1.後ろ足で地面を掻く
お散歩でうんちをした後、後ろ足で地面を掻くような行動をとる子は少なくありません。この行動の理由は何となく察しが付くという人もいるのではないでしょうか。
そう、これは排泄物に砂をかけて隠そうとしている行動です。野生の世界で自分の排泄物を野ざらしにしておくことは、自分の居場所を天敵に教えることにつながってしまいます。そのため排泄物に砂をかけ、姿と匂いを消そうと試みているのです。
うんちの後に後ろ足で地面を掻くのはこの行動の名残りですが、アスファルトの地面を一生懸命掻いていたり、砂をかけているつもりが砂が見当違いの方向に飛んでいたりするのを見ると、何だかまぬけで笑えてしまいますよね。
2.激しく走り回る
うんちをした後、まるで憑き物がとれたかのように異常なテンションで激しく走り回る子もいます。この行動は「トイレハイ」とも呼ばれ、どちらかというと猫に多く見られる行動です。
トイレハイのメカニズムはまだ明らかになっていませんが、一説によると自律神経が関係しているのではないかと言われています。
すなわち、うんちをしているときは動物はリラックスした状態にあり副交感神経が優位となっていますが、うんちが終わった瞬間に急に交感神経優位に切り替わるため、その反動で激しい反応が出るようになるというものです。
体が軽くなって「すっきりしたー!!」と大興奮しているようにも見えますが少し違うようですね。
3.大きな声で鳴いたり騒いだりする
うんちを終えると大きな声で鳴いたり騒いだりする子もいます。これは先にご紹介したトイレハイの一種とも考えられますが、一方で「うんちが出たよー!」と飼い主さんにアピールするために行動している場合もあります。
トイレトレーニング中にトイレの成功に大喜びする飼い主さんを見て、「うんちをすると飼い主さんが喜ぶ」とちょっとまちがえて学習してしまう子がいます。そのため「うんち出たよ!喜んで!誉めて!」と盛大にアピールしてくるのです。
可愛い勘違いですが、あんまり騒ぎすぎると危険な場合もあるので飼い主さんは反応しすぎないようにして、徐々に落ち着かせていきましょう。
要注意!病気が隠れているかもしれない行動
ここまでご紹介してきた行動は本能的なものや生理現象であまり心配のいらないものですが、中には病気のサインと考えられる行動もあるので、下記のようなときは注意しましょう。
1.お尻を地面にこすりつける
うんちの後、お尻を地面にズリズリとこすりつけたり、お尻の穴を気にして舐め続けるような行動をとっている場合は、肛門腺の異常が疑われます。
2.落ち着かずに繰り返し排泄ポーズをとる
うんちが出たのに落ち着かずに何度も排泄ポーズをとったり、実際に何度もうんちが出ているという場合には、お腹が痛かったり、消化器の何らかの不調を抱えている可能性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこがうんちをするポーズは何とも言えず愛らしく、グッズ化やイラスト化されてしまうほどわんこ好きの心を掴んでいますよね。ですがこれを機にうんちをしているときはもちろん、うんちをした後の行動にも注意を払ってみませんか?