人間とは基準が違う?犬にとっての『良い人』の特徴
皆さんは、犬にとっての『良い人』とはどんな人だと思いますか。一緒に過ごしていて「こんな人が好きなのかな?」と思うことは時々あると思います。ここでは犬にとっての『良い人』の基準や特徴をご紹介していきます。
1.嬉しいことをしてくれる
犬が「この人良い人だ!」と思う条件として、自分にとって嬉しいことをしてくれる人、という基準が入ります。犬によって「してもらって嬉しいこと」は異なりますが、それぞれの基準をクリアすることで、良い人認定されることが多いようです。
例えば、代表的な「嬉しいこと」には、散歩や遊び、スキンシップなどが入ってきます。その中でも一緒になって散歩や遊びを楽しんでくれる人や、自分とコミュニケーションをとりながら気持ちの良いスキンシップをしてくれる人などは、特に良い人に入る傾向があるようです。
また、犬によっては「おやつをくれる人」や「いつものドッグフードにトッピングをかけてくれる人」が良い人に入ることもあるようです。本能に従う犬だからこその基準ですが、なんだか現金で複雑な気分ですね。
2.ルールや指示が一貫している
犬に守ってほしいルールや指示が常に一貫している人は、犬から見て「頼りになる良い人」という認識を持たれるため、良い人として認定される傾向が強いです。
元々群れで行動していた犬にとって、きちんと統一されているルールを設けてもらうことは、その集団の中で安全に過ごすための安全策でもあります。
そのため、きちんと一貫したルールを設け、それをしっかり守ってくれる人は犬にとって「安全な人」「頼れる仲間」なのです。
「トイレはここですること」「家具を噛んではいけない」「物を破壊してはいけない」「人の食べている物を欲しがらない」など、各ご家庭で決められたルールは、必ず家族で共有し、統一するようにしてください。
3.犬の気持ちを理解し汲み取ってくれる
人間と同様に、自分の気持ちを理解し汲み取って行動している人に対し、犬も「良い人だな」「頼りになるな」と思う傾向が強いです。
特に言葉が通じない犬との間では、ボディランゲージを読み取ってあげることがとても大切です。
全てのボディランゲージを理解することは難しいですが、代表的なボディランゲージだけでも学習し、愛犬の気持ちをなるべく多く読み取ってあげられるようになりましょう。
4.常に落ち着いており安心感がある
犬にとってどんな状況でも常に冷静に落ち着いている人は、とても安心感があり頼りになる人です。ここまで読んでお分かりの通り犬にとっての良い人は、自分にとって安心感があり信頼できる人でもあります。
犬が「怖い」と緊張やストレスを感じている状況でも、隣で「大丈夫だよ」と落ち着いて安心させてくれる飼い主に対して、犬は好意的な印象を受けます。
他にも、犬が悪いことをしてしまった時にも感情的にならず、威厳を保ちながら冷静に対処する姿に犬は信頼感や敬いの気持ちが生まれ、「この人は良い人だ」と認識することが多いようです。
5.話し方や雰囲気が優しい
よく「犬は男性よりも女性が好き」という話があります。必ずしもそうではありませんが、傾向としてはやや多いように感じますよね。これは、男性よりも女性の方が声が高く、柔らかい雰囲気を纏っている人が多いからと言われています。
犬は話す声のトーンやその人の行動、表情、態度などを敏感に感じ取ります。そのため、話し方や雰囲気が優しい人に安心感や好意的な感情を抱く傾向が強いです。
反対に、大きな声を出したり大きな足を音を立てたりする人は、犬から警戒されてしまう傾向が強いので気をつけましょう。
反対に犬に嫌われてしまうダメ行為は?
犬にとっての『良い人』は、自分にとって嬉しいことをしてくれる人や安心感のある頼りになる人が当てはまります。では、反対に犬に嫌われてしまう『ダメ行為』にはどのような行為が当てはまるのでしょうか。
- 気分や日によって態度やルールが変わる
- 感情的に叱る(怒鳴る体罰するなど)
- 構ってアピールを極端に無視する
- 些細なことで慌てたり取り乱したりする
こうした行動は、犬を怯えさせてしまったり、呆れられてしまったりします。犬にとっては「あまり関わりたくない」「この人じゃ頼りにならない」と思われてしまうのです。
こうしたダメ行為は避け、今回紹介したような『良い人』の基準をクリアできるような行動を心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬にとっての『良い人』の基準は、人間と類似する点もありました。しかし、中には犬ならではの習性や本能が関係している部分もあるので、こうした犬の習性を理解した上で、犬が喜んでくれるような行動や接し方を意識することが大切です。