犬に日光浴が必要な理由
1.皮膚の健康を維持する
日光浴をすることには、皮膚の健康を維持する役割があります。紫外線には殺菌作用があるからです。
雨の日にお散歩をした後、何だか臭うことがありますよね。
皮膚の常在菌が過剰に繁殖してしまったことが主な原因です。湿気によって、皮膚も被毛もしっとりしてしまっているのではないでしょうか。
シャンプーをしようか迷ってしまいますよね。よく晴れた日に日光浴をするだけでも湿りを取り除くことができますし、ニオイも軽減されます。
細菌が繁殖したままでは膿皮症など皮膚病の原因になりやすいです。
しかし、紫外線を浴び続けることにはデメリットもあります。白い被毛の犬の扁平上皮癌などは紫外線を多量に浴びることで起こる病気の代表的な例でしょう。
適度に日光浴することが大切でしょう。
2.セロトニンの分泌を促す
日光浴をすること(紫外線を浴びること)によって、体内ではセロトニンの分泌が促進されます。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれており、犬の精神状態を安定させる作用があります。
日光浴をすることでストレスが軽減されたり、気分が明るくなったり、不安や緊張からも解放されるというメリットがあります。
犬の日光浴の適切な方法と時間
犬の日光浴はお散歩のみで十分です。体内時計をリセットさせるためにも朝日を浴びるのがよいと思います。10分~15分程度、のんびり歩いてみましょう。
お散歩に行くことができない日は、日差しの入る窓辺で日光浴をするのもよいです。
夏の日光浴にも朝日を浴びるのがおすすめです。
昼間の日光浴は犬には暑すぎますし、皮膚が日焼けをしてしまったり、火傷をしてしまったり、熱中症の恐れもありますので注意しましょう。
日光浴をする時の注意点
庭で日光浴をさせる時は、飼い主が見守っていてください。
日光浴中に脱走してしまう犬が非常に多いです。リードに繋いでいたのにいなくなった…というケースもあります。
ベランダやバルコニーで日光浴をさせる時は転落に注意しましょう。
また、犬が自由に室内を出入りすることができるよう、窓を少し開けておきましょう。暑くなっても室内に入ることができず、熱中症になる犬がいます。
ケージに犬を入れたまま日光浴をさせるのは危険です。熱中症の恐れがあります。
自由に出入りすることができる状態であればよいです。
お留守番中に鍵を閉める場合は、直射日光の当たらない場所にケージをおくようにしましょう。
まとめ
犬に日光浴が必要な理由を2つ解説しました。
- 皮膚の健康を維持する
- セロトニンの分泌を促す
犬が日光浴をすることと人間が日光浴をすることには同じ作用やメリットがあります。
愛犬と飼い主が一緒に日光浴をすることができるお散歩が最もおすすめです。
曇りの日でも意外と紫外線は強いものですよね。
気になる場合には、紫外線による悪影響を防ぐため、犬にも服を着せるとよいと思います。紫外線カット加工がされた服があります。
白内障になるのではないかと心配される場合には、犬用の帽子やサングラスも活用してみてはいかがでしょうか。