人間は良くても犬にとってはストレスになる行動が多い
最近は本当の意味で犬を家族の一員として認識しているご家庭が多いです。一緒に家の中で過ごしたり、家族の一員として愛犬の感情を尊重してあげたり、愛犬の健康を考えた食事や運動を行ったり…とても良い傾向ですよね!
しかし、犬と人間はまったく別の動物であるということを忘れてはいけません。人間にとって嬉しいことや楽しいことも、犬にとってはストレスになることがあるのです。
犬に愛情を注ぎ過ぎるあまり、犬を人間として扱う飼い主が出てきていますが、犬を過剰に人間扱いする行為はあまり良くないとされています。なぜならば前述した通り、犬と人間は別の動物であり、好みや苦手なもの、本能的行動など多くの性質が異なるからです。
裏目にでることも…犬を人間扱いするのがNGな理由3つ
では、具体的にどのような行動がどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。ここでは犬を人間扱いするのがNGとされている理由を事例と共に紹介していきます。
1.人間と同じように食事をした結果、食中毒症状を引き起こす可能性
最近では、ドッグフードはもちろん、犬のおやつや安全な食材のみを使ったご馳走、スイーツなどが販売されています。こうした特別な食事を特別な日のみ提供することは問題ありません。
しかし、日常的に飼い主が食べている食事を分け与え、まるで人間のように一緒に食事をさせる行為はNGです。なぜならば、人間が食べている食材の中には犬にとって毒性の高い食材が含まれているからです。
有名な食材ではナッツ類やネギ類、カフェイン、ぶどうなどが挙げられます。中には、食べることで死に至る事例が報告されている食材もあるため要注意です。
2.人間のようなおしゃれがストレスや病気の原因に
最近は、犬に関するおしゃれも種類が増えてきています。洋服の種類はもちろん、トリミングサロンでのカットメニューも種類が増えていますよね。
しかし、「犬用」として宣伝されているおしゃれの中には、犬にとってストレスにしかならない、場合によっては病気や怪我に繋がるおしゃれもあるので注意が必要です。
例えば、犬用ネイルなどは匂いで犬がストレスに感じたり、皮膚に悪影響を与える恐れがあるとされています。ヘアマニキュアやヘアカラーは、犬の被毛を傷めたり皮膚に悪影響を及ぼす恐れがあります。
このように人間から見るとおしゃれと感じるアイテムや行為は、犬にとって大きなストレスとなることが多いので、必要最低限のおしゃれに留めるようにしましょう。
3.人間扱いしすぎて犬としての「しつけ」や「習慣」が疎かに
飼い主の中には、愛犬かわいさに人間扱いしすぎてしまい、犬としての「しつけ」が疎かになっている人を見かけます。「人間相手に『おすわり』は言わないでしょ?」という理由で、いざという時に必要な基本指示動作を学習させないという飼い主もいるほどです。
他にも「道路を歩かせるのは危ないから」という理由で、自ら散歩させずに健康な成犬をカートに乗せて外を歩いているという飼い主も見かけます。
このように犬として必要な習慣が「人間扱いする飼い主」によって妨げられている例はいくつもあります。家族のように大切にすることと、過剰なまでに人間扱いすることは違います。
ストレスを溜め過ぎると病気や問題行動の原因に
上記のような「人間扱い」行為は、犬に過大なストレスを与えることになる場合があります。犬はストレスを溜めすぎると、体調不良や問題行動を起こすことがあり、最悪の場合、病気を発症する原因になることもあります。
病気や問題行動などは、ストレスが多少なりとも関わっていることが多く、ストレスを溜めすぎると若いうちから病気を発症してしまう恐れがあります。
まとめ
いかがでしたか。犬を家族として大切に想う気持ちはとても大切です。しかし、犬を人間のように扱うことで、思わぬ負担をかけてしまっているケースもあります。今回紹介したような人間扱いをしていませんか?極端になっている場合は見直してみましょう。