️犬の『仲間意識』を考える
犬の祖先はオオカミと言われています。オオカミは、10頭前後の群れを形成して生活していました。犬もこの習性を受け継いでいて、親子や兄弟の間には仲間意識があります。犬同士は深い絆で結ばれており、共感力・社会性を持っています。
犬と人間の関係性は母と子の絆に似ていて、見つめ合うとオキシトシンが上昇するという研究結果があります。お互いがお互いを必要とする長い歴史を経て、犬は人間の「最良の友」となったのです。
️犬は『仲間』にどんな仕草・行動をとる?
1.くっついて眠る
大好きな相手にくっついて眠ると、満たされた気持ちになり、リラックスできるのだそうです。折り重なるようにくっついているときは、暖をとり、体を温め合う目的もあります。
2.顔を舐める
犬が人間の顔を舐めるのは、親愛の態度と喜びの表現です。母犬へごはんをおねだりする行為の名残であり、最上級の愛情表現とされています。しかし、犬の口の中には細菌がいるため、舐められることはあまり衛生的ではありません。
基礎疾患がある方、免疫力が低下している方が犬と食器を共有したりキスをすると、「人獣共通感染症(別名:ズーノーシス)」に感染する場合があるので、気を付けましょう。
3.飼い主の行動を真似する
犬は飼い主の行動をよく観察しています。寝相が同じであったり、あくびや背伸びなど、飼い主の動きを真似する同調行動は、仲間と同じ行動をとることで、危険を回避しようとする意味があります。
4.顔をうずめる
犬が足の間や脇の下にをうずめるのは、甘えからくる愛情表現です。信頼し、仲間として認めている相手に顔をうずめると、心から安心できるのです。
暗く、狭いところを好む本能も関係していますが、飼い主との触れ合いを求めている気持ちの方が大きいでしょう。
️犬が見せる愛情表現
犬の示す愛情表現は、表情はもちろんですが、日頃の何気ない仕草からも読み取ることができます。
- しっぽを振る
- 甘噛みする
- おなかを見せる
- 前足を乗せる
- 抱っこをせがむ など
犬の欲求を満たし、飼い主からもたっぷり愛情を注いであげましょう。愛情を受けた犬は、穏やかで利口な性格に成長していきます。
️もっと犬との絆を深めるには?
背中を撫でる
飼い主におしりをくっつける犬の姿は、そっけない態度をとっているように見えますが、実際はその逆です。飼い主を信頼する気持ちがなければ、見られない行動です。
スキンシップを好む犬には、マッサージするように手のひらで背中を撫でてあげてください。喜んでいたら、目を細めて微笑んでくれるはずです。
優しく声をかける
大声を出されたり、強い口調で話しかけられると、犬は怯えてしまいます。犬の脳は、最初に声のトーンに反応し、学習内容から言葉の意味を考えます。
優しく声をかけることで犬の不安を取り除き、安心感を与えられるようになるのです。
️まとめ
飼い主の注意を引くために一生懸命な犬の様子は、人間に愛される秘訣を兼ね備え、犬と過ごす時間の尊さを教えてくれます。犬と人間は脳のメカニズムが似ているため、直感的に理解し合える関係性を保っています。
おうちに迎え入れたその日から、家族の一員として、犬との毎日を大切に過ごしてくださいね♡