子供がいる家庭に犬を迎えるメリットとは
コミュニケーションを学ぶことができる
「喜んでいるのだろうか?」「どうしたら喜ぶかな?」犬は言葉が通じないため、何を思っているのか、どうして欲しいのかを子供が考えるきっかけとなります。そして、自分以外にもちゃんと感情があることを学んでくれます。
また、散歩ができる年代になると、お散歩同士のご近所さんと挨拶を交わすことになり、学校だけの世界ではなく、ご近所やほかの犬の家族との交流を持つことができ、同世代以外への興味を引き出すことができます。
他にも、反抗期等であまり口を利かなくなった子供でも、犬のことについては話をきくなんてこともあります。家族のコミュニケーションを深めることもできます。
命を学ばせてもらえる
犬は人よりも速いスピードで年を取ります。そのため、犬との死別を体験することで命の大切さ、尊さを学ぶことができます。また、犬と生きた時間を心の糧にして、自分の生き方を考える機会にもなります。
感情を共有できる
一緒に行動をすることで、楽しいことうれしいことを共有できる仲間になります。 また、親に怒られる側という結束もでき、悲しさや怒りを犬に話すこともあるでしょう。幼児であれば遊び相手になってくれ、思春期には親友のように寄り添ってくれる存在が、子供の気持ちを強くしてくれるでしょう。
責任感を養える
「面倒くさい」では済まないのが命です。何度も子供に命を預かることの意味を話し、続けさせることで、責任をもって行動することができるようになります。
また、学校行事で忙しくなる中学生や高校生の子供であれば、散歩や餌の時間を含めて自分のスケジュールたてることで、管理能力も養えるのではないでしょうか。
キレイ好きになる
ゴミが落ちていたら犬が食べてしまわないようにすぐ拾う、物を適当に置いたら、いたずらされるからちゃんと戻すなど、犬の行動を考え、いやでも部屋をきれいに保つ必要があります。片付けが苦手など言っていられません。よっぽどしつけができていないと、気になってしまったら触ってしまうのが犬です。
子供の大切なものを、ぐちゃぐちゃにしてしまったなんて出来事は必ず起こります。そのときの経験から、「触られたくないものは確実にしまうこと」を覚えるでしょう。また、犬のことを気遣える年頃であれば、犬のための危機管理について考えるようになります。
逆にデメリットは?
家族旅行の選択肢が減る
旅行好きの方であれば、GW・夏休みと家族で出かける楽しみもあると思います。ですが、行きたい場所は犬を連れていける場所でしょうか。犬と泊まれたり、入れたりするお店は増えていますが、すべてではありまん。
だからといって誰もいない家に、犬だけでお留守番はできません。ペットホテルもありますが、何泊もすると犬にとってはストレスがかかってしまいますし、値段も高額です。犬を中心とした施設への旅行、キャンプではない場所へは、なかなか出かけにくくなると思われます。
お母さんを独占できない
特に小さい子供がいる場合、お母さんが犬を構う時間にヤキモチを焼いてしまう場合があります。犬も病気やケガで、一時的であってもお世話に手が取られる時間も必ずあります。寂しさから、拗ねたり泣いたりすることも考えられます。
死が受け止められない
命について学ぶことはできたけれど、ぽっかり空いてしまった心の傷が癒えず、ペットロスの症状が出ることがあります。学業で忙しくできれば、時間で解決することも可能ですが、悲しさからしばらく立ち直れない、つらい思いをさせてしまうことになります。
親として頭に入れておくこと
手間とコストは子供1人分
しつけや散歩、遊びは、子供に任せていればOKではありません。親が主導になって育てることが必要です。特に散歩は、子供自身の安全に加え、犬の安全のためにも、状況を判断できる年齢になるまでは1人で行かせてはなりません。
また犬にも感情があり、寂しかったら甘えたり、楽しいことをしたいとおねだりしたりします。「子供」1人で精一杯なのに・・・と思われるのであれば、犬との生活は考え直さなければいけません。
コストについては、学費こそかかりませんが、餌代・ワクチン代、病気になれば高額な医療費も考えられます。
犬アレルギーについて
飼う前に、犬アレルギーでないかを確認した方が、犬にとっても子供にとっても安心です。症状が出てしまい、重症化すると子供につらい思いをさせます。また、犬も寂しい思いをしなければなりません。
何があっても手放さないこと
飼うと決めたら、最後まで面倒を見る・・・。当然のことですが、守れない飼い主さんも多くいます。子供にとってはいいけれど、転勤だらけで次にペット可の場所に住めるかどうかもわからないようであれば、飼ってはいけません。
また、子供が面倒をみなくなった場合は、親として子供をしつけてください。犬は子供のおもちゃではありません。1つの命を大切にする親の姿は、子供の目にもしっかり映ります。1つの命を捨てた親の姿も、子供はしっかり見ていますよ。
まとめ
「子供が欲しいといったから」は、あくまでもきっかけであり、家族全員が犬を家族に迎える心構えができる場合、犬を迎えましょう。
私自身、幼いころはペット禁止の父だったため、いつも「犬を飼いたい!」とお願いしていました。今となっては、やはり部活に忙しく「ちゃんと見る」はできなかっただろうなと思っています。
そして現在、トイプードルを多頭飼いしており、自分の赤ちゃんも生まれました。自分が体験できなかったことをさせてあげられることにワクワクしています。
起こりうるデメリットを吹き飛ばせられるよう、楽しい毎日を過ごす、犬たちのママ・赤ちゃんのママでいたいと考えています。