忙しくても散歩をするべき理由
1.ストレスが溜まる
犬は狭い場所にいると安心するので、多くの犬は寝るときや不安なときに狭い場所を好みます。
ところが長期間狭い場所に閉じ込められ、外部と遮断されているとかえってストレスを感じます。
人間が避難所などで生活していると体調を崩すのと同じです。
犬はストレスが溜まると体調不良以外に自傷行為、無駄吠え、破壊行動などに繋がります。
犬は人間のように家を出入りできませんし、近年は集合住宅の一室に住んでいる犬が多いです。ストレスを溜めないために散歩に連れていってあげましょう。
2.日光浴ができない
散歩に出ると日光浴ができます。日光浴には日焼けをする、白内障のリスクが高まるといったデメリットがあります。
ですがこれらは強い紫外線を長い間浴びた場合の話で、メリットの方が多いです。
日光を浴びると骨を丈夫にする、免疫力を高める、脳を活性化させるなどのメリットがあります。
健康のために散歩に行って日光を浴びさせてあげるべきです。
3.問題行動が起こる
生まれたばかりの子犬は外の世界を知らず、たいていの犬は散歩に出ると怖がります。
他の犬や人、家の外で出会うものが経験のないものばかりでは、怖がってしまいます。
子犬のうちは未だしも成犬になっても怖いものだらけでは、見知らぬ犬や人を吠える、噛むといった問題行動を起こすようになります。
外にはたくさんの犬や人が行き来しています。他の犬や人に少しずつでも接して慣れさせましょう。また、無理強いは禁物です。余計警戒心を持つようになってしまいます。
外は怖くないとわかれば警戒心もなくなり、穏やかな性格の犬に育ってくれます。
4.運動不足になる
小型犬にとっては少しの段差でも大きな障害物になり、室内で遊ぶだけでも運動はできます。
ですが室内では平らな場所を歩くことになり、決まった筋肉しか使いません。
外ではデコボコした地面や坂道があり、全身の様々な筋肉を使って歩くことができます。
全身運動して愛犬の肥満や病気を防止するために、積極的に外を歩かせてあげましょう。
小型犬に散歩はどのくらい必要?
小型犬の散歩時間は1回30分程度、1日2回が理想とされています。
しかし犬種によって、必要な運動量にはかなり差があります。
愛玩犬として改良されてきたチワワやマルチーズなどは運動量が少ないです。
しかし、狩猟犬として働いていたテリア系やダックスフントなどは多くの運動量を必要とするので、中・大型犬と同じように1回1時間散歩しても良いです。
小型犬は歩幅が小さいので長い距離を歩くには体力を使います。
だからといって毎日同じコースを歩いていたら犬は飽きてしまい、ストレス解消になりません。
また子犬やシニア犬は疲れやすいので、帰り道では抱っこをする、またはカートを利用すると良いでしょう。
散歩は夜でもOK?
飼い主が忙しくて散歩が夜になってしまうことがあると思います。
夜暗い中では拾い食いに気づきにくい、日光を浴びられないなどのデメリットがあります。
それでも夜に散歩に行くことで、夏は熱中症のリスクが低くなる、運動して帰ったらグッスリ眠れるなどのメリットもあります。
日中散歩に出かける時間がない場合は、夜に少しでも散歩に連れて行ってあげてください。
まとめ
小さい犬でも大きい犬でも一緒に暮らしていたら、必要とされるお世話に違いはありません。
小型犬だからと言ってお散歩に行かなくてよい訳ではありません。
気分転換や他のわんちゃんたちとのコミュニケーションなどのためにも外に出て一緒に歩きましょう。