犬が炭酸飲料を飲んだけど大丈夫?
炭酸飲料とは炭酸ガスを含んだ清涼飲料水で甘味料、酸味料、香料、果汁などを加えたもののことを言います。そして炭酸水とは炭酸ガス(二酸化炭素)を含む水のこと。夏になるとごく普通に冷蔵庫に常備されていてもおかしなものではないですよね。
では、犬は炭酸飲料を飲んでも大丈夫なのでしょうか?
1.犬に炭酸飲料を飲ませてはいけない理由
結論からお伝えすると犬に炭酸飲料を与えることは良くありません。炭酸飲料は犬にとって糖分が多すぎること、また、添加物が含まれているため与えることは好ましくありません。
炭酸飲料には様々な種類がありますよね。なかには犬にとって危険なカフェインなど、中毒症状を起こしかねない原料が含まれている商品もあります。ごく少量飲んでしまっても、急激に体調が悪くなることはないとしても、基本的には飲んではいけないものです。
2.炭酸水は?
炭酸水は犬が少々飲んでしまっても大きな問題はありませんが、犬に与えるメリットは特にありません。商品によってはミネラルウォーターと同じく尿管結石の原因となりえるミネラルや、カルシウムが多く含まれているため与えないほうが無難でしょう。
犬が炭酸飲料を飲んでしまった時の対処法
1.原材料の確認
犬にとって危険な中毒症状を起こす可能性がある原材料が入っている炭酸飲料もあります。炭酸飲料に含まれている原材料で犬が中毒を起こす恐れがあるものとしては、キシリトール、カフェインなどがあげられます。
まずは原材料の確認をしましょう。
2.愛犬の様子を観察
もしも中毒症状を起こす可能性がある原材料が含まれる炭酸飲料を飲んでしまった場合は、下痢や嘔吐、震えなどの症状が出る可能性があります。ごく少量舐めた程度であれば問題のないことが多いですが、愛犬の様子をしっかりと確認しましょう。
また、危険な原材料が入っていない炭酸飲料であったとしても犬にとって良いものではありません。普段食べ慣れない果物の果汁などが含まれていると、消化不良や嘔吐などの症状が出る可能性もあります。まずはしっかりと体調に変化がないか様子を見てください。
3.量の把握
体調に良くない変化が見られた場合、当然ながら動物病院で診察してもらうことになります。どんな炭酸飲料をどのくらいの量飲んだのか把握して、症状と一緒に獣医さんにしっかりと伝えましょう。
4.獣医さんへ相談
体調に大きな変化が見れられない場合、動物病院に連れて行くか悩みますよね。特に体調に変化が見られない状態で連れて行くと「様子を見てください」と言われるだけの場合もあります。病院に連れて行くか躊躇する場合は、まずは電話で相談してみましょう。
どんな炭酸飲料をどのくらい飲んで、飲んでからどのくらい時間が経過したのか伝える要点をまとめて相談しましょう。ただし、カフェインやキシリトールなど中毒症状が起こる可能性がある炭酸飲料の場合は、早めの受診をお勧めします。
犬に危険な飲み物は?
炭酸飲料は犬の体にとって良いものは含まれていません。糖分や添加物が含まれていることを考えると与えてはいけない飲み物のひとつ。炭酸飲料以外に飲んではいけない飲料もご紹介します。
- コーヒー
- ココア
- 市販の野菜ジュース
- お茶類
- アルコール
これらは全て犬に与えてはいけない飲み物。コーヒーにはカフェインが含まれていますし、お茶類もカフェインが含まれているものが多いため与えないほうが無難です。
ココアにはチョコレートにも含まれるテオブロミンという成分が含まれていて、こちらも中毒症状を引き起こす危険な成分。
市販の野菜ジュースは糖分や塩分が高すぎますし、玉ねぎが含まれているものもあるの危険です。また犬の体はアルコール分解することが出来ないので、お酒類も絶対に与えてはいけません。
まとめ
愛犬に好んで炭酸飲料を与える方はいらっしゃらないとは思いますが、いちど口にしてしまうと味を覚えてしまう可能性があるので、愛犬が誤って舐めてしまわないように気を付けましょう。
犬に与える飲み物は基本的に水道水で問題ありません。食欲不振で水分すらあまり摂ってくれない時は、ペット用のミルクや粉末のヤギミルクを水に溶いて与えてあげましょう。