1.サモエド
真っ白でふわふわな美しい毛を持つサモエドには「サモエドスマイル」というもう一つの特徴があります。クッと上向きの口角が微笑んでいるような、笑っているような表情を作り出すことからサモエドスマイルと呼ばれ、親しまれています。
大型犬で、真っ白のふわふわな美しい毛がさらに体を大きく見せることもありますが、社交的でフレンドリー、温厚で遊び好きな性格です。初対面の人や犬とも仲良く接することができます。
飼う時に注意すべきこと
サモエドの真っ白でふわふわな美しい毛は、飼い主のお手入れによって保たれています。特別なお手入れが必要なわけではありませんが、毎日のブラッシングは絶対に欠かせません。
庭で穴掘りをすれば全身が真っ黒になったり、ドッグランでお友達と遊べば手足が真っ黒になったりします。シャンプーしてお手入れする場合、ダブルコートなので乾かすのも一苦労です。
サモエドが発症しやすい病気には「胃捻転」「腸捻転」「股関節形成不全」があります。食後はお散歩・運動・遊びを控え、自宅で安静に過ごすようにしましょう。股関節形成不全のほとんどは遺伝によって発症するとされています。
2.シーズー
町で見かけるシーズーの多くは短毛ですが、快適に過ごせるようにカットされている姿です。本来はダブルコートで長く伸びます。ストレートが基本ですが、ウェーブの毛を持つシーズーもいます。
シーズーの美しい毛には色の制限がありません。ブラックホワイト・ブルーホワイト・ゴールドホワイトなどがあります。
とにかく明るく活発な性格で遊び好きです。飼い主や家族には愛情深く接しますが、時には頑固でわがままな一面を見せることがあります。理解力があるためしつけやすいですが、賢さもあるため見下されないように甘やかしに注意です。
飼う時に注意すべきこと
美しい毛はどこまでも伸び続けます。顔回りの毛だけでもカットしてあげた方がよいです。とくに目の周りの毛は刺激になりやすく「結膜炎」になりやすいです。眼球内部の圧力が高くなることが原因で起こる「緑内障」にもやりやすい犬種です。
長毛と垂れた耳によって外耳道に炎症が起きやすいです。マラセチアや細菌の繁殖が原因になる「外耳炎」に注意が必要です。耳をめくってあげることで湿気を追い出したり、通気をよくしてあげたりするとよいと思います。シー・ズーはマラセチア性皮膚炎にもなりやすいので、外耳炎と合わせて注意が必要です。
3.ポメラニアン
小さい体ながらも華やかさがあるのは、ふわっとボリュームのある美しい毛とシルエットによるものなのではないでしょうか。
愛玩犬でありながらも勇敢さを持ち、番犬としての気質を持っているとも言われています。その分、「よく吠える」「無駄吠えをする」と言われることもあります。注意深い性格や興奮しやすいことも理由かもしれません。
好奇心旺盛で活動的、社交的でフレンドー、誰とでもすぐに仲良く遊べちゃう性格です。しかし、全く真逆な性格を持つポメラニアンもいます。
飼う時に注意すべきこと
活発で興奮しやすいため、脱臼や骨折などの大きなケガに要注意です。ソファーから飛び降りたなど、自宅でのケガが起きやすいです。
咳をする時は「気管虚脱」や「心疾患」の可能性があります。定期的なレントゲンや心電図で現状を確認しながら治療を進めることが大切です。心疾患が悪化すると「肺水腫」になることもあり、早期発見と早期治療が欠かせません。
美しい毛はバリカンをかけることで「伸びなくなった」「まばらに生えてくるようになった」という状態になることがあります。カットにバリカンを使用する場合はトリマーまたは獣医師とよく相談しましょう。一度生えなくなると元に戻すことは非常に難しいと言えます。
まとめ
美しい毛を持つ犬種を3つ解説しました。
- サモエド
- シーズー
- ポメラニアン
美しい毛を保ち続けているのは、やはり飼い主による毎日のお手入れによるものです。放っておくと1日でも薄汚れてしまうことがあります。
ご紹介した3犬種は、涙焼けにも注意が必要な犬種です。こまめに拭いてあげるだけでも顔回りの美しい毛を維持できると思います。