犬が水浴びを嫌がる時の心理
1.水浴びをするのは危険だ！
基本的に犬は濡れることが苦手です。
体が濡れてしまうと乾くまでに時間がかかり、体温を下げてしまうことがあるからです。
低体温になり、命を落としてしまうのではないか、という危険を感じて水に濡れることを極端に嫌がることがあります。
水浴びをすると全身が濡れてしまいます。水が皮膚まで浸透してしまうでしょう。
犬には「飼い主さんが乾かしてくれるから大丈夫♡」という考えはありません。
水浴びに危険を感じて嫌がっている時は、次のような仕草や行動が見られることがあります。
- 必死で逃げ回る
- 隠れる
- 唸り声をあげて威嚇する
- 噛みつく
自宅を飛び出し、脱走してしまうこともありますので注意しましょう。
2.水は冷たいから嫌だ！
犬が水浴びを嫌がるのは、水が冷たいからです。
真夏であっても水に濡れることは「冷たい」「寒い」と感じるのです。
水浴びは嫌がるけれどシャンプーは嫌がらないということがあります。水なのか、お湯なのかの違いなのです。
水浴びをさせたい時は、ぬるま湯に変えてみてください。
犬なので、それほど温度は高くない方がよいです。30℃～35℃くらいでよいと思います。
3.泳げない！
犬を泳がせようとしたことをきっかけに水浴びを嫌がるようになることがあります。
上手く泳げなかったり、溺れそうになったり、嫌な経験をしたことがあるのではないでしょうか。
体が水に濡れそうになると、過去の嫌な経験を思い出してしまうのです。
水浴びだけではなく、シャンプーや雨の日のお散歩まで嫌がるようになってしまうことがあります。
もともと水や濡れることが苦手なわけではなく、以前は水浴びをすることがあった場合は、やはり何かきっかけがあり、水に濡れることに不安や恐怖を感じているのだと思います。
4.ドライヤーが嫌だ！
水浴びそのものではなく、後のドライヤーが嫌で水浴びを嫌がるようになることがあります。
楽しんだ後に苦痛が待っていると思うと…私たちだって嫌ですよね。
ドライヤーを変えてみるとよいかもしれません。犬にとって音が大きすぎるのではありませんか？静音のドライヤーに変えてみましょう。
温風は犬には熱すぎることがあります。皮膚に炎症や火傷を負った過去があるのかもしれません。
ターボ機能が搭載されたドライヤーは風量があって乾くのも早いですし、温風よりも温度が低いです。
人間用のドライヤーを使っているのであれば、ペット用のドライヤーに変えてあげることが最もよい選択かもしれません。
5.なぜ嫌がることをするのか！？
とにかく濡れることが大嫌い！という犬にとって、水浴びをさせようとする飼い主の気持ちは理解できません。
なぜ嫌がることをするのか！？と、疑問に感じています。
犬には水浴びをする理由がないのです。
飼い主は「暑いから水浴びをさせて気持ちよくなってもらおう」と考えているのかもしれませんが、犬にとっては不快なだけなのです。
熱中症を心配されるのであれば、室内を冷房で涼しくし、犬に快適な温度と湿度を保ってあげてください。
水浴びよりもずっと快適ですし、安全に過ごすことができるはずです。
まとめ
犬が水浴びを嫌がる時の心理を5つ解説しました。
- 水浴びをするのは危険だ！
- 水は冷たいから嫌だ！
- 泳げない！
- ドライヤーが嫌だ！
- なぜ嫌がることをするのか！？
水浴びを嫌がる犬は、ほんの少し体が濡れることさえも嫌がります。
水しぶきが飛んできただけでも体をブルブルッとさせて振り落とそうとします。
犬にどうしても水浴びをさせなければならない事情はないと思います。
もちろん、水浴びが大好きな犬もいます。犬種によっては水浴びや泳ぐことが得意な犬もいます。
愛犬の得意・不得意を見極めることが大切なのではないでしょうか。
