か足りないところがあるのかもしれません。大切なのはあなたの愛犬にとっての「落ち着ける場所」を見つけることですよ。