老犬が何度も嘔吐をくり返す原因5選!覚えておくべき対処法を解説

老犬が何度も嘔吐をくり返す原因5選!覚えておくべき対処法を解説

衰えが気になり始めた老犬が嘔吐をくり返すと心配ですね。老犬が吐く原因はさまざまですが、早期に対処が必要な場合があります。今回は、老犬が何度も嘔吐をくり返す原因5つを危険な吐き方との見分け方とともにお伝えします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

吐き方は「吐出」と「嘔吐」どちら?

撫でられる犬

吐き戻しには大きく分けて「吐出」と「嘔吐」の2種類に分けられます。

緊急性や対処法も変わるので、どちらに当てはまるかを見極めてみましょう。

吐出

「吐出(としゅつ)」は、食べ物が胃に到達する前に逆流をして吐き戻す状態を指します。

食べ物を食べたり、水を飲んだ直後から30分以内にだら~っと吐き出すことが特徴です。

このほかには、咽頭(いんとう)や嚥下(えんげ)または食道に異変が起きている場合も逆流することがあります。

水を口に含んだだけでも吐いてしまうこともあり、口から飛び出すように吐くのではなく、漏れ出すように吐くのが吐出の特徴です。

嘔吐

「嘔吐(おうと)」は、胃や十二指腸のものを吐き戻すことです。吐出とは違い、お腹が激しく動いて飛び出すように吐き出す様子が見られます。

また、吐き出す前後も元気がない症状が見られるのも嘔吐の特徴です。

老犬が何度も嘔吐をくり返す原因5選

眠る犬

犬は何かと吐く場面が多い動物ですが、何度も嘔吐をくり返す場合は注意が必要です。

とくに老犬は体調を崩しやすいので心配ですね。

不安な状態がみられる場合は、前項でお伝えしたように嘔吐と吐出の違いを把握しつつ、ほかに病気などの原因があるのかを見極めることが重要となります。

ここでは老犬が何度も嘔吐をくり返す原因5つをご紹介しますので、当てはまる項目がないかチェックしてみてください。

1.早食い

犬が吐き戻しをしてしまうよくある原因に、早食いがあります。

老犬の早食いは成犬よりも吐き出す力が弱く、喉につまらせてしまったり、誤嚥する恐れがあるので注意しなければなりません。

早食いから嘔吐をくり返してしまう場合は、早食い防止の対策を取って万が一の事態を回避してください。

2.中毒性物質の摂取

犬と食べ物

玉ねぎやチョコレートなど、犬の中毒性物質が原因で嘔吐することがあります。

これ以外にも、タバコやあじさいなどの植物など身近な所には有害な物ばかりです。

少量でも中毒を起こす可能性があり、成犬や老犬問わず最悪の事態を迎えてしまうこともあります。

3.アレルギー反応

なぜか老犬が嘔吐をくり返すときは、食物アレルギーも疑ってみてください。

老犬は免疫力の低下により食べ物が合わなくなる場合もあります。

下痢や皮膚のかゆみや炎症などの症状を伴うことも多いです。

4.ストレス

おじいさんとラブラドール

犬も人間のように、ストレスを抱えると食欲不振を起こしたり、胃腸の不調により吐いてしまうことがあります。

環境の変化や極度の緊張などの原因によって、自律神経を崩して元気がなくなり、場合によっては吐いてしまうことも。

嘔吐をくり返すときは、早めに動物病院を受診してください。

5.病気

老犬が嘔吐をくり返すときは、次のような病気も考えられます。

  • 食道炎
  • 胃腸の病気(捻転や腫瘍など)
  • 腎臓病
  • 子宮蓄膿症(避妊手術をしていない雌犬)
  • 膵炎

病気が原因で吐き戻しをくり返す場合、激しい腹痛やチアノーゼなど危険な症状をともなうことがあるため早期発見、早期対応が求められます。

感染症や寄生虫も視野に入れながら、嘔吐の原因を突き止めることが大切です。

老犬が何度も嘔吐をした際の対処法

眠る柴犬

犬が1度だけでなく、何度も嘔吐をくり返す状態は緊急に対処する必要性があります。

それも老犬であれば早期に動物病院を受診した方がいいでしょう。

受診するタイミングと獣医師に伝えるべき項目について以下にまとめました。

至急病院を受診する

次のような症状があれば早期に動物病院で受診してください。

  • 何度も嘔吐をくり返す
  • 涎がひどい
  • チアノーゼを起こしている
  • 腹部がふくらんでいる
  • 緑色の液体を吐く
  • 赤やピンク色の液体を吐く
  • 異物を誤飲誤食した
  • 寄生虫がいる
  • えずいている

舌が紫になりチアノーゼを起こす、吐いて倒れてしまうといった場合は命の危険性があるのですぐに受診してください。

そのほかにも、ずっと元気や食欲がなく、吐かないのにえずいている場合も病気や中毒を起こしている可能性があります。

早食いさせない工夫をする

犬のごはん

早食いが原因で吐いてしまう場合は次のような早食い防止を行ってみましょう。

  • 食事を小分けする
  • 早食い防止用の食器を用いる
  • ふやかしたフードを与える

急いで食べてしまいがちな犬には、でこぼこした形状の「早食い防止用食器」が便利です。

ドライフードが食べにくくなった老犬であれば、小粒のフードやウェットタイプのフードを小分けして与える方法もおすすめします。

空腹で吐いてしまう場合も、小分けに与えることで嘔吐を防ぐことができます。

ストレス要因を解消させる

病気やアレルギーといった原因が見つからない場合は、愛犬が何らかのストレスを感じていないか観察してみてください。

落ち着いて眠れる環境か、苦手な人やペットがいないか、食事やしつけは適切であるかなど、当てはまる項目があれば改善していきましょう。

飼い主さんとのスキンシップ不足で吐いてしまう繊細な犬もいます。

年令を重ねた老犬であれば、目や耳や鼻の衰え、筋肉低下などによって少なからずストレスを感じてしまうものです。

見た目は元気そうでもストレスを抱えていることもあるので、動物病院での定期検診とともに、生活環境の見直しも行ってあげましょう。

まとめ

お昼寝するゴールデン

大切な愛犬の体調不良はとても心配になるものです。

それも老犬が嘔吐をくり返すのは、見ているだけで心苦しくなるものですね。

嘔吐をくり返す原因はさまざまですが、中には緊急性がある場合もあります。

おかしいと感じたら、一度獣医師に相談してください。

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