吠えにくい犬種1:短吻種
マズルが短いいわゆる「鼻ぺちゃ」の犬種は、あまり吠えない犬種として知られています。
ぺちゃんこの鼻とたるんだ皮膚が外敵の攻撃からの防御力を発揮するため、あまり恐れる相手がおらず警戒心が弱いからと考えられます。また、吠えたとしてもあまり大音量にはならないのが特徴です。
1.フレンチブルドッグ
鼻ぺちゃの代表格のフレンチブルドッグ。また特徴的な大きな耳はコウモリに似ていることから「バット・イヤー」とも呼ばれています。フレンチブルドッグは陽気で人懐こい性格の子が多いとされています。
2.パグ
パグは友好的な性格で飼いやすい犬種といわれています。吠えることは少ないのですが、飼い主さんが大好きなあまりに同居犬や来客など、飼い主さんが他の人の相手をしているとやきもちを焼いて吠えてしまうことがあるようです。
吠えにくい犬種2:愛玩犬
もともと狩猟犬や牧羊犬、番犬として飼われていた犬種は、ある意味「吠えることが仕事」だったため吠えやすい傾向にあります。一方で「人間に可愛がられるため」に生み出された愛玩犬は吠える必要がなかったことから吠えにくいといわれています。
1.トイプードル
その見た目の愛らしさと適度なサイズ感から、日本では絶大な人気を誇るトイプードルですが、実は飼いやすさの面でも優等生。そもそも吠えにくいうえにとても賢いのでしつけがしやすいといわれています。
2.キャバリア・キングチャールズ・スパニエル
キャバリアは「キングチャールズ」のミドルネームからもわかる通り、もともとイギリス王室や王侯貴族の間で愛玩犬として流行した犬種です。そのため人懐こく、警戒心があまり強くないのが特徴です。短吻種でもあります。
3.シーズー
キャバリアがイギリス王室なら、シーズーは中国・清王朝の宮廷で門外不出の神聖な存在として寵愛された犬種です。警戒心が強くなりがちな小型犬でありながら、落ち着いた社交的な性格の子が多いのが特徴です。
吠えにくい犬種3:穏やかさん
吠えやすいわんこは警戒心が強く、臆病な性格をしています。一方でもともとの性格が穏やかで落ち着いている子はあまり吠えることはしません。その体格ゆえに周囲に対して余裕のある大型犬が挙げられるでしょう。
1.ラブラドール・レトリバー
日本では盲導犬のイメージが強いため、言わずもがな「おとなしくて良い子」のイメージを持つ人が多いと思いますが、まさにその通りの性格をしています。
もともとは狩猟犬ですが、射止めた獲物を持ってくる(レトリーブする)のが役割だったため、遺伝的にも吠えにくいと考えられます。
2.ゴールデン・レトリバー
見た目の優雅さやおっとりとした雰囲気からもわかるように、ゴールデン・レトリバーは穏やかで優しい性格の子が多いのが特徴です。ラブラドールの陰に隠れがちですが、ゴールデンも同様にさまざまな場所で使役犬として人間を助けてくれています。
必見!吠えない子に育てるコツとは
いくら「吠えにくい犬種」であったとしても、育て方が悪ければ吠える子になってしまいます。逆によく吠える犬種であっても、育て方によっては吠えないおとなしい子にすることも可能です。吠えない子に育てるコツを見ていきましょう。
1.社会化をしっかり行う
「弱い犬ほどよく吠える」ということわざもありますが、まさにその通りでよく吠える犬は往々にして臆病で気が弱く、それゆえに警戒心が強すぎる傾向があります。相手を恐れるあまりに激しく威嚇してしまうのです。
特にパピー期に社会化を十分に行い、家族以外の人間やわんことたくさん触れ合うことで、「得体のしれない怖い相手」と認識してしまう対象を減らしましょう。すると威嚇や警戒吠えが減ることに繋がります。
2.要求吠えに応えない
わんこが吠える理由は威嚇や警戒だけではありません。問題となりやすいのが「要求吠え」です。わんこは「あれがほしい」「ああしたい」と言葉で伝えることができませんから、代わりにワンワンと吠えることで自分の要求を伝えようとします。
人間がこの要求吠えに安易に応えてしまうと、「吠えれば自分の思い通りにいく」と誤って学習してしまい、ますます要求吠えがエスカレートしてしまいます。要求吠えはとにかく無視が鉄則です。
3.ストレスを溜めない
誰かを威嚇するでも何かを求めるでもなく吠える子は、ストレスが溜まっている可能性が大です。
わんこが特にストレスを感じやすいのは運動不足。お散歩や遊びで運動量が足りていないと、有り余った体力を発散するために大声で吠えたてたり、破壊行動に出たりと問題行動が増えます。
他にもわんこのストレス因子はさまざま。愛犬が何にストレスを感じているかをしっかり見極め、その原因を取り除いてあげることが一番です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?勘違いしてほしくないのは、ここで紹介したのはあくまでも「比較的吠えにくいとされている犬種」であって、絶対に吠えないというわけではありませんし、個体差も大いにあります。
また、すでにご紹介したように育て方1つで吠えやすさは大きく左右されます。「吠えないと聞いたから買ったのに」と勝手に幻滅して飼育放棄するようなことは絶対にあってはなりません。