犬が飼い主を警戒している時に見せる仕草や態度
みなさんは愛犬に警戒されていると感じることがありますか?私は愛犬たちと十分な信頼関係を築けていると思っていますが、やはり警戒されることはあります。
愛犬が飼い主を警戒するのは、飼い主のことをよく理解しているからこそだと思います。行動や態度や仕草によって、これから起こるかもしれない嫌な出来事を察知してしまうのです。
1.ケージやクレートから出て来なくなる
犬が飼い主を警戒している時、ケージやクレートから出て来なくなることがあります。
普段なら「ここから出して~!」と鳴き続けるくせに、嫌なことが起こるかもしれないと察すると、自らケージやクレートに入ってしまうことがありますよね。
例えば、動物病院に連れて行かれることが分かった時です。キャリーバッグを用意する飼い主を見て気づいたのかもしれません。お散歩は終わったはずなのにハーネスとリードをつけられたことで気づいたのかもしれません。
ケージやクレートから出て来なくなって困る時の対処法は、愛犬が出ているうちに扉を閉めておくことです。
不安な気持ちを解消してもらうためには、愛犬が嫌がる出来事に対してポジティブな言葉を使うようにすることです。「大丈夫だよ」「こわくないよ」などのネガティブな言葉は控えましょう。
2.しっぽを下げて逃げ回る
犬が飼い主を警戒している時、しっぽを下げて逃げ回ることがあります。
警戒する気持ちと同時に少しの恐怖心もあるのかもしれません。しっぽを下げているというところに表現されています。
シャンプーされることが分かった時、爪を切られることが分かった時、つかまえようとする飼い主から必死に逃げ回るのではないでしょうか。体を拘束されたり、怖い思いをしたり、痛い思いをしたことがあるからかもしれません。
解消法は「逃げる愛犬を追いかけ回さないこと」です。愛犬の方からやって来てくれるのを待った方がよいです。おやつを見せても構いません。事前におやつを与えてご機嫌を取っておくのも対処法のひとつです。
3.唸ったり吠えたりして威嚇する
犬が飼い主を警戒している時、唸ったり吠えたりして威嚇することがあります。「触らないで!」と飛びかかったり噛みついたりすることもあるかもしれません。
飼い主を警戒して威嚇や攻撃をしなければならないほどの理由があるのです。例えば、見知らぬニオイをつけて帰って来た時です。
- 会ったこともすれ違ったこともない見知らぬ犬のニオイ
- 犬ではない他の動物のニオイ
- 普段は身に着けることのない香水のニオイ
このようなニオイをつけて帰って来る飼い主を警戒する犬は多いですよね。しきりにニオイを嗅いで情報を収集する仕草や行動があると思います。それは、警戒しつつも興味があるという証拠です。一方で、警戒心だけをむき出しにし、全く興味を持たない犬もいます。
解消法は、帰宅してすぐに手を洗うことと着替えることです。服はすぐに洗濯してしまいましょう。
4.距離を保ちつつジッと見つめる
犬が飼い主を警戒している時、一定の距離を保ちつつ、ジッと見つめることがあります。
「何かがおかしいぞ…」「何だか怪しい気配がする…」と警戒し、近づくことはできないもののよく見て観察しているのです。声をかけると反応はしますが、近づこうとすると距離を保つために後退りをしたり、「こっちに来たらダメだよ!」と吠えたりすることがあります。
何か手に持っているのではありませんか?その物が怖くて警戒しているのかもしれません。飼い主が身に着けている物を怖がって警戒することもあります。
手に持つのをやめて床に置いてみてください。確認したくてニオイを嗅ぎにやって来ることがあります。ますます警戒する時は見えない場所に置くとよいです。警戒されるような物を身に着けている時は外してから愛犬と接するようにしましょう。
まとめ
犬が飼い主を警戒している時に見せる仕草や態度を4つ解説しました。
- ケージやクレートから出て来なくなる
- しっぽを下げて逃げ回る
- 唸ったり吠えたりして威嚇する
- 距離を保ちつつジッと見つめる
愛犬から警戒されると、ちょっぴり寂しい気持ちになってしまいますよね。その分、愛犬には怖い思いをさせているかもしれない…と考えてみるとよいのではないでしょうか。