犬が心地いいと感じるベッドの特徴
犬の平均睡眠時間は1日12時間~15時間であるとされています。
体力が十分に備わっていない子犬、体力を消耗しやすい老犬は、より長い睡眠時間を必要とすることがあります。
とくに老犬の場合は寝返りをする回数が減ったり、自力では寝返りをすることができなかったりすることがあります。
1日のほとんどをベッドの上で過ごすようになりますから、心地いいこと以外にも注意しなければならないことが増えると思います。
1.ちょっぴり窮屈なベッド
犬はちょっぴり窮屈なベッドを心地いいと感じるようです。
ベッドに入って体を丸めた時、キュッと体が包まれるような感覚が心地いいのではないでしょうか。
犬種の違う多頭飼いをしていると、なぜか小さめのベッドが人気になることがあります。
大きめのベッドにみんなで入ってぎゅうぎゅう詰めになっていることもありますが、その窮屈さを好んでいるように感じます。
犬は寄り添い合って眠ることがありますが、一頭で暮らしていると寄り添う相手がいません。
そのため、ちょっぴり窮屈なベッドに入り、寄り添う暖かさのような感覚を得ているのかな…と感じることもあります。
2.四方を囲われた薄暗いベッド
犬は四方を囲われた薄暗いベッドを心地いいと感じるようです。
犬は薄暗い場所を好む傾向にありますが、野生だった頃に巣穴を掘って寝床にしていたことが理由なのではないかと考えられています。
例えばキューブ型のベッドは入り口が小さめに作られているものが多く、最も薄暗い環境を作りやすいと思います。
ドーム型やハウス型もありますが、入り口が広めなので、カーテンを取り付けている飼い主もいらっしゃいます。
薄暗くすることも目的のひとつですが、寒い季節は冷気を入りにくくするための工夫だと思います。
また、ティピーテントというベッドも注目されていますよね。
インディアンテントと呼ばれるなど様々な呼び方のあるベッドですが、犬用にはアウトドア用とインドア用があります。
生地の素材によっては薄暗い環境を作ることができるベッドだと思います。
3.低反発または高反発のベッド
犬は低反発、または高反発のベッドを心地いいと感じるようです。
どちらを好むかは、その犬の好みや年齢や体調によって異なる場合があります。
低反発のベッドは、犬の体格や姿勢に合わせて馴染むように沈むという特徴があります。
体の凹凸に合わせて沈むことで体への負担を分散することができます。
低反発のベッドは老犬の床ずれ防止におすすめなのですが、寝返りがしづらい可能性があります。
手足に不自由がある場合や自力で寝返りをできない場合には、飼い主の介助によって心地いいベッドになると思います。
高反発のベッドは、ほとんど沈みません。犬の体格や姿勢に合わせて変化することないため、硬いベッドというイメージです。
やわらかいベッドが苦手で、フローリングや地面に寝転がって眠ることが好きな犬もいますよね。
(体のためにもベッドで眠ってほしいな…)という場合には、高反発のベッドを与えてみると気に入ってもらえるかもしれません。
4.飼い主のベッド
犬が最も心地いいと感じるのは、飼い主のベッドのようです。
「今までにいくつも犬用のベッドを買い与えたけど、ひとつも使ってくれない…」と嘆く飼い主さんもいらっしゃるはずです。
なぜなら、飼い主のベッドをいたく気に入ってしまっているからです。
- 広々としていること
- ふかふかしていること
- 季節によって適切な布団に変わること
- 大好きな飼い主のにおいを感じられること
犬が飼い主のベッドを心地よいと感じる理由は様々ですが、「お留守番中の不安や寂しさを紛らわせることができる場所であること」も理由のひとつなのではないでしょうか。
睡眠環境を整えるコツ
外の環境(音や声など)に影響を受けてしまいやすい窓際を避けてベッドを置くとよいです。
夏は日差しの影響を受けたり、冬は冷気の影響を受けたりする場所でもあります。
家の中心にある部屋に寝床を作る、飼い主の寝室にベッドを置くなど、静かな環境を犬の寝床にしてあげると心地よく過ごせると思います。
まとめ
犬が心地いいと感じるベッドの特徴を4つ解説しました。
- ちょっぴり窮屈なベッド
- 四方を囲われた薄暗いベッド
- 低反発または高反発のベッド
- 飼い主のベッド
睡眠環境を整えるコツの余談ですが、生まれ持った性格によって独立心や自立心の強い犬は、人の気配を感じない場所を好んで眠ることがあります。
家のどこかに隠れて眠っていることはありませんか?
ちょっぴり窮屈で四方を囲まれた薄暗いベッドを気に入ってくれるのではないかと思います。
ケージである場合には、マルチカバーやブランケットなどで覆うようにしてあげるとよいのではないでしょうか。