犬の反抗心を煽ってしまうNG行為
犬にも反抗期があり、生後半年を過ぎた頃には第一次反抗期を迎えます。1歳を過ぎた頃には第二次反抗期、3歳くらいになると第三次反抗期、シニア犬や老犬には第四次反抗期が見られることがあります。
子犬が成長する時、これまで出来なかったことができるようになり、高い場所に上りたがったり、脱走を試みたり、やんちゃ盛りで落ち着きがない様子です。とにかく何にでも挑戦してみたいため、夢中になるあまり、飼い主の声が届かないことがあります。
3歳くらいになると、犬が自身で判断し、飼い主の手を借りなくても何でも出来るようになります。自立心や独立心が芽生え、飼い主の指示に従うよりも自分の思い通りに行動したくなります。
シニアや老犬が飼い主に対して反抗心を持ってしまうのは、体が思い通りにならなくなるからです。もっとお散歩がしたくても体力が追い付かないことがあります。筋力が衰え、ソファーに自力で上れなくなることがあります。歯がゆさからの反抗心なのです。
何気ない飼い主の行為が犬の反抗心を煽ってしまうことがあります。わがままがエスカレートしてしまったり、犬の健康にも影響を及ぼしたりする可能性があります。NG行為には注意が必要です。
1.粗相を叱りつける
犬が反抗心から粗相をしてしまった時、叱りつけると反抗心を煽ってしまうことがあります。
反抗的な態度を取るようになる前は、トイレで上手に排泄することができていたはずです。反抗心が芽生えると、急に粗相をするようになることがあります。わざと粗相をして見せるんだろうな、と感じることさえあるかもしれません。
叱りつける前に何か対策はできないか、よく考えてみてください。例えば、トイレトレーやシートを大きめのものに変えてみる方法があります。狭くて小さいよりも、広くて大きい方が使いやすいです。
リビングにトイレを置いている場合、置き場所を人の目に触れないところに変えてみる方法もあります。飼い主や家族に見られていることに苛立ち、わざと粗相をしてみたくなることがあるからです。
2.すぐに言うことを聞いてしまう
犬が反抗心から要求吠えをする時、すぐに言うことを聞いてしまうと反抗心を煽ってしまうことがあります。
「吠えれば言うことを聞いてもらえる」と覚えてしまい、言うことを聞いてもらえるまで吠え続けるようになってしまいます。どんなに吠えても言うことを聞いてもらえないことがあった時、反抗心をエスカレートすることがあります。
飼い主や家族に対して攻撃的になったり、他人や他犬にまで反抗的な態度を見せるようになったりします。
安全に楽しくお散歩することができていたのに、すれ違う人や犬に吠えてしまったり、飼い主の指示に従わず車道に飛び出そうとしてしまったり、危険が及ぶ可能性もあります。
3.罰を与える
犬が反抗心からイタズラや悪い行動をしてしまった時、罰を与えると反抗心を煽ってしまうことがあります。
- ケージやクレートに閉じ込めておく
- 無視し続ける
- 体罰を与える
- 大声で怒鳴りつける
ついやってしまいがちなNG行為です。罰を与えても犬の反抗心がなくなるわけではありません。ケージに閉じ込められている間は大人しくしているかもしれませんが、「イタズラしてやろう」「飼い主を困らせてやろう」という反抗心を煽ってしまうことがあります。
まとめ
犬の反抗心を煽ってしまうNG行為を3つ解説しました。
- 粗相を叱りつける
- すぐに言うことを聞いてしまう
- 罰を与える
愛犬が反抗期を迎えるかどうかは個体差があります。全く反抗心を向けることのない犬もいます。老犬になってから急に反抗心をむき出しにする犬もいます。大事なことは飼い主が冷静に愛情を持って対応することです。
愛犬から反抗心を向けられてイライラしてしまうこともあると思います。怒ったり無視したりするのではなく、「この子は私にどう接してもらったら喜ぶのかな」と考えてみるとよいのではないでしょうか。