老犬介護で大変なこと
1.徘徊するようになる
老犬の介護では、徘徊するようになった時に大変だと感じることがあります。
室内を徘徊し、家具の隙間に入り込み、「出られないよ~!」と鳴き続けるなどします。鳴かない老犬もいますが、飼い主が気づくまでずっと家具の隙間に入り込んだままです。
段差に躓いて転倒するのではないか、階段から転げ落ちてしまうのではないか、心配は尽きません。換気のために開けていた網戸を突き破り、庭やベランダに出てしまう老犬もいるようです。
ケージに入れておくと鳴き続けたり、サークルで囲んでいると飛び越えてしまったり、徘徊するようにはなっても体力も元気もある老犬への対策は意外と難しいです。
2.おむつを噛みちぎって脱ぐ
老犬の介護では、おむつを噛みちぎって脱ぐようになった時に大変だと感じることがあります。
トイレには行くのですが、シートから排泄物がはみ出すことが増えます。トイレまで辿り着くことができず、トイレ以外の場所で排泄することが増えます。
お留守番中は体中が排泄物で汚れてしまっていることもあります。手足で踏んでしまったり、排泄物の上に座ったり寝転んだりしてしまうことがあるためです。
お留守番中だけでも…と、おむつを履かせる対策をするのですが、帰宅してみるとバラバラになったおむつの破片がリビングに散乱しているなんてことがあります。
老犬になって初めておむつを履く犬もいると思います。着心地もよいものではありませんし、噛みちぎってでも脱ぎたくなってしまうはずです。
帰宅してすぐに愛犬の体を洗い、散乱したおむつの破片や排泄物を片付け、拭き掃除をするというのが日課になってしまうことがあるかもしれません。
3.夜鳴きをするようになる
老犬の介護では、夜鳴きをするようになった時に大変だと感じることがあります。
夜鳴きとは言いますが、時間に関係なく鳴き続けることがあります。ごはんかな?おやつかな?撫でてほしいのかな?トイレに行きたいのかな?体がどこか痛くてマッサージしてほしいのかな?分かってあげられないことが一番つらいです。
鳴き続ける理由を分かってあげられなければ、鳴き止ませることもできません。1時間でも2時間でも鳴き続けることがあります。動物病院では認知症と診断されることもあります。
気になるのは、やはり「近所迷惑になっているのではないか」ということです。私の家は一軒家で他の家とは距離があります。対策として家中の窓を閉めていました。それでも近所の方から「さっきまで鳴いてたよ」と言われることがありました。
一軒家だから大丈夫だろうという考えは間違いでした。マンションやアパートにお住まいの場合、もっと大変なのかな?と思うことがあります。
「老犬がいます。夜鳴きをします。ご迷惑をおかけします。」親しい方だけではなく、鳴き声が聞こえるかもしれない範囲の住民の方全てに一言声をかけておくとよいと思います。
4.ごはんを食べることができなくなる
老犬の介護では、ごはんを食べることができなくなった時に大変だと感じることがあります。
大変というよりも「どうしたらいいのか分からない」という気持ちが大きいかもしれません。自力では食べることができないため、口を開けさせてごはんを食べさせなければなりません。
飼い主のエゴで愛犬に無理をさせているのではないか。罪悪感に押しつぶされそうになることもあります。
毎日、点滴を打ちに動物病院に通う選択をすることがあるかもしれません。老犬なので痛がったり鳴いたりはしません。無抵抗です。痛くないはずはないんです。毎日続けなければなりませんし、本当に心が痛くなります。
まとめ
老犬介護で大変なことを4つ解説しました。
- 徘徊するようになる
- おむつを噛みちぎって脱ぐ
- 夜鳴きをするようになる
- ごはんを食べることができなくなる
体が思い通りにならなくなった老犬は、自分でもどうしたらいいのか分からないのだと思います。おかしな行動をし続けたり、わがままになったり、性格が変わってしまったように感じられることもあります。
正直、何度経験しても大変ですし、つらいです。毎日笑顔で明るく過ごそう!と思うのですが、自分の感情を上手くコントロールできない日もあります。
老犬のための施設やペットシッターを利用できるサービスもありますので、たまには介護をお休みする日があってもよいのではないでしょうか。