犬も仮病を使うことがある!
突然の愛犬の異変に対して「これは仮病だな…」と感じることがあると思います。しかし、犬には「仮病を使おう」という認識はありません。飼い主を騙そうとしているわけではないからです。原因や理由があり、何としてでも飼い主の気を惹きたいため、仮病だと思われるような仕草や行動をしてしまうのです。
仮病であることを証明できるのが、獣医師の診断です。「明確な原因は分かりません」と言われることはありますが「これは仮病ですね」と言われることはないのです。そして、犬の状態に合わせて必ず適切な治療法や対処法を提示してくれます。「今日はお散歩をお休みしてゆっくり休みましょう」「ごはんにお湯をかけて柔らかくしてから食べましょう」などです。
犬には飼い主を騙そうという気持ちはないということ、仮病を使わなければならないほどの事情が隠されているということを理解してほしいです。
飼い主に叱られた時
飼い主に叱られた時、仮病を使うことがあります。
- なぜ叱られたのか納得できない
- 叱られて悲しかった
- 飼い主の機嫌が悪くて寂しい
このようなことが原因です。ごはんを食べなくなってしまったり、ケージから出て来なくなってしまったり、元気がない様子を見せることがあります。
そのような愛犬の様子を見て飼い主はどう思うでしょうか。どう行動するでしょうか。愛犬のことを心配し、優しく接しますよね。自分のことを考えてくれること、優しく接してくれることを望み、仮病を使うことがあるのです。
叱る前にも本当に叱る必要があるのかを考えてみてほしいです。イライラした感情を愛犬にぶつけてしまっていないか。声を荒げたり怒鳴ったりする必要はなかったのではないか。叱ること以外の対処法があったのではないか。仮病を使う愛犬の姿を見て、「私にも反省しなければならない部分があったな」という場面があるのではないでしょうか。
飽きてしまった時、他の物がほしい時
飽きてしまった時、他の物がほしい時、仮病を使うことがあります。
いつものドッグフードに飽きてしまった時、ごはんを食べなくなってしまうことがあります。体の具合が悪いのではないか、どこか痛むのではないかと心配しますよね。
ドッグフード以外のほしい物があるのではないでしょうか。おやつかもしれませんし、人間の食べ物かもしれません。味を占めてしまったのでしょう。
原因はだいたい予想できると思います。ドッグフードは食べないけれど、おやつや人間の食べ物は食べようとする。このような場合には仮病だと判断してもよいと思います。
体調が悪くて食べることができないのではなく、今与えられている物を食べたくないだけなのです。
飼い主が自分以外に夢中になっている時
飼い主が自分以外に夢中になっている時、嫉妬心から仮病を使うことがあります。調子の悪そうな愛犬の姿を見て、放っておく飼い主はいません。100%飼い主の関心を自分に向ける方法を知っているのでしょう。
ほとんどの場合、嫉妬の対象者は子供や犬や猫です。自分以外を可愛がっている飼い主の姿を見て寂しくなってしまったのです。「私のママだぞ!」と、心の中では戦闘態勢なのです。吠えたり飛びかかったりする勢いなのです。
しかし、そのようなことをしてはいけないと理解しています。飼い主をガッカリさせたくないのです。他に方法はないか…と考えた結果、仮病を使うことを思いついたのでしょう。
まとめ
犬はどんな場面で仮病を使いたがるのかを3つ解説しました。
- 飼い主に叱られた時
- 飽きてしまった時、他の物がほしい時
- 飼い主が自分以外に夢中になっている時
仮病という言葉を使用しましたが、犬には仮病を使っているという認識はありません。お伝えするための表現方法として使用しました。
愛犬が仮病を使っている時は、少しだけ優しい気持ちを持って向き合ってみるというのがよい対処法なのではないかと思います。