犬にとっては危険な絶対にしてはいけないNG行為
1.食後の運動
犬に食後の運動をさせると「胃捻転」や「腸捻転」を引き起こす可能性があります。
胃や腸は固定されていない臓器です。食後に運動をすると、ごはんで重くなった胃がお腹の中で振り子のように揺れてしまいます。
そうすると、胃と腸が捻じれたり絡まったりすることがあります。
胃捻転や腸捻転は犬の年齢に関係なく起こります。
中型以上の犬に起こりやすいとされていますが、超小型犬や小型犬には全く起こらないということではありません。
犬が胃捻転や腸捻転を引き起こすと命に関わります。
捻転を起こしてから時間が経過してしまうと、消化管の壊死や全身状態が悪化するため緊急手術を行う必要があります。
飼い主が気づくまでに時間がかかったり、処置が遅れてしまうと救命が困難になります。緊急手術中に亡くなる、手術を終えることができてもその後に亡くなる可能性は非常に高いです。
人間は「食後の運動をしよう!」と考えるかもしれませんが、犬にとっては危険なNG行為です。人も食べた直後に運動を行うと横腹が痛くなることがあります。
食後は安静にし、お散歩や遊びなど体を動かす行為はしないようにしましょう。
2.車の中で待たせる
犬を車の中で待たせると、「誘拐」や「熱中症」を引き起こす可能性があります。
ホームセンター、スーパー、コンビニなどの駐車場で車の中に犬が残されているのをよく見かけます。
ほんの数分だから大丈夫だと安易な考えなのでしょう。
実際に誘拐された犬もいます。熱中症によって亡くなった犬もいます。
(車の中でお留守番をさせたばかりに…)と、飼い主は悔やみきれない思いでいるはずです。
愛犬のためにとエアコンをつけたまま買い物をする飼い主もいますが、大変危険な行為です。
また、エンジンをかけっぱなしにすることはエンジンの音がうるさい、排気ガスが臭うなど、苦情の原因になることがあります。他にも犬が車の中を動くと思いがけないスイッチに触ってしまうかもしれません。誤作動を起こし勝手に動き始めてしまったら、だれも止めることができなくなる恐れがあります。
車の中で待たせることは危険なNG行為です。
さらに、「誘拐されれば、二度と戻ってこない」と考えるべきです。
車の中で犬だけで留守番させることは非常に危険な行為です。
3.ベランダ・バルコニー・庭で自由に遊ばせる
犬をベランダ・バルコニー・庭で自由に遊ばせるのは危険なNG行為です。
ベランダやバルコニーで遊ばせていると犬が転落する恐れがあります。
エアコンの室外機などが足場となり、上って下を覗き込もうとした際に落ちてしまうのです。
アパートやマンションに住んでいる場合、隣の家のベランダに行ってしまった、下の階のベランダにおもちゃを落としてしまったなどの問題も起きているようです。
庭で日向ぼっこをしていたはずの愛犬の姿が見当たらない、という事故も起きています。
塀や門のほんの隙間から脱走してしまい、迷子になってしまうケースもあります。
交通事故に遭い、愛犬が亡くなってしまう可能性もあります。
日向ぼっこにもよい場所ですし、ドッグランが身近にない犬と飼い主にとって、ベランダ、バルコニー、庭は最高の場所だと思います。
自由に遊ばせる時は絶対に目を離さないでください。
電話がかかってきた時は、愛犬も一緒に室内に戻るようにしましょう。
まとめ
犬にとっては危険な絶対にしてはいけないNG行為を3つ解説しました。
- 食後の運動
- 車の中で待たせる
- ベランダバルコニー庭で自由に遊ばせる
いかがでしょうか。「うちもやってるな…」というNG行為がひとつでもある場合は、今すぐにやめましょう。
家族のみなさんとも「これはやってはいけないよ」と共有してくださいね。