犬が伏せながら尻尾を振る時の心理
1.嬉しい♡
犬が伏せながら尻尾を上向きにして小刻みに振っている時は「嬉しい♡」の気持ちが込められています。
人や他の犬を遊びに誘う時にもみられる仕草です。
いきなり近づくのはNGですが、犬の様子を見ながらそっと近づいてみてもよいと思います。
友好的で人と触れ合うことが好きな犬であれば、立ち上がって自らも近づいて来てくれると思います。
犬の前でしゃがんで体勢を低くしてあげてください。
ゆっくりと手を差し出してみてください。犬がニオイを嗅ぎにやって来ます。犬からの挨拶なので、ぜひ受け取ってあげてください。
犬に触れる時は必ず飼い主さんに「なでてもいいですか？」と尋ねてほしいです。
2.警戒している
犬が伏せながら尻尾を下げ気味に大きくゆっくりと振っている時は「不安」「緊張」「警戒」の気持ちが込められています。
あなたの方から犬に近づくのは控えた方がよいです。警戒心を強めてしまったり、怖がらせてしまったりすることがあります。
「おいで？」と優しく声をかけてみてください。犬の方からゆっくりと少しずつ近づいて来てくれるかもしれません。
犬の方から近づいて来ない時は、まだスキンシップやコミュニケーションができるタイミングではないのでしょう。
3.怖がっている
犬が伏せながら尻尾が地面に触れるくらい下げた状態で小刻みに振っている時は「恐怖」の気持ちが込められています。
相手に対して恐怖心を感じ、「こっちに来ないで！」「私を攻撃しないで！」と訴えているのです。
伏せて体勢を低くすることで、相手に対して「私はあなたより弱い立場です」ということを表現したいのだと思います。
耳の動きにも注目してみてください。恐怖心を感じている犬は、耳を横や後ろに倒しています。
目を合わせるようにジッと見つめているかもしれませんが、それは相手の動きを観察するためです。怖くて目を離すことができないのでしょう。
4.こっちに来てほしい♡
犬が尻尾を大きく円を描くようにゆっくりと振っている時は友好的なサインです。
「こっちに来てほしい♡」「仲良くしましょう♡」「一緒に遊びませんか？」のような気持ちが込められています。
相手が自分に対して不安や警戒や恐怖の気持ちがあることを感知しているのです。
伏せて体勢を低くすることで「大丈夫だよ」「警戒しないで」「心配いらないよ♡」と伝えたいのです。
大型犬が小型犬に対してこのような仕草を見せることがあります。
小さい犬は体の大きい犬を見るだけで怯えてしまうことがあります。存在感だけでも威圧されてしまうからです。
温厚で優しい性格の大型犬ならではの仕草でもあると思います。
耳・口元・表情も見てみて！
尻尾が短い犬種や断尾されている犬である場合、尻尾の動きが分かりづらいことがあります。
そんな時は、耳・口元・表情でも犬の心理を確認することができます。
耳はどの方向を向いているのか。口角は上がっているのか下がっているのか。明るい表情なのか、不安そうな表情なのか。
犬の気持ちは尻尾以外の部分にもよく表れています。
尻尾を振っているからといって、ポジティブな心理ばかりではないということを理解してあげることが犬と仲良くなるためのコツだと思います。
まとめ
犬が伏せながら尻尾を振る時の心理を4つ解説しました。
- 嬉しい♡
- 警戒している
- 怖がっている
- こっちに来てほしい♡
犬が伏せているのは、相手に警戒心や恐怖心を持たせないための気遣いです。
自分が相手に対して警戒心や恐怖心を持っている場合もあります。どちらなのか、尻尾の動きから読み取ってみましょう。
遊びに誘っているのでは？と感じた時は「遊ぶ？」と声をかけるとよいと思います。
「遊ぶ」の言葉を理解しているはずですから、もっと嬉しそうに尻尾を振ると思います。
口角が上がって笑顔を見せてくれるのもポイントです。
