犬は人の顔を覚えることができるのか
犬は人の顔を覚えることができます。飼い主や家族の顔を覚えることができるのはもちろんですが、他人の顔を覚えることもできます。
犬が人の顔を覚えることができるかどうかには条件があります。犬の視力は0.1~0.5程度であるとされ、グッと顔を覗き込むようにして見なければ、その人の顔をよく見ることができない可能性があります。
飼い主や家族であれば、犬が自ら顔を近づけて見ることができますし、日常的によく顔や表情を確認しているのではないでしょうか。
しかし、相手が他人であれば、グッと顔を覗き込むようにして見る機会がほとんどないのではないでしょうか。もしそうだとしたら、顔を覚えている可能性は低いかもしれません。
犬が人の顔を覚えることができるかどうかは、「視力の弱い犬が、相手の顔や表情をよく観察することができるくらい親しいかどうか」、ということにあると思います。
犬が飼い主と他人を見分けている方法
犬が飼い主と他人を見分ける時、「音」と「ニオイ」が重要であると考えることができます。音を聞くための聴覚、ニオイを嗅ぐための嗅覚に優れていることはご存じですよね。そして、冒頭では視覚に乏しいことがお分かりいただけたと思います。
では、音とニオイをどのように見分けているのか解説してみましょう。
飼い主が発する音の特徴で見分けることができる
犬は飼い主の足音を覚えているとされています。歩く時のリズムも重要です。ヒールを履いて歩く女性の飼い主であれば、カツカツという靴の音を覚えているでしょう。どのような靴であっても、いつも同じ靴を履いている場合、その靴が出す音を覚えていると思います。
飼い主が発するニオイで見分けることができる
- 汗
- 皮脂
- 香水
- 柔軟剤
これらのような飼い主から発せられるニオイを覚えていて、飼い主と他人を見分けているのではないでしょうか。とくに、汗や皮脂のニオイは飼い主を特定するための重要な要素です。香水や柔軟剤のニオイは一生涯同じではないですよね。
犬の特殊な能力として、飼い主の汗や皮脂のニオイの違いから、体調の変化や病気の可能性を読み取ることができるのではないか?とも言われています。飼い主のガンを発見した犬がよく話題になりますよね。
飼い主が発する声で見分けることができる
音の中でもうひとつ重要なのが声です。
犬はよく、広大なドッグランで迷子になってしまいます。あっちへウロウロ、こっちへウロウロ、飼い主を必死で探し回る犬の姿がSNSで話題になりますよね。
飼い主が立ち止まっていると、足音がしません。たくさんの人が集まる中、風が舞う中、必死に飼い主のニオイを嗅ぎ取ろうとします。おそらく、ニオイは嗅ぎ取ることができていると思います。しかし、場所を特定することは難しいようです。
愛犬がドッグラン内で迷子になってしまった時は、飼い主はその場に立ち止まり、声を発してあげてください。聴力に問題がなければ、すぐに飼い主を見つけ出すことができるはずです。
まとめ
犬が飼い主と他人を見分けている方法を3つ解説しました。
- 音で見分ける
- ニオイで見分ける
- 声で見分ける
老犬になった時、聴覚も嗅覚も視覚も衰えてしまうことがあります。ほとんど機能しなくなってしまうことがあります。そんな時、老犬はどのようにして飼い主を見分けると思いますか?
私の個人的な考えですが、「触り方」や「撫で方」で見分けることができるのではないかと思います。家族の中でも「あ、この撫で方はママだ♡」「うーん…この雑な撫で方はお兄ちゃんだな」というように分かるのではないかと思います。
たまに他人の方に寄って行ってしまうことがありますが、顔をグッと覗き込んで「あ、パパじゃなかった!」、ニオイを嗅いで「あ、間違えた!」と、あたふたする愛犬の姿も可愛いですよね♡