犬が何かを伝えたい時にする行動
1.無言でジッと見つめてくる
犬が飼い主に何かを伝えたい時、無言でジッと見つめてくることがあります。足元にやって来て、立った状態のまま身動きもせず、ただただジッと見つめるのです。
「アイコンタクトしよう♡」と伝えたい時の行動です。飼い主に「大好きだよ♡」と言いたいのです。そして、飼い主が見つめ返すことで「大好きだよ♡」のお返しだと思っているのです。
とくに言葉はかけなくても大丈夫です。笑顔で見つめ返してあげてください。クッと口角が上がったように見えると思います。嬉しそうな笑顔にも見えると思います。満足したかのように立ち去ったり、隣で寛いだりすることもあるでしょう。
2.顔や口元を舐める
犬が飼い主に何かを伝えたい時、顔や口元を舐めることがあります。「やめて~」と断ろうと避けてもやめようとしなかったり、執拗に舐めてきたりします。
犬が飼い主の顔や口元を舐めるのは愛情表現のひとつです。飼い主のことがあまりにも好きなのです。「好きだよ♡」「愛してるよ♡」と、思いが伝わるまで執拗に舐めてしまうのです。
子犬の頃は母犬の口元と舐めることで食べ物をおねだりします。母犬は子犬の汚れた口元を舐めてお手入れしてくれます。オオカミの群れでは服従を示すために顔や口元を舐めることがあります。
飼い主は人間ですので、顔や口元を舐めることで「大好き♡」を表現することはできませんが、愛犬はそのことを分かって行動しているのだと思います。飼い主が他の方法で愛情を表現してくれていることを理解しているからです。
3.戸棚の前で座って待つ
犬が飼い主に何かを伝えたい時、戸棚の前で座って待つことがあります。
その戸棚の中には何が入っているでしょうか。おもちゃかもしれません。おやつかもしれません。お散歩に連れて行ってもらうためのハーネスやリードかもしれません。何が入っているのかによって、犬が伝えたいことが分かると思います。
戸棚の前に座っている愛犬の姿に気づかない時、戸棚をカリカリ掘るような行動をすることもあります。音を出せば飼い主が気づいてくれるかもしれないと思っているからです。
中に入っているものが食べ物であれば「ダメだよ」「まだだよ」と、要求を断らなければならないこともありますよね。スッと諦めてくれる犬もいますし、行動をエスカレートさせる犬もいます。
4.物を口にくわえて持って来る
犬が飼い主に何かを伝えたい時、物を口にくわえて持って来ることがあります。一番に考えるのは「遊んでほしいのかな?」ということなのではないでしょうか。
犬が物を口にくわえて持って来るのは、狩猟本能の名残であるとされています。愛犬の犬種は何ですか?狩猟犬として働く犬種かもしれません。
そして、犬は飼い主に喜んでもらうために物を口にくわえて持って来ることがあります。物を渡すこともありますし、絶対に渡すまいとして逃げ回ることもあります。
物を渡す場合、「どうぞ♡」「持って来ました♡」と言っています。受け取った飼い主の反応を楽しみにしているんです。オーバーリアクションをしてもよいですし、嬉しそうに楽しそうに受け取ってあげてください。
物を渡そうとせず逃げ回る時は、「追いかけてみて~♡」「これ、ほしい?」と言っています。飼い主が物を奪おうと追いかけてくることを面白がって楽しんでいるんです。そういう遊びが好きなのです。
まとめ
犬が何かを伝えたい時にする行動を4つ解説しました。
- 無言でジッと見つめてくる
- 顔や口元を舐める
- 戸棚の前で座って待つ
- 物を口にくわえて持って来る
愛犬がたまに不思議な行動をすることがありますよね。何で?と思うようなおかしな行動をすることも。
しかしそれは、単に私たち飼い主が愛犬の気持ちを上手に受け取れていないだけなのかもしれません。
いつもと違う着眼点でみてみたら、愛犬の意外な気持ちが分かるかもしれませんよ。