️犬が地面でゴロゴロ転がる理由
1.満足アピール
犬にとって弱点ともいえるおなかを見せるときは、犬がすっかり安心しきっている証拠です。満足して気分が良くなり、仰向けになって寛いでいるのでしょう。
ごはんの後など、欲求が満たされたタイミングを見計らって観察してみてくださいね!
2.匂いを体につけたい
自分の好みの匂いを念入りに体につけておくと、その場を離れた後まで匂いを楽しめます。これだけ聞くと犬の賢さに感心してしまいますが、犬にとって魅力的な香りは、ミミズの死骸や虫・動物の糞の匂いなのだとか…!人間とは、好みの種類が違うようです。
3.身だしなみを整えている
キレイ好きな動物は、猫だけではありません。犬もキレイ好きなので、体に汚れや抜け毛が付着していると不快感を覚えます。そのため、地面をブラシ代わりにして背中にある異物を取り除こうとすることがあります。
4.背中がかゆい
ノミやダニに刺されて皮膚炎を発症すると、アレルギー反応を起こし、かゆみが全身に広がっていきます。犬は背中を掻くことができないため、かゆみが原因で体に異常を感じると、かゆみを軽減させようと背中を地面に擦りつけるのです。
️地面を転がり、帰宅した後は…?
あまりに体が汚れているようならシャンプーすべきです。しかし、犬の肌は角質層が薄いため、非常にデリケートにできています。頻繁に洗いすぎると、肌を守る保護膜がシャンプーと一緒に洗い流されてしまいます。さらに肌が乾燥し過ぎると、皮膚疾患の原因となります。
転がって汚れが気になる場合は、ブラッシングをしたり、蒸しタオルや濡らしたタオルで体の汚れを拭き取るようにしましょう。
️犬の「強迫性障害」による行動の可能性も
犬の強迫性障害は、一般的に「常同行動」「常同障害」と呼ばれます。過度なストレスから、何度も同じ行動を繰り返す精神疾患です。
飼い主が呼んでも反応せずに転がり続けている場合には、強迫性障害の兆候が疑われます。犬種による遺伝的な要因も関係しているようです。
発症すると完治は難しいのですが、悪化させないようにするための治療法はあります。まずは獣医師に相談してみましょう。
️まとめ
地面に体を擦りつけるのは、犬の習性の1つです。悪いことをしているつもりはないので、やめさせようとしても素直に言うことを聞いてくれないかもしれません。
しかし、頭や顔など特定の部位を擦りつけていたり、皮膚が赤くなるくらい擦りつけているようなら、病気の疑いがある心配な症状とも言えます。
医学的な知識がないと判断がつきにくいので、少しでも不安を感じたら、動物病院を受診するようにしてください。