定期健診が重要!『ガンになりやすい犬種』5選
犬は犬種によってかかりやすい疾患が異なります。犬種によっては、他の犬種よりもガンを発症する確率が高い犬種もいるので要注意です。ここでは、他の犬種に比べて『ガンになりやすい犬種』を5犬種ご紹介します。
1.ゴールデンレトリバー
ゴールデンレトリバーは世界中でも日本でも大型犬の中で人気の高い犬種の1つです。そんなゴールデンレトリバーも他の犬種と比べてガンを発症しやすい犬種として知られています。
特に大型犬の発生率が高いガンである骨肉腫や組織球肉腫を発症しやすく、骨肉腫に関しては、2歳前後と若いうちから発症することもあるため要注意です。他にも悪性リンパ腫や肥満細胞腫などのガンを発症する犬もいます。
2.ラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバーもゴールデンレトリバーと同じく、ガンを発症しやすい大型犬として有名です。ラブラドールレトリバーの死因として、ガンが多く聞かれるほどです。
ラブラドールレトリバーもゴールデンレトリバーと発症しやすいガンの種類は似ています。骨肉腫や組織球肉腫、悪性リンパ腫や肥満細胞腫が多く見られます。他には悪性メラノーマを発症する犬も多いです。
3.フレンチブルドッグ
他の犬種に比べて病気を発症しやすいと言われているフレンチブルドッグは、他の犬種よりもガンを発症しやすい体質です。特にフレンチブルドッグの場合は、肥満細胞腫や悪性リンパ腫を発症するケースが多く見られます。
さらに女の子の場合は乳がんを、男の子の場合は肛門周囲腺腫を発症する犬が多く見られるため、性別で発症しやすいガンの種類が異なる点にも注意しなければいけません。
4.ミニチュアシュナウザー
ミニチュアシュナウザーも犬種全体の割合で見ると、ガンを発症する確率の高い犬種という統計データがあります。悪性リンパ腫や悪性メラノーマなどに注意が必要です。
また、ミニチュアシュナウザーの場合、乳頭腫というガンが遺伝的に発生しやすい要因を持つと考えられており、乳頭腫が扁平上皮癌になったり「色素性乳頭腫症」を併発したりする恐れもあります。
5.シーズー
シーズーは悪性リンパ腫や悪性メラノーマ、乳腺腫などのガンを発症しやすい犬種として知られています。ミニチュアシュナウザーと同様に乳頭腫を遺伝的に発生しやすいため、特に注意が必要です。
他の犬種にも同じことが言えますが悪性リンパ腫は、発症から1年の生存率が30%、2年生存率が10%と致死率の高い病気です。早期発見・早期治療が重要になるので、日頃からスキンシップなどを通して異変が生じていないか確認することも大切です。
ガンになりやすい犬種が暮らしの中で気をつけるべきことは?
ガンは犬の病気の中でも特に発症率が高く、また致死率の高い病気でもあります。そのため、ガンになりやすい犬種はもちろん、その他の犬種も日々の暮らしの中で気をつけなければいけません。
ガンを発見することは簡単ではありませんが、毎年定期健診を受けることで、まだ症状が見られない段階で早期発見することができたり、日々のスキンシップを通してポツッとイボのようなシコリを発見することができたりすることもあります。
またストレスなども誘因になるといわれていますので、適度な運動と適切な食事管理を行うことも大切です。特に運動不足はガンの最も大きな原因とも言われているため、きちんと犬種ごとに合った運動を行うことが大切です。
まとめ
いかがでしたか。犬種によってガンになりやすい原因などは医学的にはっきりと解明されているわけではありません。しかし、実際にガンを発症しやすい犬種に傾向が見られるデータが多く存在するため、今回紹介した『ガンになりやすい犬種』の飼い主さんは、日頃から特に注意しましょう。