1.壁や空中をぼーっと見つめる
部屋でくつろいでいるときなどに、ふと愛犬のことを見ると、ぼーっと何かを見つめているということはありませんか?
何もない空中に視線を向けていたり、壁や天井の一点をじっと見つめていたり…。
「何を見ているんだろう?」と確認してみても、特に何もないように見えるとき、ちょっぴり怖いような不思議な気分になりますよね。
このような場合、犬が霊感などによって何らかの気配を感じている可能性もありますが、単純に壁や天井から微かな音が聞こえて、それに対して「何だろう?」と原因を知りたくて見つめていることも考えられます。
また、動体視力に優れた犬は、非常に小さな虫やほこりが動いていた場合に、それを視覚でとらえることができます。
そのため、人間にはほとんど見えないようなそれらのものを見ているのかもしれません。
2.何もない場所に向かって吠える
空中や壁など一見何もないような場所をじっと見つめる行動と似ていますが、何もない場所に向かって吠える犬もいます。
突然壁に向かって吠える犬の様子は、とても不思議なものですし、少し怖いと感じる人もいるでしょう。
この行動を取る理由も、見つめているのと同様のことが考えられます。
ほかの部屋や外から気になる音が聞こえて、それに対して警戒吠えをしている場合もありますし、ワクワクとした興味を持っている場合もあります。
そして、目には見えない何かの気配を感じているという可能性も、完全に否定することはできません。
よほどしつこく吠えたてているわけではないのであれば、特に注意したり心配したりせず放っておいていいと思います。
少し気になることがある程度であれば、犬のそれらの行動もすぐに収まるでしょう。
3.何かを追いかけるように突然走り出す
ゆったりくつろいでいた愛犬が、突然何かを追いかけるように走り出すようなことがあると、飼い主さんも驚いてしまうと思います。
しかし、実際にこのような行動を取る犬はいて、何もない場所に向かって突進したり、壁に沿うようにして走ったりする様子が見られることがあります。
この場合は、部屋に入ってきた光やそれによる影に興味を持って追いかけていることもありますし、ごく小さな虫やほこりを追いかけていることも考えられます。
特に止める必要はありませんが、夢中になるあまり壁や家具に激突して怪我をする恐れもあるので、その場合は周囲の安全を確保したり犬の行動を制御したりすることをおすすめします。
4.地震が起こる前から不安そうにそわそわする
犬が驚いたように突然飛び上がったり、そわそわと動き出したり、不安げな表情でキョロキョロしたりしたあとに、地震が起きるということはありませんか?
動物は、人間よりもこうした自然現象を感知する能力が高いと言われていて、本能の強い野生動物はより顕著にその傾向が見られます。
なぜ犬を含む動物が、地震を事前に感知することができるか、ということははっきりとはわかっていません。
人間にはわからない程度の微震を感じ取っている可能性もありますし、電磁波の発生や空気圧の変化で気が付くという説もあります。
そのようなときに一緒になって慌てたり、焦った様子を見せたりすると、犬はさらに不安になってしまいます。
できるだけ落ち着いた態度で接して、愛犬を安心させてあげましょう。
まとめ
ここでは、犬が見せる不思議な行動についてご紹介しました。
今回ご紹介したような行動を、人間から見てわかりやすく行っている犬もいれば、そうでない犬もいます。
興味がある方は、愛犬の様子をじっくり観察してみてはいかがでしょうか?
犬の不思議な行動の多くは、明確な原因がわからないものばかりです。
とはいえ、愛犬の表情や行動から、その心理を探ってみるのもおもしろいかもしれませんね。