犬が外に出ると歩かなくなってしまう心理
1.自分では歩きたくない
犬は「外には出たいけれど、自分では歩きたくない」という時、外に出てすぐ歩かなくなってしまうことがあります。
飼い主に抱っこされてお散歩することの味を占めてしまっているのではないでしょうか。
愛犬とアイコンタクトをしながら「向こうに行ってみようか?」と、優しく声をかけてみてください。
どうしても歩かない時は「じゃあ、お家に帰ろうか」と引き返してもよいと思います。
「歩きなさい!」と、強くリードを引っ張ってはいけません。歩きたくない犬にとっては抵抗したくなる言葉や対応だからです。
外に出て風を感じたりニオイを嗅いだりしたいだけなのであれば、庭やベランダに出してあげるだけでも満足できる可能性があります。
2.他の犬が怖い
他の犬が怖いと感じる時、外に出てすぐ歩かなくなってしまうことがあります。
周りに犬の気配を感じるだけで飼い主に抱っこを要求したり、他の犬を目にすると身動きできなくなったりすることがあります。
全ての犬が怖いわけではなく、特定の犬だけが怖いという可能性もあります。
避けてばかりいると他に犬に慣れることができません。
吠えて威嚇したり、パニックになったりすることがないのであれば、思い切ってすれ違うようにしてみてください。
飼い主同士で明るく挨拶を交わすことができると、愛犬にも良い印象を与えることができます。
恐怖心からパニックになってしまう時は、他の犬がいない時間を見極めてお散歩に出るとよいのではないでしょうか。
3.あっちへは行きたくない
犬が「あっちへは行きたくない」という時、外に出てすぐ歩かなくなってしまうことがあります。
愛犬が行きたがらない原因に心当たりはありませんか?
「他の犬に吠えられた」「車の通りが多い」「苦手な店がある」など、考えられる理由はさまざまかと思います。
しかしお散歩の時、どうしてもその方向へ行かなければならない理由はないと思います。
他の方向へなら楽しそうにお散歩することができるというのであれば、ぜひそちらを選んであげてください。
4.体調が悪い
体調が悪い時、外に出てすぐ歩かなくなってしまうことがあります。
ハーネスをつけるなど、お散歩の準備をするところまでは順調なのです。
飼い主に「行こう」と言われたため、いつものように(準備しなければ…)と思って外にはでてみたのですが、やはり体調は悪いのです。
- 食欲はあるか
- 元気はあるか
- おしっこやうんちは正常に出たか
- 嘔吐や下痢はないか
- 熱が出たり体温が下がったりしていないか
- 体に触れていたがる部分はないか
- 体を震わせていないか
様々な視点から症状を確認してみましょう。
ほとんど歩いていないのにパンティングが激しくなったり、しっぽを下げていたり、座り込んでしまうようであれば、お散歩を中止した方がよいかもしれません。
5.トイレを済ませたから
外に出て排泄をする場合、トイレを済ませた後すぐ歩かなくなってしまうことがあります。
その犬にとって、「外に出る=排泄をする」であって、「外に出る=運動をする」という認識ではないのかもしれません。
庭に出て自由に遊べる環境で暮らしていたり、飼い主とおもちゃで遊べる時間がたっぷりあったりすると、わざわざ外に出て運動をする必要がないのかもしれません。
運動不足でないのであれば、無理に外に出て歩く必要はないと思います。
お散歩には気分転換やストレス発散という目的もあります。犬の好奇心を満たすこともできます。
犬が「歩きたい!」と示した時に、たくさんお散歩してみるとよいのではないでしょうか。
まとめ
犬が外に出ると歩かなくなってしまう心理を5つ解説しました。
- 自分では歩きたくない
- 他の犬が怖い
- あっちへは行きたくない
- 体調が悪い
- トイレを済ませたから
「普段から歩かなくなってしまうことがよくある犬」と、「たまに歩かなくなってしまうことがある犬」と、「今日いきなり歩かなくなってしまう犬」とでは、心理・理由・原因が異なると思います。
しかしそれが「突然」起きた場合には、ケガや病気を疑ってみるとよいのではないでしょうか。