子犬のしつけでしてはいけないダメ行動
1.ケージに閉じ込めて罰を与える
子犬が間違った行為をした時、ケージに閉じ込めて罰を与えるのはダメ行動です。
子犬がケージに悪い印象を持ってしまいます。ケージに入ることを拒否するようになってしまいます。
犬にとって、ケージは快適で安全な場所でなければなりません。その犬に与えられた専用のスペースだからです。
2.トイレの失敗を叱る
子犬のトイレの失敗を叱るのはダメ行動です。
トイレ以外の場所で排泄してしまうことがあります。まだトイレの場所をしっかり認識できていないからです。
シートから排泄物がはみ出してしまうことがあります。これは成犬になってもよくあることです。
子犬のトイレの失敗を叱ると、「排泄をしたから叱られたんだ」「ここで排泄してはいけないんだ」と、勘違いさせてしまうことがあります。
そうすると、犬は室内で排泄することを「いけないことだ」と学び、外に出なければ排泄できなくなってしまいます。
子犬であっても成犬であっても、トイレの失敗を叱ってはいけません。
とくに子犬の場合は、成功した時に思いっきり褒めてあげてください。ご褒美におやつを与えてもよいです。
3.芸ばかり教える
子犬に芸ばかり教えるのはダメ行動です。
子犬期は犬が最も積極的に学び吸収する時期ですから、芸よりも大切なことを教えてあげなければなりません。
- お手
- おかわり
- 回れ(くるん)
- タッチ(ハイファイブ)
- わん!(吠えろ)
- 放せ(口にくわえた物を)
- 止まれ
- 戻れ
この8つの中で「芸」と「しつけ」を区別することができるでしょうか。
しつけに該当するのは「わん!」「放せ」「止まれ」「戻れ」の4つです。愛犬の安全と命を守ることができるしつけです。
「わん!(吠えろ)」をしつける飼い主は少ないですが、愛犬の姿が見えない時、災害時で離ればなれになってしまった時などに役立つことがあります。
飼い主の呼びかけに必ず吠えて反応できるようにしておくしつけです。
他の4つはできなくても問題ありません。
4.常に一緒に連れて出かける
社会化を学ぶためにと、常に一緒に連れて出かけるのはダメ行動です。
子犬には「お留守番」というしつけも必要だからです。常に一緒に連れて出かけていては、お留守番を学ぶ機会が減ってしまいます。
飼い主と常に一緒に行動することが当たり前になると、分離不安症を発症する可能性もあります。
普段、飼い主さんが仕事をされているのであれば、どれくらいお留守番させておく時間があるのかを考えてみてください。
朝8時に家を出て、夕方6時に帰宅する場合、お留守番の時間は10時間です。犬もいつかは慣れなければなりません。
- 5分~10分程度のお留守番
- 30分~1時程度のお留守番
- 2時間~4時間
- 6時間~8時間
最終的には10時間まで。
子犬であるうちに、このようにして少しずつお留守番の時間を延ばしていくとよいと思います。
成犬になってからいきなり長時間のお留守番は犬にとって苦痛です。
まとめ
子犬のしつけでしてはいけないダメ行動を4つ解説しました。
- ケージに閉じ込めて罰を与える
- トイレの失敗を叱る
- 芸ばかり教える
- 常に一緒に連れて出かける
基本的には、子犬の失敗を叱るのはダメ行動で間違ったしつけです。成犬にも同じことが言えると思います。
しつけの正しい方法は犬それぞれ違います。
「これが正しいよ!」と言われたからと言って、全ての犬に当てはまるわけではありません。
私も何が正しいのか未だに悩むことがありますが、しつけの失敗を恐れるのであれば「失敗は叱らず、成功した時に思いっきり褒める」をやってみるとよいと思います。