留守番時にやっておくべき愛犬への配慮8選
愛犬を残して留守番させる時は「なんだかかわいそう…」と胸が痛むものですが、仕事や大事な用事などやむを得ず家を空けなければなりません。
とはいえ、犬を誰もいない家に置いておくのは心配が絶えないものですね。
また、危険な状況や近隣への迷惑も考えておく必要もあります。
ここでは、飼い主として愛犬のためにできる最低限のサポートとして、留守場時にやっておくべきことをまとめました。
なお本記事では、留守番のしつけをある程度行った成犬での場合を前提としています。
子犬や老犬など、不慣れだったり不安のある犬の場合は例外とさせていただきます。
1.家を空ける時間をよく考える
まず考慮したいのが犬に留守番をさせる時間です。
留守番に慣れてくると「何時間くらいまで大丈夫?」と気になってくると思いますが、成犬で6時間~8時間くらいまでが限界だといわれています。
その犬のトイレや食事のタイミングに合わせて留守番をさせるのが理想的です。
ただし、ケージに入れた状態で長時間留守番をさせる場合は、犬のストレスや安全性を考慮しなければなりません。
留守番に不安を感じる場合や旅行などへ出かける場合など、長時間にわたり家を空ける際には次のようなサービスの利用がおすすめです。
- ペットシッター
- ペットホテル
- 犬の保育園など
愛犬の安全性やストレス回避を最優先にした上で、留守番させる時間や方法をよく検討してください。
2.お散歩
犬は留守番中スヤスヤ眠って過ごさせると比較的上手くいきます。
そのために、留守番前にはお散歩で疲れさせましょう。
もしお散歩ができない場合は、体を使う遊びで体力を使わせるのもひとつの方法です。
お昼寝しながら留守番をさせた方が、犬にとってもさみしさが半減するでしょう。
お散歩の時間を留守番させるタイミングに合わせて行ってみてください。
3.トイレ
愛犬を留守番させる際のトイレ問題はとても悩ましいものですね。
「失敗しないか」「いたずらしないか」と不安が募ってしまうでしょう。
とはいえ短時間の外出なら、トイレのないケージやサークルなどで過ごさせても大丈夫です。
長時間の留守番であれば、ケージ内にトイレと寝床を分けるように設置しておきます。
トイレの失敗が見られる犬の場合は、クレートとトイレ用ケージの入口を合体させた簡易ハウスを設置したり、ハウスとトイレの仕切りがある便利なケージを利用するなど工夫をしましょう。
トイレシートを破る場合は、いたずら防止つきの犬用トイレを使うと便利です。
留守番中に破ったトイレシートを誤食するための対策としてもおすすめします。
4.愛犬が過ごす場所
犬が快適に過ごせる場所を選んで留守番をさせましょう。
天気や外からの音などの影響が少なく、静かに眠れる窓や玄関から離れた場所にケージやサークルを設置します。
ジャンプをして脱走ができない柵の高さがあるもの、もしくは屋根付きのタイプが安心です。
留守番中は次の点にも配慮をしましょう。
- 室温の管理
- 電気コードなど危険な物がないか
- ケージやサークルの安全性
暑さや寒さ対策を万全に行い、犬が過ごす周辺に危険な物は置かないようにします。
ケージやサークルの転倒や破損などもチェックしてください。
5.水や食べ物
犬の食事は留守番をさせる前に与えるようにして、次の食事時間には帰宅するのが理想です。
水は犬用の給水機やウォーターファウンテンなどのアイテムを使って、できれば1か所でなく、2か所設置することで安心につながります。
寝て過ごす犬はあまり水を飲まないので、さほど水の量が減っていなくても体調が悪くなければとくに問題ありません。
夏場はしっかりエアコンで部屋の温度を管理した上で、水の確保を行ってください。
6.おもちゃ
留守番中に犬がストレスを感じないように、お気に入りのおもちゃを渡しておきましょう。
誤飲誤食の心配がない丈夫な犬用おもちゃを選んでください。
フードが出てくる犬用知育玩具もおすすめです。
7.吠える時の対策
飼い主さんが出かけるときに犬が吠えると不安になるものですが、その後は大人しく過ごしている方が多いです。
しかし、音に敏感な犬や強い不安を感じる犬は留守番中吠え続けてしまう場合もあります。
近隣から苦情が寄せられるケースもあるため、心配な場合はペットカメラを設置して観察してみてください。
防音対策を行うこともできますが、愛犬の問題行動を見直すことも大切です。
愛犬がストレスを感じる原因を探した上で、もう一度留守番のためのしつけを行ってみましょう。
8.分離不安症への対策
犬が吠え続けたり、破壊を行うなど飼い主さんが留守番中に問題行動が見られる場合は「分離不安症」を起こしているかもしれません。
犬はもともと群れで行動する動物なので、一人で留守番をすることは苦手です。
家を出る際に「ごめんね」「いい子にしていてね」など、愛犬に声をかけるのはかえって逆効果になるのでやめましょう。
そっと出て行き、帰宅後も愛犬に吠えられても何事もなかったようにスルーをします。
分離不安症は、飼い主さんとの距離が近すぎる場合に発症しやすいといわれています。
ただ、留守番中に起きた怖い体験がトラウマになっている場合もあるので、何が原因なのかじっくり観察しましょう。
留守番中の問題行動が心配な場合は、一度獣医師など専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
犬を留守番させる場合は、安心かつ安全な状況を用意するよう配慮をしましょう。
不安をなくすためにも、留守番やトイレのトレーニングはしっかり行いたいですね。
帰宅をしたら、いい子に待っていた愛犬にたっぷり愛情を注いでくださいね!