犬がゴロスリする理由と5つの心理
ある日は家の床で、別の日は散歩中に土の上で、さらにはシャンプーした直後にもヘソ天を見せて背中をこすりつける犬の行動が、最近「#ゴロスリ」というハッシュタグでSNSに投稿されるようになりました。そんな犬の写真を見ていると、その表情は楽しそうだったり、必死だったりとさまざまです。
ゴロスリは犬のカーミングシグナルの中でも、「いったい何を考えているの?」と気になってしまう行動ですよね。ここでは、そんな犬がゴロスリをする理由を探るべく5つの心理をまとめました!
1.もっと遊んでほしい
飼い主さんやお気に入りの人の行手をはばむかのように、犬がゴロスリをしたことありませんか?これは、「もっと遊んで!」「たくさんかまって〜」と甘えている行動です。
犬はお腹を見せることで「敵意はありません」と表現しているといわれているので、この場合はヘソ天ポーズであることがポイントになりますね。床にひっくり返ってスリスリさせて「遊んで!遊んで!」と訴えかけるその姿は、駄々っ子そのもので思わず笑ってしまうものです。
2.お腹をなでてほしい
前項とつながりますが、誰かの目の前で犬がゴロスリをするのは「お腹をなでてほしい」とおねだりしていることも多いです。じーっとこちらを見つめながらゴロスリを見せてくるのがポイントですね。
この行動を見せるのは、以前ゴロスリを見せた時になでてもらった経験を覚えていることが理由です。要求のたびに応えてしまうとしつこくなってしまいますが、ボディチェックがてらぜひお腹をなでなでしてあげてください。
3.リラックスしている
散歩から帰宅した時やごはんを食べた後に、ひっくり返ってゴロスリをする姿を見かける機会も多いですね。そして、その時の犬の表情はどこか満足げではないでしょうか。
よくわからないタイミングで犬がゴロスリを始めたら「リラックスタイムに突入したのかな」と受け止めてみてください。お散歩後なら疲労をほぐしているのかもしれません。食事後なら「あ〜、お腹いっぱい♡」と幸せな気持ちに浸っているのでしょうね。
4.好きなにおいをつけたい
犬が背中に何かをこすりつけているかのようにゴロスリをする場合は、「好きなにおいをつけたい」と思っているのかもしれません。お気に入りのジャーキーを背中にこすりつける犬もいますし、飼い主さんの靴下の上でゴロスリする犬もいます。
あとは、散歩中にゴロスリするパターンです。犬が好むといわれるミミズのにおいをすり込ませていることがあり、人間にはちょっと理解しがたい行動のひとつになっています。
これ以外のケースとして、「別のにおいをつけて自分のにおいを消したい」という場合もあり、いずれにしても犬の本能からなるゴロスリ行動です。草や砂だらけになってしまうので、飼い主さんとしてはちょっと困る行動かもしれませんね。
5.体がかゆい
犬が執拗にゴロスリをしていた場合は「体がかゆい!」と感じている可能性があります。体がかゆくて仕方がないようすであれば、ノミ・ダニ・アレルギーなどを疑ってみてください。
皮膚が赤くなっていたり、毛が抜けていたりする場合は獣医師に相談しましょう。前項のように草むらや土の上でゴロスリした後も注意しなければなりません。
これ以外にも「シャンプーが合っていない」というケースもあるので、いずれにしても早めに相談することをおすすめします。
まとめ
犬のゴロスリ行動は、とってもお茶目で面白いボディランゲージです。もし愛犬がゴロスリを見せてくれた時は、「今どんな気持ちなんだろう?」と心理をうかがってみましょう。
ただ、場合によっては「体かかゆい」というケースもありますので、ボディチェックも合わせてぜひ行ってみてください。