1.飲み水を用意していない
基本的に犬に留守番をさせるときは、飲み水を用意しているものだと思います。
水は、犬の体にとって食べ物同様に大切なものなので、絶対に欠かしてはいけないものです。
しかし、ほんの少しの時間だからと飲み水の用意をしなかったり、水の残量をチェックしていなかったりすることはあるのではないでしょうか?
このような場合に、万が一何かトラブルが起きて、すぐに帰宅することができなくなってしまうと、犬は飲み水が不足してしまうので気をつけましょう。
短時間であっても、家を離れる際はしっかりと飲み水の準備を行うようにしてください。
2.誤飲の恐れがあるおもちゃを与える
留守番中に愛犬が退屈をしてしまわないように、さまざまなおもちゃを用意してあげることはとてもいいことだと思います。
おもちゃで遊ぶことで退屈や寂しさがまぎれたり、程良い運動ができたりするので、ぜひ色んな種類のおもちゃを用意することをおすすめします。
しかし、おもちゃの種類によっては、留守番に適さないものがあります。
特に、犬が噛みちぎることができてしまう薄いラテックスのおもちゃや、中から綿が出てくるようなぬいぐるみなどに注意が必要です。
このようなおもちゃは、飼い主さんがいる場所で一緒に遊ぶにはとてもいいものです。
しかし、ひとりで長時間遊ばせてしまうと、噛みちぎったり綿を出して飲み込んでしまったりする恐れがあるのです。
またこれらは、喉や腸などで詰まってしまう可能性があるため、犬の体にとって大変危険です。
留守番中に遊ばせるおもちゃは、噛みちぎることのできない丈夫な素材でできているものや、くわえることができない程度の大きな知育玩具などがおすすめです。
3.室温管理が十分にできていない
近年の日本の夏は、非常に温度が高くなっていて、猛暑と呼ばれる日が増えています。
そのため、家の中でも熱中症になってしまうことも多いと注意喚起されるようになっています。
しかし、それは人間だけに限った話ではなく、犬にも言えることです。
そのため、犬に留守番をさせるときには、エアコンを使って適切な温度管理をしなければなりません。
閉め切った室内は温度や湿度が上がりやすく、狭い空間になるほどそれが顕著になります。
常に仕事で留守にしている飼い主さんが、日中の気温の上がり方を把握しておらず、春や秋は朝晩が涼しいことでつい油断してしまうこともあります。
最も気温が上がる時間に、閉め切った室内が何度位になるのかということを、季節ごとにきちんと把握するようにして、犬にとって快適な空間づくりを行ってください。
4.車内での留守番
家の中でする留守番とは異なりますが、短時間であっても死亡リスクが高いとされているのが、「車内での留守番」です。
狭い空間である車内は、真夏以外でも温度が急激に上がりやすく、中にいる犬が熱中症になってしまうことが少なくありません。JAFの調査では、外気温が35度の場合、窓を閉め切りエンジンを切った車内の温度は30分後には45度、その後数時間後には55度になったという報告があります。窓を少し開けていても5度程度低くなるだけで、30分後には40度に達しています。
実際に、車内で留守番していた犬が、熱中症で死亡したという事例はめずらしくなく、過去にはメディアに出ていた有名な犬が亡くなったこともあります。
車内は外気や太陽光の影響を非常に受けやすいので、気温が20度近くなる季節からは熱中症リスクも上がると考えてください。
そのため、真冬以外は車内での留守番はほんの数分でもさせるべきではありません。
また、駐車している車で留守番させてその場を離れた場合、何らかの事故に巻き込まれてしまう可能性も。
その場合、車内の犬が怪我をしたり、車の破損によって脱走してしまったりすることもあります。
さまざまなリスクの高さから、車内での留守番はできるだけ避けた方が良いでしょう。
まとめ
犬と長い時間をともに過ごす中で、留守番をさせることは必ずあると思います。
もちろん、日常的に留守番している犬も多いことでしょう。
留守番をさせることに慣れている飼い主さんは、色々な準備もできている場合が大半です、
しかし、慣れが原因で「これ位は大丈夫」と油断や慢心が生まれることもあります。
季節はもちろん、犬の年齢やそのときのメンタルによって、適切な留守番環境というものは異なります。
常に、愛犬にとって快適で安全な環境を整えて、楽しく留守番をさせてあげてくださいね。