「うちの子、女の人が好きなの」と言う飼い主さんは多い
犬を飼っていると「女性の方が好きなのかな?」「もしかして、うちの子は男性が苦手なのかな?」と感じることはありませんか。犬を飼っている人の中では、昔から「犬は女性の方が好き」という説がありました。
そして犬に関する研究が進むにつれ、犬が好む人と苦手とする人の傾向がわかるようになり、その傾向を見ると男性よりも女性に当てはまる要素が多いことがわかったのです。
したがって、必ずしも「男性より女性の方が好かれる」とは言えませんが、犬は男性よりも女性を好む子が多い傾向はあるようです。
なぜ?女性が好まれる4つの理由
では、具体的にどのような理由で犬は女性を好むのでしょうか。ここでは犬に女性が好まれる4つの理由について紹介します。
1.声質が高く柔らかい人が多いから
犬は話すスピードや声のトーンなどから、人の感情を読み取っていると考えられています。そのため、女性は男性よりも比較的声のトーンが高く柔らかい声質を持つ人が多いため、犬にとって「優しい人」「楽しい人」という印象を持たれる傾向にあるようです。
特に声の高さは重要で、犬は声の高い人を好む傾向が強いと研究の結果わかっています。そのため、男性でも犬と接する時に声のトーンを高く接する人は、犬に好かれやすい傾向があります。
2.体格が男性よりも小柄な人が多いから
一般的に、多くの女性は男性よりも体格が小柄な人が多いです。犬から見るとどの人間も体格が大きく見えていますが、その中でも小柄な女性は比較的安心できる存在、圧迫感のない存在として目に映っています。
反対に犬にとって男性のように体格の大きい人は、最初は警戒心を見せるべき相手でもあります。そのため、臆病な犬や警戒心の強い犬ほど体格の大きい男性を警戒する傾向にあります。
3.動きがゆっくりで静かな人が多いから
犬は警戒心の強い動物なので、突然の大きな音や動きに対して恐怖心を抱きやすいです。これは人によって異なりますが、一般的に男性よりも女性の方が動きがゆっくりで静かな人が多い傾向にあるため、こちらも1つの理由として考えられます。
また、よく「犬は子どもが苦手」という話も耳にしますが、これも同じ理由です。子どもは元気に走り回ったり、大声を出したりと活発な面をよく見せるため、多くの犬にとっては『驚かしてくる存在』なのです。
4.犬の世界では母犬のみが子育てをするから
そして、犬の世界にも女性を好む理由が隠れています。人間の世界では現在、夫婦が共に子育てするスタイルが広まっています。しかし、一昔前まではワンオペ育児と呼ばれる女性だけが育児するスタイルが主流でした。
犬の世界では、昔から今にかけてずっとメス犬だけが育児をしています。その習性が遺伝的に受け継がれているため、犬は母犬の代わりとして女性を好む傾向にあると考えられています。
犬に好まれるために心得ておきたいコツは?
ここまでご紹介したように犬が女性を好む理由は、犬にとって「こんな人が安心できる」「この人は優しいかも?」と思えるような要素を女性側が多く持っている傾向にあるからです。
つまり、男性も同じような要素を多く持っている人は、犬に好かれる傾向があるということです。
犬に好かれるためには、以下のポイントを押さえて接することをおすすめします。
- 初めから目を直視しない
- 手を差し出して安心するまで匂いを嗅がせる
- 犬を驚かさないようゆっくり静かに動く
- 大きな声は出さずなるべく高いトーンで
まず、初対面の犬に対して目をじっと見つめる行為は禁物です。これは犬の世界で「敵視」「警戒」という意味になるからです。目は合わせず、体の側面を見せた状態で手を差し出すことで、犬は安心してあなたの情報を探ることができます。
また犬と接するときは、なるべく驚かさないよう心がけることが大切です。警戒心の強い犬たちは、少しでも恐怖を感じてしまうと警戒心を強める傾向にあるからです。
まとめ
いかがでしたか。今回紹介した『犬は女性の方が好き』という話は、あくまで傾向の話です。もちろん、犬の中には女性よりも男性が好きな犬も多くいますし、どちらも大好き!どちらも苦手という犬も多くいます。
しかし、こうした研究結果をもとに犬と接することで、より犬との絆を育む参考になります。ぜひ好かれるためのコツを頭に入れて接してみてくださいね!