犬は飼い主が亡くなったらどうなるのか
自宅に放置される
飼い主が亡くなった後、犬は自宅に放置されることがあります。
- 一人暮らし
- 持ち家に住んでいる
- 他に家族や親戚がいない
このような場合、誰かが家の中を確認するということがないのでしょう。
飼い主が高齢である場合、犬を散歩に連れ出すことがなく、一度も室内から外に出たことのない犬もいます。そうすると、近隣住民でさえ犬の存在を知らないということがあります。
役所の職員に連れて行かれる
飼い主が亡くなった後、犬が役所の職人に連れて行かれることがあります。
- 犬の鳴き声がうるさい
- 犬の糞尿のニオイがひどい
近隣住民からこのような苦情が届き、役所の職員が連れて行ったということがあるようです。一定期間は役所で保護されますが、その後は保健所に引き渡される可能性が高いです。
警察に連れて行かれる
飼い主が亡くなった後、犬が警察に連れて行かれることがあります。
- 自宅から脱走した
- 近隣をうろついている
- 人を襲った
このようなことがあると、警察署に連れて行かれ、一定期間は保護されます。その後は保健所に引き渡される可能性が高いです。
動物愛護団体に保護される
飼い主が亡くなった後、犬は動物愛護団体に保護されることがあります。
近隣住民から「犬が取り残されている」と動物保護団体に連絡が行き、保護されることがあります。亡くなった飼い主の家族や知人からの連絡で保護されることもあります。
もし、取り残された犬を発見し、動物愛護団体に連絡したいと考えることがあれば、次のようなことに注目してみてください。
- 規模
- 理念
- 目的
これらは団体によって大きく異なります。必ず確認し、より多くの情報を得てから連絡してほしいです。引き取り先の動物保護団によって、保護される犬の未来が左右されます。
愛犬のために事前に準備すべきこと
1.動物保護団体や動物保護施設の活動を知ること
「自分が先に亡くなったら愛犬のことをお願いします」
このように自分が亡くなった後の愛犬のお世話を依頼することができる動物保護団体や動物保護施設があります。
さらには、犬の里親として高齢者を積極的に受け入れている団体や施設があります。そして、飼い主が亡くなった後、犬がまたその団体や施設に戻ることができるシステムです。
こういった取り組みがあることを知っておくとよいと思います。今はまだ必要ない、と考えるのではなく、万が一のことを考えて少しでも情報を得ておくと安心なのではないでしょうか。
2.老犬ホームを予約しておくこと
これは、事前に飼い主が申請や登録などを済ませなければなりません。子犬や若い成犬ではなく、老犬を対象としています。
- ケガをして愛犬のお世話ができない時
- 入院でしばらく家に帰れない時
- 自分自信に介護が必要になり施設に入所した時
- 亡くなった時
老犬ホームはこのような時に利用することができます。一時的に利用することも可能ですが、「終身プラン」もあります。1年で数十万円の費用がかかります。
事前予約が不可能である場合は、家族など身近な人に「この老犬ホームに預けるように」と、お願いしておくとよいと思います。
3.里親を探しておくこと
家族・友人・恋人・知人など、身近な人に「私が亡くなった後の里親になったほしい」とお願いしておく方法があります。
一人暮らしなのであれば、犬を飼う以前に準備しておきたいことですよね。お世話のための費用だって渡さなければなりませんし、ある程度の計画性が必要なのではないでしょうか。
まとめ
犬は飼い主が亡くなったらどうなるのか、愛犬のために事前に準備すべきことを3つ解説しました。
- 動物保護団体や動物保護施設の活動を知ること
- 老犬ホームを予約しておくこと
- 里親を探しておくこと
周りに愛犬の存在を知ってもらうことも大切ですよね。愛犬の食費や医療費や生活費のため、ある程度のお金は用意しておくべきだと思います。1年にどれくらいかかるのか計算してみましょう。