犬の愛情不足のサインを知ろう
最近、愛犬が以前していなかった仕草や行動をするようになった、あるいはあまり食欲がない、というようなことはありませんか?もしかするとその変化は、愛情不足のサインかもしれません。
犬は飼い主さんにあまり構ってもらえなかったりすると「愛されていない」と感じてしまうことがあります。愛情不足は犬にとって大きなストレスとなり、心身の病気に繋がることもあるので注意が必要です。
犬は愛情不足になると、そのサインを見せます。飼い主さんはそのサインに早く気づき、対処することが大切です。そのためにはまず、愛情不足のサインを知っておく必要があります。そこで今回は『飼い主から愛されていない犬』が見せる愛情不足のサインをご紹介します。
『飼い主から愛されていない犬』が見せる愛情不足のサインは?
1.体の一部を舐める、尻尾を追う
犬は「暇だな〜」というときに、前足など体の一部を舐めたり、尻尾を追ったりすることがあります。そうやって暇つぶしをするのです。
また、これらの行動は愛情不足などによるストレスサインであることもあります。ずっと体の一部を舐め続けていたり、尻尾を追い続けたりしている場合は、常同障害(日常生活に支障をきたすほど同じ行動を繰り返し行ってしまう心の病気)に発展しているかもしれません。早めに獣医師に相談しましょう。
2.仮病を使う
病気やケガをしたときに飼い主さんに優しくしてもらえた経験がある犬は、愛情不足を感じたときに仮病を使うことがあります。「もっと構ってほしい」「もっと注目してほしい」という気持ちから、元気がないふりをしたり足を引きずったりするのです。
いつもそばにいる飼い主さんでも、仮病か本当に具合が悪いのか判断するのは難しいものです。大好きな食べ物やおもちゃにも反応しない場合や飼い主さんが心配な場合は、動物病院を受診しましょう。
3.粗相をする
愛情不足になると、ストレスを解消するためや飼い主さんの気を引くために粗相をするようになることがあります。ストレス解消のための粗相は、愛情不足が解消されるとおさまることが多いです。
気を引くために粗相をするのは、粗相をすれば飼い主さんに注目してもらえると学習しているからです。粗相をしたときに飼い主さんが騒ぐと、このような間違った学習をしてまうことがあります。そして愛情不足を感じたときにわざと粗相をして、飼い主さんの気を引こうとするのです。
4.吠える
犬はさまざまな場面で吠えますが、愛情不足の場合にも吠えることがあります。飼い主さんの気を引こうとして吠えたり、愛情不足でストレスがたまって吠えやすくなったりします。
これまであまり吠えなかった愛犬が急に吠えるようになった場合は、愛情不足が原因かもしれません。
5.食欲不振や体調不良
愛情不足が原因で食欲がなくなったり、下痢や嘔吐などの体調不良を起こしたりすることもあります。愛情不足のストレスによって自律神経が乱れ、体にさまざまな不調が表れるのです。ここまでくると、かなりの愛情不足を感じていると考えられます。
しかし、これらの症状を愛情不足のストレスと決めつけてしまうと、病気を見落としてしまう恐れがあるので気をつけなくてはいけません。食欲不振が続く、下痢や嘔吐が頻回、下痢と嘔吐の両方が見られるという場合は、念のために動物病院を受診しましょう。
まとめ
犬は成犬や老犬になっても、飼い主さんの愛情を欲しています。もし愛犬にご紹介したような愛情不足のサインが見られたら、意識してスキンシップやコミュニケーションの時間を増やしましょう。
スキンシップやコミュニケーションの時間は、愛犬だけに集中することが大切です。スマホやテレビを見ながらでは、きちんと愛情が伝わらない可能性があります。
何よりベストなのは日頃から愛犬とのふれあいの時間を大切にし、愛犬に愛情不足を感じさせないことです。たとえ短時間でも毎日愛犬と向き合う時間を作り、日々愛情を伝えていきましょう。