犬のあくびが増えた時に考えられる原因
1.ストレス
犬はストレスが増えた時、あくびが増えることがあります。
犬はしきりにあくびをすることでストレスを発散させようとします。
- 飼い主の仕事の都合でお留守番の時間が増えた
- 引っ越しをした
- 新しい家族が増えた(赤ちゃん犬猫など)
- 家の周りで工事をしている(騒音)
このような環境の変化が主な原因になることがあります。
2.うつ病
犬のストレスが悪化し、うつ病になるとあくびが増えることがあります。
あくび以外にも症状がないか、確認するようにしてください。
- 手足やしっぽを噛んでしまう(自傷行為)
- 軟便や下痢が続いている
- 嘔吐してしまう
- ごはんを食べ残すようになった
- あまり歩きたがらない(お散歩)
症状は様々ですが、主にこのような症状が見られることがあります。
最近何だか元気がないような…と感じたら要注意です。
3.貧血
犬は貧血になると、あくびが増えることがあります。
貧血の原因は様々ありますが、動物病院で診察と適切な治療を受けなければ改善されることはありません。
- 食物や毒物による中毒
- 免疫の異常
- 寄生虫に感染している(ノミやマダニ)
- 腫瘍ができている(出血がある)
このような原因から貧血を起こすことがあります。
ノミやマダニの寄生予防をされていますか?
月1回の予防薬の投与で防ぐことができます。
ノミやマダニは犬の血を吸って生きている寄生虫のため、犬の体で繁殖すると大量の血を吸われてしまい、犬が貧血を起こすことがあります。
貧血のサインは歯茎の色にも表れることがあります。
犬の歯茎の色が白っぽいなと感じる時は動物病院で診てもらいましょう。
疲れやすくなったり、落ち着きがなくソワソワしたりすることもあります。
4.低血糖症
子犬のあくびが増えた時、低血糖症である可能性があります。生後3カ月くらいまでは要注意です。
繰り返す嘔吐、下痢や食事の量が足りていない時、栄養素が不足している時に起こることがあります。
また、嘔吐・下痢などの症状が起こる原因として、混合ワクチンの未接種や感染症対策が不十分であることも考えられます。例えば、パルボウイルス感染症に感染した場合は激しい嘔吐・下痢が起こることから低血糖になる可能性があります。寄生虫に感染することで下痢や食欲不振、栄養状態の低下から低血糖症になることがあります。
成犬の場合、膵臓の腫瘍(インスリンノーマ)が原因で低血糖症になることがあります。
血糖値が下がりすぎるとエネルギー不足となり、あくびが増える・ふらふら歩く・食欲が低下する・発作が起きるなどの症状が見られることがあります。
低血糖症は気づかずに放置していると命を落とすことがあります。
5.てんかん
てんかんを持つ犬は、発作の症状によってあくびが増えることがあります。
犬のてんかんの原因は分かっておらず、遺伝性・ストレス・脳腫瘍など様々にあると言われています。
発作によって死に至ることはありませんが、体が痙攣を起こしたり、あくびばかりしたり、意識を失うなど日常生活に支障をきたすことがあります。
- 繰り返しあくびをしている
- 手足をばたつかせている
- 落ち着きがなくウロウロと歩き回る
- よだれが出続ける
- 吠え続ける
- 遠吠えのような声で鳴き続ける
このような症状はてんかんの発作による症状である可能性があります。
6.退屈
眠いわけでもなく、病気の可能性もない場合、ただ退屈していることがあくびが増える原因になることがあります。
退屈はストレスの原因になることもあるため、おもちゃを使って遊んであげたり、お散歩に連れ出してあげたりなど対応してあげられるとよいと思います。
ひとり遊びをしてほしい時は、飼い主が目を離していても安全な知育玩具を与えてあげるとよいのではないでしょうか。
まとめ
犬のあくびが増えた時に考えられる原因を6つ解説しました。
- ストレス
- うつ病
- 貧血
- 低血糖症
- てんかん
- 退屈
愛犬のあくびを異常に感じる時は、すぐに動物病院で診察を受けましょう。
早めに対応すれば悪化することもありませんし、病気でないと分かれば安心できますよね。