愛犬の歩き方がいつもと違う時は注意!考えられる『6つの病気』

愛犬の歩き方がいつもと違う時は注意!考えられる『6つの病気』

人が二足歩行なのに対し、犬は四足歩行。四本足なのだから負担が少なくていいじゃないの?と、思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、犬は靴を履いていませんから、足にダメージを受けやすいことは一目瞭然。具合が悪いときに歩行に異常が見られることも。今回は、病気の恐れがある歩き方にフォーカスします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

歩き方の違和感

コーギー歩けない

犬が足を引きずったり、急に足が地面に付けなくなったりする場合は「あれ!?おかしい!」と、すぐに飼い主が気づけるものです。しかし、徐々に歩行に違和感が出てくる病気については、見逃しがちなものもあります。

例えば、最近、腰を不自然に振りながら歩いている気がする、とか、たまに後ろ足がもつれるようになるなあ、というのはなかなか気づきにくいもの。そうしたほんのちょっとの異変にいち早く気づけるために、飼い主が予め知識を持っておくことが大事です。

犬の歩き方チェック

獣医とゴールデン

  • 散歩途中で歩かなくなる
  • 走ったり、飛び跳ねたりしなくなった
  • 足を引きずっている
  • ふらつくことがある
  • ユラユラと腰を振って歩いている(モンローウォーク)
  • おすわりのとき、腰を崩して横すわりをしている
  • 歩くのを嫌がる(散歩に行きたがらない)
  • 尾を下げて、しょんぼりと歩くことが多くなった
  • 階段やちょっとした段差を昇るのを嫌がる
  • 立ち上げるとき、キャンと、声を出すことがある
  • 活発だったはずなのに、寝ていることが多くなった。
  • ソファ、イス、ベッドなどの高いところの昇り降りをしなくなった
  • 一定方向にぐるぐると回り出す様子がよくある
  • ヒョコヒョコと、リズムの悪い歩き方をする

足の病気で考えられること

獣医と飼い主と犬

1.外傷

足を地面につけないのは、痛みがある可能性があります。指間の炎症や、肉球にトゲが刺さっていないか、亀裂はないか、爪に変化はないか、ダニが付いていないか、などをチェックしてください。

全く足が地面につけない場合は、骨折などの可能性がありますので、すぐに動物病院への受診が必要です。

2. 関節炎

骨関節炎は、加齢とともに進行する病気です。発症すると足を引きずるようなしぐさが見られます。関節の軟骨に障害が起こり、慢性的な痛みが生じる病気です。早期治療により、関節軟骨のケアをしたり、痛みを和らげることもできます。

犬の関節炎としてリウマチを思い浮かべる方もいるでしょう。リウマチは別名「免疫介在性多発性関節炎」とも呼ばれ、免疫異常により関節が炎症を起こす病気です。

犬の関節リウマチは、まだ決定的な原因が分かっていないため、完治も難しい病気だと言われています。しかし、レーザーや経口薬、東洋医学などを使って、痛みをなるべく和らげる方法がいくつかあります。

3. 腫瘍

骨に腫瘍ができる骨肉腫や脊髄腫瘍などがあります。骨肉腫の場合は強い痛みがあり、進行すれば骨に異常をきたすなど、非常に危険な病気と言えます。転移の可能性が高いこともありますので、的確な診断がのぞまれるところです。

また、激しい関節の腫れが、関節炎ではなく滑膜肉腫(カツマクニクシュ)のこともあります。稀にしかない症例ですが、大腿部や膝の周辺など足に発生しやすい悪性腫瘍です。

腫瘍では発生部位によってさまざまな症状が認められますが、特に脊髄腫瘍では四肢の麻痺が緩やかに進行することもあり、初めは歩き方がおかしいと感じるだけですが、進行すると歩行が困難になります。

4.靭帯断裂

事故、激しい運動による衝撃、老化、肥満、などが原因になって起こる、前十字靭帯断裂という病気があります。

大型犬に多く発生し、最近では遺伝性疾患の疑いがあるということも言われています。また、肥満傾向のある小型犬での発生も多く、やはり、肥満や加齢などが要因として考えられています。また、膝蓋骨脱臼(パテラ)に関係していることでも知られています。

5.椎間板ヘルニア

ダックスフントや、ウェルシュ・コーギーペンブローグでは、椎間板ヘルニアの発生頻度が際立って高いです。症状は、抱き上げる時にキャンと痛がる、歩行時に足先が裏返り、足の甲が地面についてしまっている、などがあります。

重度では手術などの選択も迫られることから、早期に気づき、動物病院で今の状態を診察してもらうことが大事です。

ダックスフント、コーギーの固定犬種において、また、俗にチワックスと呼ばれるチワワとダックスのハーフ犬にとっては、ある程度の椎間板ヘルニア発症リスクはつきものだと考え、いつもの歩行を念入りにチェックし、異変にいち早く気づくことが大事です。

6.遺伝性疾患

ゴールデンレトリバーをはじめとした、大型犬では股関節形成不全、小型犬ではトイプードルをはじめとした、より小型で華奢な体躯を持った犬全般に、膝蓋骨脱臼(パテラ)が多く見られます。

股関節形成不全の場合は腰を左右に振るような歩き方や、腰を崩した横座りなどの症状が見られます。膝蓋骨脱臼(ぱてら)の場合は、走っている時に片足を着地しないなどが見られます。どちらも遺伝的なものにある程度は関係していますが、日常での管理もその疾患に影響します。

足が滑ってバランスを崩さないようなマットや、ソファの昇り降りでダメージを与えないための犬用階段。また、体重超過になればなるほどこのような病気のリスクは高くなりますので、体重のコントロールはマストとなります。これも、程度によって目安となるグレードがありますので、今、自身の犬はどのような状態にあるのかを、動物病院でしっかりと判断して、対処をしていきます。

まとめ

夫人とゴールデン

いかがでしたか。毎日健康に歩いていても、ある日、突然足に負担がかかることもあります。足の異変に注意しながら、いつまでも愛犬と季節を感じる散歩をしたいですね。

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