犬が飼い主にスリスリしてくる時の心理
1.飼い主に自分のニオイを上書きしたい
犬がスリスリしてくるのは、飼い主に自分のニオイを上書きしたいからです。
- 外出から帰宅した時
- お風呂から上がった時
- 他の犬と触れ合った時
このような時に飼い主にスリスリすることがあります。自分以外の何者かのニオイがついていることに嫉妬したり、気に入らないニオイがついていたりすると、自分のニオイを上書きすることで消し去ろうとしているのです。
2.体が濡れていて気持ちが悪い
犬がスリスリしてくるのは、体が濡れていて気持ちが悪いからです。
- 雨の中をお散歩してきた時
- 梅雨の時期など湿気が多い時
- シャンプーしてもらった時
このような時に飼い主にスリスリすることがあります。不快感を取り除きたくてスリスリするのですが、「私で拭いてる」「私で拭かないで」なんてよく言いますよね。
濡れた体を拭くための大きめのタオルを床の上に置いてあげると、そのタオルの上でスリスリする犬もいます。ただ、スリスリする度にタオルが動いてしまうため、あまり拭き心地がよくありません。
飼い主にスリスリした方がよく拭けて乾きが早いな…なんて考えているかもしれません。
3.自分の体についた嫌なニオイを取り除きたい
犬がスリスリしてくるのは、自分の体についた嫌なニオイを取り除きたいからです。
- シャンプーしてもらった時
- 洗濯洗剤や柔軟剤の強い香りがする服を着せられた時
- 動物病院で消毒液や塗り薬をつけられた時
このような時に飼い主にスリスリすることがあります。嫌なニオイが飼い主に移ると考えているのかもしれません。単純に嫌なニオイを取り除くためのタオルのような扱いをしているのかもしれません。
シャンプーや洗濯洗剤や柔軟剤の香りは、私たち人間にとっては爽やかで清潔な香りかもしれません。しかし、犬にとっては嫌なニオイであることがあります。愛犬には必ず犬用を使用し、無香料のものを選んであげるとよいと思います。
4.顔の辺りが痒い
犬がスリスリしてくるのは、顔の辺りが痒いからです。
- 耳の中が痒い
- 目が痒い
- 皮膚が痒い
このような時に飼い主にスリスリすることがあります。
耳の中が痒い時は、通気性が悪くなり、細菌が繁殖していることがあります。悪化すると外耳炎になり、ますます痒くなります。茶や黒の耳垢が出ていないか見てあげてください。
目が痒い時は、ホコリやハウスダストが原因であったり、アレルギーが原因であったりします。スリスリ程度でも目を傷つけてしまうことがあります。外傷性の角膜炎になってしまわないように注意が必要です。
皮膚が痒い時は、赤み・湿疹・脱毛などがないか確認してみてください。常在菌の繁殖による痒みである場合、膿皮症などに注意が必要です。
5.飼い主から有機物のニオイがするから
犬がスリスリしてくるのは、飼い主から有機物のニオイがするから
- 汗
- 皮脂
- 血液
- 土
- 泥
- 排泄物
犬はこのような有機物を含んだニオイを好む傾向にあります。スリスリの相手が飼い主なのであれば、汗や皮脂のニオイでしょう。普段から飼い主の枕や靴下やスリッパを好んでいるのではないでしょうか。
まとめ
犬が飼い主にスリスリしてくる時の心理を5つ解説しました。
- 飼い主に自分のニオイを上書きしたい
- 体が濡れていて気持ちが悪い
- 自分の体についた嫌なニオイを取り除きたい
- 顔の辺りが痒い
- 飼い主から有機物のニオイがするから
犬が飼い主にスリスリするのは、愛情表現をするためや甘えるためばかりではありません。嫌なニオイを取り除くためであったり、好きなニオイを身にまといたいからであったり、基本的にはニオイが関係しているようです。