「撫でるのをやめないでほしい時」に見せる仕草
1.前足でツンツンする
撫でるのをやめたとき、体や手をわんこが前足でツンツンしてきたことはありませんか?これはわんこからの「何でやめたの?」「もっと撫でてよ!」のサインです。
自分の存在をアピールしてもう一度撫でてもらおうとしているのです。場合によっては撫でられている途中ではなく、全く関係ないときにおもむろに近づいてきて前足でツンツン、「ねえねえ、撫でて」のアピールを行う子もいます。
この前足ツンツンは子犬が母犬に甘えるときの行動に由来すると考えられています。飼い主さんのことを母犬のように慕って甘えているからこそ、見せてくれる行動なんですよ。
2.撫でている手を前足で挟んでくる
撫でている手をわんこが前足で挟み、がっちりホールドしてくることがあります。これも「この手はずっとここに置いておいて撫でつづけてね!どこかに行かないでね!」というアピールの仕草です。
まるで人間の子どもが親の腕を引っ張って駄々をこねるような行動で、とても可愛らしいですよね。
3.ヘソ天や背中ズリズリを繰り返す
仰向けにゴロンと横になってお腹を天井に向けるいわゆる「ヘソ天」の格好をして、お腹を撫でてほしいとおねだりしてくる子も少なくないですよね。
このおねだりに応えてお腹を撫でてあげていると、少し体を傾けてはヘソ天をする仕草を繰り返したり、ヘソ天をしたまま背中をズリズリと床にこすりつける動作を繰り返したりすることがあります。これも「もっとお腹を撫でていてね。やめないでね」の仕草です。
ヘソ天は急所である腹部をあえて相手にさらけ出すことで、自分よりも明らかに強い相手に対して、降参の意思表示をするための仕草と考えられてきましたが、それだけではなく信頼している相手に甘えたいときの仕草でもあります。
ストップ!「もうやめてほしい」ときの仕草
逆にわんこが下記のような行動を見せたときには「もう撫でてほしくない」の合図です。満足しているわんこを執拗にかまいつづけるのは逆効果ですから、これらの合図に気づいたらすぐに手を引きましょう。
1.体を手から離そうとする
身をよじったり前足で手を払いのけようとしたりして、撫でている手から体を離そうとしてくるのは「もう撫でなくていいよ」の典型的なサインです。
2.ヘソ天から起き上がる
ヘソ天でお腹を撫でられていた状態から、ふと我に返ったように起き上がることがあります。一度起き上がってまたヘソ天をするようだとまだまだ撫でられたいと考えられますが、起き上がってオスワリしたり丸くなったり別の体勢をとるようであれば、もう満足したと捉えて良いでしょう。
3.その場を去っていく
手から離れようとする行動の究極は、その場を去っていくことです。思う存分撫でられて満足し、ひとりになってゆっくり寝たいのかもしれません。くれぐれも追いかけていくようなことはしてはいけません。
4.うなり声を出す
中には満足したとたんに「もう触らないで!」とウーッとうなり声を上げて怒る子もいます。
この状態で無理に撫でつづけようとすると咬傷事故にもなりかねませんので、すぐに手を引っ込めることです。「撫でろって言うから撫でていたのに」と理不尽な気もしますが、ツンデレだと思って許しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこを撫でるのは幸せですが、ずーっと撫でつづけているのは体勢的にも辛いもの。ですがわんこからこんな可愛い「もっと撫でて!」アピールを受けたら、頑張って無理したくなってしまいますよね。
わんこを撫でることは飼い主さんとの大切なスキンシップであると同時に、体の異常を見つけるための健康チェックの役割も兼ねています。わんこからおねだりされたら、どうぞ時間とわんこが許す限り撫で倒してあげてくださいね。